毎度格別なお引き立てを賜り心より御礼申し上げます。商品情報2026年11月号をお届けします。
- 大型船
・アジ 1,146トン
鮮度良~弱 身脂無し~薄々 魚体:やや長手~長手(鮮魚・冷凍・生切)
80~300g: 浜値344~888円/㎏
・サバ 873トン
鮮度良~弱 身脂無し~薄々 魚体:長手~やや長手 (鮮魚・冷凍)
15k/25本 600-700g:5トン 浜値555~944円/㎏
15k/30本 500-600g:25トン 浜値500~550円/㎏
15k/35本 400-500g:45トン 浜値416~500円/㎏
15k/40本 350-400g:38トン 浜値361~470円/㎏
R 200-350g:760トン 浜値259~393円/㎏
・ゴマサバ 766トン
鮮度良~弱 魚体:やや長手~長手
15k/300~700g:浜値260-420円/㎏
- 松浦小網
・アジ 110トン
鮮度並~弱 魚体:やや長手~長手 (鮮魚・冷凍)
120~300g: 浜値166-520円/㎏
・サバ 846トン
鮮度並~弱 身脂薄々~並 (鮮魚・冷凍)
200~700g 浜値120~888円/㎏
・小イワシ 1,833トン
鮮度並~悪 魚体:やや長手~長手 (冷凍)
10~35g: 浜値77-153円/㎏
- 長崎小網
・アジ 63トン
鮮度並~弱 魚体:やや長手~長手 腹色付き5~6割 餌残り混 (鮮魚・生切)
15k/100~300g: 浜値333-555円/㎏
・小イワシ 3,136トン
鮮度並~悪 (冷凍)
15k/10~30g; 浜値50-90円/㎏
・ヤズ 135トン
鮮度並 魚体:長手(鮮魚)
3kサイズ 魚体:長手
浜値:404-588円/㎏
〇サンマ
・原料状況
2026年10月末時点におけるサンマの漁獲状況は、前年(2025年)の漁獲回復から一転し、日本・台湾ともに厳しい不漁傾向および操業条件の難化に見舞われています。
・日本
2025年の国内漁獲量は約6万4,700トンまで回復し、13年ぶりに世界首位となりました。一方、2026年シーズンは、事前の予想どおり、過去最低水準に近い厳しい漁獲状況となっています。
漁期前半の8〜9月は、例年より早い時期から出漁したものの、漁獲量は前年同期の約4分の1にとどまりました。10月に入っても道東海域への来遊は低調で、引き続き厳しい水揚げが続いています。
魚体サイズについても、当歳魚(今年度生まれた魚)とみられる小型魚が主体となっており、10月以降も100g前後、またはそれを下回る小型・細身のサンマが多く見られます。
また、海水温の上昇などの影響により、日本の200海里水域内への来遊が遅れており、道東沖から北西太平洋の遠方漁場(東経150〜160度付近)での操業を余儀なくされています。これに伴い、操業日数の増加や燃油コストの負担も大きくなっています。
・台湾
大型冷凍船で北太平洋の公海上にて操業を行う台湾にとっても、2026年シーズンは厳しい状況となっています。
北太平洋漁業委員会(NPFC)による2026年の公海全体の漁獲枠(TAC)は、前年比約5%減の11万5,425トンに設定されました。これに加え、公海上のサンマ資源の分布も低調に推移しています。
台湾船が主なターゲットとする大型魚の割合が大幅に低下し、小型魚主体の水揚げとなっているため、漁獲量だけでなく、製品の収益性にも影響が出ています。
10月末時点のサイズ組成では、4号サイズ(約70-80g)が全体の約40%を占め、3号サイズ(約80-90g)以下の割合が合計約91.5%に達しているとの情報です。
前年のような大型サイズの生産はほとんど見られず、大型規格の確保が難しい状況となっています。
〇ズワイガニ
・10月6日、アラスカ産ズワイガニ(バルダイ種・オピリオ種)の2025/26年度の漁獲枠が発表されました。オピリオ種は、事前には増枠が予想されていましたが、結果は前年比45%減の2,323トンとなりました。一方、バルダイ種は前年比285%増の14,560トンと大幅な増枠となっています。ただし、アメリカ国内では両種の人気に大きな差がなく、価格が重視されるため、今後の漁獲状況や価格の動きに注目が必要です。
・ロシア産オホーツク海のズワイガニは、中国・韓国向けの活ガニ(生きた状態での販売)の需要が中心となっています。そのため、日本向け冷凍品の入荷量は減少が続き、前年同期比でさらに半減しています。これから需要が高まる時期に入りますが、小型サイズは不足している一方、大型サイズは市場に多く残っており、サイズによって在庫状況に差が出ています。
