毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。商品情報2025年2月号をお届けします。
〇九州前浜
- 大型船
・アジ : 120mt
鮮度良、身脂無
300~500g:100mt 浜値K1000~K250円(鮮魚・生切)
200~300g:15mt 浜値K830~K200円(鮮魚・生切)
100~200g:5mt 浜値K1000~K300円(鮮魚・生切)
・マサバ874mt
魚体細くなり身脂薄い、身色もやや黒っぽい。
700g:6mt- 850-350円/㎏
600g:8mt – 600~250円/kg
450~500g:220mt – 360~170円/kg
400~450g:440mt – 250~170円/kg
350~400g:200mt – 250~170円/㎏
・ローソク
300~400g : 2,700mt – 200~95円/kg
100~250g : 1,300mt – 125~75円/kg
・ゴマローソク
300~500g:50mt – 160~850円/kg
- 松浦小網
・ローソク
250~400g : 1,150mt – 185~40円/kg
100~200g : 55mt – 110~45円/kg
※小網水揚げ分は凍結できない為、単価が下がっている。
- 長崎小網
・小イワシ主体(1,500mt)
40~60g主体20g混ざり : 50~30円/㎏(餌)
・アジ(100mt)
浜値1,000~300円/㎏
.サバ・ゴマサバ(250mt)
浜値280~140円/㎏
〇サンマ
11月で国内もサンマ操業が終漁しており、また年明けも秋刀魚商流に顕著な動きも無いため、しばらく休載致します。
〇蟹
・ズワイガニ
2024/2025年度、3年ぶりの解禁となったアラスカ産オピリオ種ズワイガニ漁、僅かな数量(2,141トン/ 製品換算1,350トン)でOPENとなった。対日向けは300トン程度の見込みです。バルダイ種、大型サイズである為昨年よりも価格が高騰し取引が行われており、米国の在庫は一掃された模様で身軽な様子です。
一方、1月1日、バレンツ海でオープンとなったズワイガニ漁、ロシア側は旧漁場での操業の為サイズは小型が中心。ノルウェー船は大型船の為北上し操業を行っており、280gサイズと大型を漁獲している模様。生産者は在庫薄の米国マーケットに向けて交渉が進み相場は昨年を大きく上回る価格で取引がされると予想されます。
国内在庫は、ロシア船凍品が残っており、総じて相場は、高値で推移されると予測します。
極東オホーツク海については、3~4月のオープンとなる見込み。
・タラバガニ
24/25年度、ブリストル湾のタラバガニのTACは前漁期比7%増の1,048トンと増えた。
対日は昨年と同量程度(昨年は48トン)と僅か数量となった。
同様のノルウェー産についても、僅かな数量の為、大半が米国向けとなり相場は強含みで推移すると思われます。
〇スケソウダラ
2025年シーズンのアラスカ全体(SE除外)で4%増の1,570,496トン。
ベ海:1,375,000トン
ア列島:19,000トン
ア湾(SE除外):176,496トン
近年ではかなり多めの枠設定となります。
DAP Aシーズン解禁しましたが、魚体は700/800gと大型中心。
国内市況は横ばいで推移中。
為替の影響を受けやすいアイテムですが、月内は横ばいで推移していくものと推察いたします。
〇樺太ししゃも
・原料状況
昨年2月のアイスランドが禁漁、今期は資源調査船が漁場周辺を調査していますが特に際立った報告は無い状況です。また今年のノルウェーは禁漁が発表されてから引き合いが増え、ノルウェー現地の在庫もほぼ底払いの印象。在庫が限定的な事から引き続き原料価格がより高値になることが予想されます。
・製品状況
昨年のアイスランド禁漁を経て、不足感が一層強くなっている印象です。上記通りノルウェーは禁漁、アイスランドは不透明な状況のため、樺太ししゃもの製品を扱う各社は値上げ及び、休売を実施しています。それに伴い、量販店などの末端小売業は売価の値上げは必須と考えられます。
〇鯖
・大西洋
冬シーズンは終了となりました。
イギリス、ノルウェー両国とも昨秋シーズンを上回るCFR価格USD3.0レベルと歴代最高値をつけて終了。在庫は現地ほぼ底払いで、2025年は約22%の減枠が予想されているため秋に向け原料価格は更に上昇していく予想です。
製品は端境期だったため先月は一時的に少なかったですが、現在は不足感無い印象。
安手のものは一掃され、ほぼ新物価格に切り替わって取引されております。
〇鮭鱒類
・銀鮭
日本への搬入数量は昨年より減り、中国などへの輸入量が大きく増えています。
