【10月号】水産マンスリーレポート

毎度格別なお引き立てを賜り心より御礼申し上げます。商品情報2026年10月号をお届けします。

 

  • 大型船

・アジ  225トン

鮮度並~弱 身脂無し 魚体:やや長手~長手 (鮮魚・生切)

300g:10トン 浜値360~388円/㎏

200g:41トン 浜値350〜750円/㎏

150g:161トン  浜値350〜550円/㎏

100g:13トン 浜値333〜500円/㎏

 

・サバ 968トン

鮮度良~弱 身脂無し~薄々 魚体:長手~やや長手 (鮮魚・冷凍)

15k/25本 600-700g:10トン   浜値444~1,277円/㎏

15k/30本 500-600g:118トン 浜値330~500円/㎏

15k/35本 400-500g:309トン 浜値305~450円/㎏

15k/40本 350-400g:171トン 浜値300〜420円/㎏

15k/45本 300-350g:66トン   浜値280~360円/㎏

R     200-350g:294トン 浜値194~293円/㎏

 

  • 松浦小網

・アジ 98トン

鮮度並~弱 腹色付き5-6割 餌残し混 (鮮魚・生切り)

60~300g: 浜値277~1,111円/㎏

 

・サバ 875トン

鮮度並~弱 身脂無し~薄々 餌残し混 (鮮魚・冷凍)

200~700g: 浜値196~722円/㎏

 

・小イワシ 672トン

鮮度並~悪 魚体:やや長手~長手 (冷凍)

10~25g: 浜値85~126円/㎏

 

  • 長崎小網

・アジ 94トン

鮮度並~弱 魚体:やや長手~長手 腹色付き5-6割 餌残り混 (鮮魚・生切り)

15k/100~250g: 浜値222-722円/㎏

 

・小イワシ 1,925トン

鮮度並~悪 魚体:やや長手~長手 (冷凍)

10~30g: 浜値75-110円/㎏

 

〇サンマ

・日本

日本船の操業状況

2026年9月現在のサンマ漁獲状況は、前年をさらに下回る極めて厳しい不漁が続いています。

事前に発表された水産庁・水産研究教育機構などの調査では、今年のサンマの推定分布(来遊量)が前年比で約4割(6割減)まで落ち込むと予測されていましたが、実際の漁現場でもその影響が顕著に表れています。

主力の大型棒受け網漁船は北海道東沖の公海を中心に操業を続けていますが、漁獲が非常に不安定です。前線基地である根室・花咲港などに水揚げが集中しており、気仙沼など三陸側の港への後続船入港・水揚げはほとんど見通しが立たない状況が続いています。

 

・台湾

台湾船状況

台湾船の持つ高い集魚力・冷凍設備をもってしても、2026年は全体的な資源量自体が乏しいため、1航海あたりの漁獲ペースは例年に比べて著しく鈍化しています。また現状生産しているサイズ感もメインが4號サイズ主体となっており、原料として使用できる冷凍サンマの絶対数不足から、日本国内へ流通する冷凍台湾サンマの相場にも大きな影響が及ぶ見通しです。

 

〇ズワイガニ

・アラスカ

例年9月末頃に発表されるアラスカ産ズワイガニ(バルダイ種・オピリオ種)の漁獲枠ですが、今年は10月初旬の発表となる見込みです。2024/25年度の漁獲枠2,141トンに対し、2025/26年度は4,218トンまで増加しており、資源の回復が順調に進んでいることから、2026/27年度も前シーズンを上回る増枠が見込まれています。

 

・カナダ、ノルウェー

米国の消費傾向は引き続き好調な状況が続いており、フリー玉を積極的に買い付けている様子が散見されます。その影響で、日本向けの取り扱いは限定的な状況が続いています。

 

・ロシア

極東オホーツク海産は、中国・韓国向けの活需要が一息ついた様子で、生産者は冷凍品の生産へ移行しています。オークションも開催され、昨年より安価なドル価格で取引されているものの、円安の影響から日本向け価格は昨年より高値となっています。

 

一方、バレンツ海産の冷凍品は小型サイズが中心となっていることから、日本からの引き合いが強まっています。今後は、ロシア産・バレンツ海産と国内の安価なヒネ在庫を合わせ、小型サイズは相場が上向きに推移し、大型サイズは現状の相場を維持すると見られます。

 

〇タラバガニ

・アラスカ

10月15日の漁期開始を前に、米国政府による漁獲枠の発表を待っている状況です。昨年は漁獲枠が1,216トンと少なく、価格も高値となったことから、日本向けは買い付けが難しい状況となりました。今後の生産数量および提示価格の発表を待ちます。

 

・ロシア

極東オホーツク海産は、漁獲枠の消化を優先するため、昨年から8月より生産が開始されています。しかし、身入りが十分でないことから、活物を好む中国・韓国向けを中心に取引が進んでいます。

一方、バレンツ海産は、既にボイル冷凍品の生産が開始されていますが、品質・生産数量ともに期待を下回っており、芳しくない状況となっています。また、2025年産の越年在庫が残っている一方、10月の新物搬入も見込まれていないことから、今後の相場は横ばいで推移すると見られます。

 

〇樺太ししゃも

・原料状況(次回の2月の水揚げあり次第、更新します)

徐々に新物原料搬入されております。

水揚は十分にありましたが思った以上に値段が下がらず。

来年も豊漁予想のため暫く横ばいで推移すると考えられます。

 

・製品状況

新物の海外加工品が本格的に搬入開始となりました。

各社原料消化は順調な様子で、製品価格も年内は横ばいで推移すると考えられます。

 