・ロシア産バレンツ海産の入荷も始まっていますが、脚や爪など、部位ごとに加工された商品が中心となっています。部位によって需要や在庫状況が異なるため、仕入れの際は必要な部位の在庫確認が重要です。
全体として、これから需要が高まる時期に入りますが、サイズや部位によって不足している商品と余っている商品が分かれています。そのため、商品によって価格の動きに大きな差が出ることが予想されます。
〇タラバガニ
・アラスカ産タラバガニは、10月15日に今シーズンの漁が解禁され、漁獲枠は1,547トンと発表されました。前年の1,216トンと比べて約27%増加しています。ただし、国内には2025年産のロシア物が多く残っているため、新物のアラスカ産を取り扱う業者は限られると考えられます。
・ロシア産の極東オホーツク海では、漁獲枠を消化するため、8月に生産が始まっています。しかし、カニの身入りが良くないため、中国・韓国向けの活ガニを中心に取引されています。
・ロシア産バレンツ海のタラバガニは、ボイル冷凍品の生産が始まっていますが、品質・生産数量ともに期待を下回っている状況です。また、2025年産の商品がまだ国内に残っており、10月の新たな入荷も見込まれていないことから、相場は大きく動かず、横ばいで推移すると予想されます。
〇樺太ししゃも
・原料状況(次回の2月の水揚げあり次第、更新します)
徐々に新物原料の搬入が進んでおります。
水揚げ数量は十分にあったものの、当初の予想ほど原料価格は下がっていません。
来年も豊漁が予想されていることから、当面は現在の価格水準で横ばいに推移すると考えられます。
・製品状況
新物製品は比較的スムーズに動いており、大型サイズを中心に在庫は潤沢です。
今後は横ばいにて推移していくと考えられます。
〇大西洋鯖
・原料状況
ノルウェーの漁獲枠は終漁し、イギリスでの水揚げが徐々に始まりました。
現時点では正確なオファー価格は確認できておりませんが、先月度のUSD6.20-6.30/kgでの推移と比較すると、若干の弱含みの印象です。
ノルウェーも原料を小型中心に残しており、今後どのような値段でオファーが飛んでくるか注視が必要です。
・製品状況
ヒネ在庫はまだ残っておりますが、今までのような安手の製品は一掃されました。
今後、徐々に相場が上昇していくことが予想されますが、国内の製品相場が原料相場に対してどこまでついてくるのかは疑問が残ります。
〇鮭鱒類
10月に入っても海外からの貨物の搬入遅れが続いており、現地からの価格提示も大幅に上昇しています。その中でも、鮭鱒類の中では銀鮭が比較的安価なため、中国をはじめ各国からの買付が増加しています。
トリム製品についても、銀鮭以外のトラウトやアトランティックサーモンの生産が減少しており、国内在庫が少ない状況です。その影響で、鮭鱒類全体の価格が高騰しています。
11月後半にはまとまった数量の入荷が見込まれていますが、今後の供給には不透明な部分も多く、各社とも在庫確保に苦労しています。年末に向けて欠品が発生する可能性もあるため、早めの商品確保が重要となります。
トラウトについては、養殖池を銀鮭の生産に切り替える動きが多く、生産を取りやめるメーカーも出ています。春先まで生産がないメーカーもあることから、今後さらに供給不足が進む可能性があります。
また、アトランティックサーモンのトリム製品についても、現地では銀鮭の生産が優先されていたため、生産が遅れており、入荷量が少ない状況です。
〇うなぎ
国慶節が終わり、中国では鰻の加工が本格化していきます。一方、日本国内では一部商品の在庫が多くなっており、比較的安価な商品も出てきています。
中国現地の活鰻価格も下落しており、12月にはシラスウナギ漁が解禁されます。漁獲量によって今後の相場は左右されますが、現地の活鰻在庫は十分にあることから、急激な価格上昇は考えにくい状況です。
国産鰻についても、一部で安価な商品が見られます。ただし、活鰻の出荷は順調に進んでいる一方、人件費や光熱費などの加工コストが上昇しているため、大幅な価格下落は起こりにくいと考えられます。
〇サワラ・サゴシ
・中国サゴシ
====2026年原料状況===
新物原料の水揚げが始まりました。
水揚げ数量は例年より少ない状況で、越年在庫も少なかったため浜値は上昇傾向です。
11月末までが加工原料の盛漁期になり、12月以降は中国内販向けが中心になる見込みです。
・韓国原料
====2026年原料状況===