それに伴い、サイズの大型化や現地ドル貨の上昇など悪条件が続いており、為替レートが大きく円高に振れない限り上げ相場はしばらく止まりそうにありません。
さらに荷物も出づらい状況でトリム製品も含め国内流通が止まっている状況です。
・トラウトサーモン
トラウトトリム製品は皮付きのトリムCが一部安価な価格で流通していましたが、銀鮭の高騰などを受け、単価が上昇している傾向です。トリムEに関しましても、各社欠品しており、引き合いが強くなっておりますが、現物がない状況になっております。
〇うなぎ
・中国
シラス漁が好調にて、昨年のシラス漁獲量をはるかに超える池入れが予想されます。一部池入れ金額が100万円/㎏を割るような状況となっており、活鰻の相場が下がれば、加工原料としても安価に流通し、蒲焼製品の相場が下がる予想です。
太物サイズを中心に価格が安くなる予想が3月以降ありそうです。
・国産
国内のシラス漁も好調にて池入れ数量も1月中旬時点では昨年より少し多いぐらいですが、恐らく池入れせずに、浜値の取引価格が下がるのを待っている状況かと思われます。しかしながら昨年の蒲焼製品の在庫が残っているある為、在庫との調整が行われ、すぐに価格条件は出づらいかと思われます。
〇サワラ・サゴシ
・中国サゴシ
新物水揚げは、前年対比50%~60%で数量は少ないものの、サイズは例年よりも大きめです。
日本向け原料凍結は、11月下旬に終了し、その後は中国内販向け鮮魚出荷になっています。
・韓国原料
新物水揚げは、中国サゴシと同様の状況で、サワラ・サゴシともに前年対比で減少しています。
サイズは、サゴシが例年並み、サワラは2㎏以下の小型が多く、3㎏UPの大型が少ない状況です。
原料価格は、身質の向上に合わせて11月中旬から値上がり傾向となり、その後は横這いとなっています。
・日本産
水揚げが少なく、ほぼ鮮魚出荷の状態です。
サゴシは、北陸定置と長崎旋網にて多くはないものの一部が原料凍結にも入りました。
・サワラ・サゴシ製品
春に向けて荷動きが上向いてきました。
価格は、サワラが横這い~大型のみ値上がり、サゴシは横這い~弱含みの状況
〇アサリ
秋漁の生育不良の影響で、水揚げ出来なかった分は来季へ持ち越しとなります。
殻付き41~50粒/500g(むき身のL/300~500粒/kg)以上は減産、殻付き51~60粒/500g(むき身のM/500~800粒/kg)以下が中心サイズとなっております。春はフェアーで使用する顧客が多いので今後引き合強い見込みとなっております。
〇パンガシウス
ベトナムでは、1月末からテトのため各工場ストップとなっております。
テト前はアメリカを始め、各国からのオーダー増により強含みな状況が続いておりました。
2月に入り、工場再開後にパッカーによってはオーダー減より弱含む可能性も御座いますので取扱いの注意が必要です。
〇ペルーイカ(アメリカオオアカイカ)
10月の急な欠品・値上がりからはひと段落し、切身や短冊などの原料サイズの融通が利く商品については高値ではありますが欠品無く供給されています。しかしロールイカ等原料サイズの絞られる商品については再開のめどが立っておらず、現在水揚げのある中心サイズも唐揚げなどに使用する500~1000gの小型サイズのため、ロールイカ等の中型以上の原料を使う製品については、春節明けの水揚げに期待するのみとなっています。また、春節明けに水揚げがあったとしても製品として日本に入荷するのは夏以降のため、各社欠品は避けられない状況です。
原料相場については、昨年春には15000元/mtでしたが、昨年末には25000元/mtまで上がっており、以前の製品価格に戻る可能性は極めて低いと考えられます。
〇スルメイカ・マツイカ
スルメイカについては昨年同様ほとんど水揚げが無く、ヒネ在庫も底を尽きてきており期待できない状況です。マツイカについては春節前に水揚げがあったとの情報が入り、また春節前にキャッシュフローの改善を目的としたパッカーが多く存在したことから、最高値の頃と比較して製品価格は15%程度下がりました。しかし、水揚げのあった中心サイズは日本向けではあまり使用されない100-200gの小型サイズ(日本では200-300gを多く使用)のため、安値相場もいつまで続くかは不透明です。
〇冷凍野菜
野菜相場については先月から大きな変動は起きていません。
各品コスト、小幅に上昇傾向が続いています。ブロッコリー、カリフラワーも大幅な上昇とまではならない見込みです。人参は山東省が大減産した為、懸念があります。今月より福建省の収穫が開始しており4月まで続きます。当エリアの出来高が春以降のコストに影響するので様子を見る必要があります。
春節明けより菜の花の生産が開始予定で、現在のところ順調です。きぬさや、スナップエンドウの栽培が開始となり、栽培面積は昨年と同じ程度です。