〇大西洋鯖

・原料状況

NRの残枠が約4万mt、UKは10月より水揚げスタートしそうです。

サイズは若干小さくなり450g前後が中心となっております。

価格はUSD6.20-6.30で推移しており、ここまで高くなると買い付けできる先は限定的。

しかし現地は大幅な値下げを行うような動きは見られず、今後の動きに注視が必要です。

 

・製品状況

製品相場は未だ2025年の原料相場にも達しておらず、原料に対して比較的安手の製品が見られます。しかし国内の在庫は十分あるため緩やかに上昇していくと予想されます。

 

〇鮭鱒類

・銀鮭

銀鮭T/Cの搬入が遅れており、国内在庫がほとんどないことから、相場は急騰しています。10月以降、徐々に搬入が始まる見込みですが、引き合いが強いことから、年内は高値で相場が推移すると見られます。

また、銀鮭Dについても、中国をはじめとした海外諸国の買い付けが強まっており、現地原価が急騰しています。現地では8月当初のオファー価格から大幅な値上げが行われている状況です。

こうした状況から、今後は定塩銀鮭Fの価格にも上昇圧力がかかると見られ、年内に向けて引き合いは強い状況が続く見込みです。

 

・トラウト・アトラン

トラウトについては、チリ現地での減産に加え、銀鮭への生産変更を行う養殖池が増えていることから、日本向けの搬入量が限定的となっています。来期についても生産数量が大幅に減少することが予想され、今後は供給不足から相場が強含みで推移する可能性があります。

アトランティックサーモンについては、ノルウェー産の供給過多から相場は停滞していますが、年末需要に向けて今後は徐々に上昇基調で推移すると見られます。

 

〇うなぎ

中国産鰻については、2年連続でシラスが豊漁となったことから、池入れ数は過去最大規模となっています。一方、値下げへの期待感から日本側が発注をぎりぎりまで控えていたことで、4月中旬以降に注文が集中し、現地価格は一転して上昇しました。

10月の国慶節以降は相場が変動する可能性があり、特に3P以下の細物については、今後相場が下落する見込みです。

また、国内鰻相場については、大幅な下落には至っておらず、製品相場は若干の下げ基調で推移しています。今後のシラス漁の状況次第では、さらなる相場下落を余儀なくされる可能性があります。

 

〇サワラ・サゴシ

・中国サゴシ

====2026年原料状況===

新物原料水揚げは、10月~1月の見込みです。

越年在庫は、国内外ともに例年並みです。

 

・韓国原料

====2026年原料状況===

新物原料水揚げは、10月~1月の見込みです。

原料確保は、11月後半~1月前半(脂有り)に行う予定です。

サワラ・サゴシとも越年在庫が少ない状態でのスタートになります。

・日本産

サワラ・サゴシとも水揚げ少なく大半が鮮魚出荷される状態が続いております。

現在までまとまった数量は見られていません。

 

・サワラ・サゴシ製品

入荷量・価格ともに安定している魚種であるため、新規導入が増加傾向になっています。

市況価格は、ほぼ横這いを維持した状態です。

 

〇キス

国内では大型サイズも含め比較的好調に消化中です。

各社、現地からの新規買い付けが少ないため、国内在庫の消化が進んでいる状況です。

国内搬入のメイン産地のベトナムが徐々に価格上げてきております。

サイズ感と値ごろ感で現在25尾サイズが人気となっており、各社品薄状態です。

 

現地の漁獲アソート

15~25尾 60%(内20尾が約40%程度)

30~40尾 40%

50尾 ほぼなし

 

〇アサリ

前月から大きく状況変わらず、昨年と比べた円安状況のため、アソートの少ない大型サイズを中心に若干の強含みとなりそうです。

一部地域で稚貝が少ないとの情報があり、来年以降の扱いについては注意が必要です。

 

〇パンガシウス

原料相場は先月と比較して、やや強含みとなっております。

この状況は年末、テトまで続くと思われます。

その他状況は、先月から大きく変化ありません。

このようにコスト面での上昇要因は見られるものの、パンガシウスは他魚種と比較すると依然として価格面での優位性が高く、安定した供給が期待できる魚種として、外食・量販・給食など幅広い業態での商品開発が進んでおります。

今後も他魚種からの代替需要を含め、パンガシウスの取り扱いはさらに拡大していくことが見込まれます

 

〇イカ(中国産)

アメリカオオアカイカ(ペルーイカ)については、ペルー政府が漁獲枠を約8.2万トン追加し、年間漁獲枠は約71万トンと過去最大となりました。今年も豊漁が見込まれており、原料は潤沢で価格も比較的安値で推移しています。一方、2023年のエルニーニョの影響で2024年の漁獲量が約18万トンまで減少し、相場が急騰した経緯もあるため、今後のエルニーニョによる来年以降の漁獲への影響には注意が必要です。

スルメについては、前月から大きな変化はなく、相場は横ばいで推移しています。マツイカは引き続き禁漁中で、1月まで禁漁が続く見込みです。新たな原料の入荷が限られていることから、国内在庫・流通量ともに少なく、引き続き供給がタイトな状況となっています。

需要面では、9月は雨天が多かったことから、いか串やツボヌキイカなどBBQ向け商品の販売がやや低調となりました。10月以降はBBQ需要が落ち着き、いかは冬場の需要減少期に入りますが、他の水産品が高値で推移していることから、比較的安価ないかへの代替需要が見込まれます。

全体として、ペルーイカは豊漁による供給増で安値傾向、スルメは横ばい、マツイカは禁漁による供給不足が続いています。今後は季節需要の減少に加え、他魚種の価格動向による代替需要の変化にも注目されます。

 

〇冷凍野菜

主要産地は引き続き天候に恵まれて各種原料の作柄は例年並みとなっています。南瓜は順調に生産が進んでおり、葉物類の播種も問題なく予定通りに実施できています。

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