新物原料水揚げが始まりました。
数量は、サワラ・サゴシともに例年並みに獲れています。
サゴシは、サバ他近海魚の高騰に引っ張られ、韓国内需向けの引き合いが強く、価格も強含みで推移しています。
サワラは、水揚数量・価格ともに安定しています。
・日本産
サワラ・サゴシとも水揚げが少ないため、加工原料には向かず鮮魚出荷される状態が続いております。
現在までまとまった数量は見られていません。
・サワラ・サゴシ製品
入荷量・価格ともに安定している魚種であるため、新規導入が増加傾向になっています。
現時点の市況価格は、ほぼ横ばいを維持した状態です。
ただし、今後は韓国内需向けの影響でサゴシ製品が値上がりしてくる見込みです。
〇キス
ベトナムやタイなどの主要産地では、燃油価格の高騰により出漁する漁師が大幅に減少しており、10月初旬以降、徐々にオファーが出にくい状況となっています。
そのため、10月は一気に国内相場が上がってきており、各社在庫確保に努めています。
新規入荷が激減している為、今後も各サイズの品薄感がさらに強まると予想されます。
現地の漁獲アソート(全体的に漁激減)
15~25尾 60%(内20尾が約40%程度)
30~40尾 40%
50尾 ほぼなし
〇アサリ
秋漁が終盤に差し掛かり、身入りが悪くなってきたため、むき身のL以上の大型サイズのアソートが減っております。現地価格は横ばいで大きな変化はなく、為替や流通経費等の要因以外では大きな価格変動なく推移すると思われます。
〇パンガシウス
パンガシウスの主要生産国であるベトナムでは、世界的な白身魚の供給不足や価格高騰を背景に、代替魚種としてのパンガシウスの需要が拡大しております。
特にアメリカ、中国、ヨーロッパに加え、日本からの引き合いも強まっており、各国向けの需要が高まっています。
一方、ベトナム全土において、今年初めに養殖池へ投入した稚魚の成育が思わしくなく、出荷可能な原魚が不足している状況です。この影響により、現地メーカーでは原料確保が難航しており、製品加工や生産スケジュールにも大きな影響が出ています。
また、原魚不足を背景に現地の仕入価格も急激に高騰しており、製品価格の上昇に加え、生産・出荷の遅延も発生しています。パッカーによっては必要な原料を確保できず、一時的に工場の稼働を停止するケースも出ているとの情報があります。
今後の原料供給については、養殖魚の成育状況に左右されるものの、年末にかけても各国からの引き合いは強い状態が続くと予想されます。そのため、当面は原料不足による価格高騰や供給が不安定な状況が続く可能性があります。
〇イカ(中国産)
アメリカオオアカイカ(ペルーイカ)については、前月から大きな変化はなく、引き続き比較的安値で推移しています。豊漁による原料供給は安定しているものの、過去の価格高騰時に市場が縮小した影響もあり、販売面では引き続き慎重な動きが見られます。
スルメイカについても、前月から目立った変化はなく、相場は横ばいで推移しています。
マツイカは禁漁期間が続き、原料の供給不足が徐々に深刻化しています。特にツボ抜きでは40尾以上の大きいサイズの品薄が目立ち、十分な数量の確保が難しくなっています。こうした状況から、マツイカ製品の取り扱いを中止する商社も増えており、国内流通量の減少が続いています。1月の新物漁獲再開が待たれる状況です。
需要面では、夏場の需要期を過ぎて販売は落ち着いており、天候に恵まれた10月も、串打ちイカやツボ抜きイカなどBBQ向け商品の販売は期待したほど伸びませんでした。今後は季節的な需要の落ち着きが続くと見られる一方、他の水産品の価格動向によっては、比較的安価ないかへの代替需要も期待されます。
全体として、ペルーイカとスルメイカは大きな変化がない一方、マツイカは大型サイズを中心に品薄が進んでいます。販売面では夏場の需要が一巡して落ち着いており、当面は需要動向を見極めながら、マツイカの新物入荷を待つ状況が続きそうです。
〇冷凍野菜
南瓜は内モンゴル産にて、開始当初は順調に見えましたが降雨の影響で身質が悪く生産量が低下しています。若干の値上がり傾向となりました。ジャガイモは同様に内モンゴルですが降雨の影響は低く、例年並みとなりました。
山東省では葉物類が順調に生育しており、生産は順調です。
里芋は日本側での使用量が全体的に低下しており、各工場にてヒネ物在庫が滞留傾向です。その為、今期は価格を抑えて出荷促進を進めたい現地意向が出ています。新物価格の動向は次月から年末にかけて様子見となっています。