【11月号】水産マンスリーレポート

毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。商品情報2025年11月号をお届けします。

 

〇九州前浜

  • 大型船

・アジ 620mt

鮮度並~悪 身脂薄々~無 魚体:やや長手~長手(鮮魚・冷凍)

400g: 5mt  浜値K650~K420円

300g: 45mt 浜値K880~K330円

200g: 45mt 浜値K720~K140円

150g:120mt 浜値K550~K120円

130g:100mt  浜値K720~K150円

120g:270mt 浜値K300~K130円

110g:3 5mt 浜値K250~K130円

 

・サバ 1340mt

鮮度良~悪 身脂薄~無 やや長手

550g    20mt 浜値K1100~K140円

450~500g 120mt 浜値K450~K150円

350~450g 100mt 浜値K400~K140円

300~350g  600mt 浜値K330~K100円

100~200g 500mt 浜値K130~K60円

 

  • 松浦小網

・サバ 1,795mt

鮮度良~悪 身脂薄~無 やや長手

450~500g  5mt 浜値K550~K230円

350~450g  20mt 浜値K400~K200円

300~350g 1,600mt 浜値K160~K56円

100~200g 170mt 浜値K108~K55円

 

  • 長崎小網

・イワシ

20-60g  :850mt  浜値K75-25円/kg

 

・アジ 200mt(鮮度並~やや弱 長手 身脂無)

250~100g   浜値K800~200円(鮮魚)

 

・ブリ 650mt(長手~やや長手 脂薄め)

サイズ6-3K   浜値K350~200円(鮮魚)

 

〇サンマ

国内棒受け網船

2025年10月25日時点、サンマの国内累計水揚げ量は44,584トンで、昨対186.1%の漁獲量となっています。

数値だけを見ると昨年の倍近い水揚げ量と錯覚してしまいますが、前回9月20日時点での報告時は昨対331%で有ったことから推移すると、その後一気に水揚げ量が減少している状態と言えます。確かに8~9月度の水揚げ量は前年の2.4倍で、尚且つサイズ感も近年にない大型サイズ主体で水揚げされていたことから、世間的には豊漁が謳われサンマの復活がうかがえる状況でした。ただ専門研究機関発表の漁期全般におけるサンマ来遊予報は、昨年並みの低水準を当初から公表しており、結果的にこの発表内容通りの状況となりつつあります。10月最終週現在、メインとなる漁場は公海上ロシア水域境界線近くとなり、水揚げサイズも100g以下組成が90%になるなど、すでに終盤戦の雰囲気となっています。宮城県沖にも若干サイズ感が良い群れが形成されていますが、如何せん群れが小さいせいか漁獲量が伸びず、組成の良いサンマは未だ鮮魚相場で浜値を引っ張っている状態です。今期国内ではシーズン当初から原料となるサイズはほとんど冷凍生産が出来ておらず、同じく豊漁のまま終漁した台湾産船凍品を代用で買い付ける業者も出てきましたが、こちらも6-8月漁獲の生産がほとんどのため、アミ喰いのサンマがほとんどと言われており、今期新物での手当を期待していた加工業者については頭の痛い問題となっております。

 

 

 

〇ズワイガニ

・アメリカ

10月初旬、例年の公式発表よりも遅く2025/2026年度の米国アラスカ州ズワイガニ漁(オピリオ種・バルダイ種)の漁獲枠の発表がありました(下記表を参照願います)。2023/2024まで、米国政府の万全の資源管理から今年も増枠となりました。しかし、業界全体の取扱量から推察すると、今回の漁獲枠は僅かな数量である為、市場に大きな影響を与えることは無いと推察します。

 

・ロシア

中国の景気減速で極東オホーツク産活ズワイの消費がスローに窺えることから、中国北部地区に活ズワイ用の生け簀設ける計画が進んでいます。一方では、生産者の判断で冷凍品を生産し中継地の韓国への搬入が増加傾向です。出来上がった組成が大型の為、小型を希望する日本からの引き合いは弱く限定的です。

 

・ノルウェー

バレンツ海産、残枠がありながらも9月からの再開は行われず様子を見ている状況です。

 

〇タラバガニ

9月から始まった極東オホーツク漁、小型サイズが中心の為、活での中国向けの荷動きが悪い状況。

生産者は冷凍を生産しながらマーケットの様子をうかがっている様子です。

一方、大型サイズを期待し操業を続けるバレンツ海漁ですが、漁模様が良くなく生産数量の伸び悩みが見られます。

また、僅かな数量を細々と行われる米国アラスカ産ですが多くが米国内で消費される為、日本向けは僅かで相場は当面横ばいで推移すると推測します。

 

〇樺太ししゃも

・原料状況

原料のシーズンは終了いたしましたので次のシーズンまで休載いたします。

===2025年原料シーズン===

アイスランドの少量の枠もほとんど親生産に回らず、卵の生産に回ったため大型原料は今後不足感が強く、ノルウェーの禁漁も相まって全体的に強い不足感が続いております。在庫が限定的な事から引き続き原料価格がより高値になることが予想されます。

 

・製品状況

大型はほぼ市況から姿を消し、小型中心に販売が進んでおりましたが各社在庫の底が見えてきたため数量を限定しての販売、または終売をする業者も増えてきております。

 

 

〇鯖

・大西洋

大西洋鯖の秋シーズンは概ね終了いたしました。

枠はほぼほぼ満額消化した上、各国に残っている在庫は問題無く売り切れる数量と推測致します。

その上、来年は減枠が予想されている為、今後、為替以外の要因で値段が大きく下がる事はない予想です。

製品に関しては新物の買い付けも終了し新物価格に向けて徐々に各社値段を上げてきている状況です。

例年通り3-4月の旧正月 / テト明けには各社、新物価格まで上げ切ると予想します。

 

 

〇鮭鱒類

・銀鮭

10月前半までは相場弱く、大型サイズの販売を中心に進んでいたが、円安と秋サケの大不漁により切身商材への不安感から、相場が反転しています。生産アソートも大型中心にて7割が6/9サイズとなり定塩フィーレ原料の4/6が少ない為、相場が強くなっております。トリム製品も12月までの搬入が無い為、国内のフリー在庫少なく、相場は継続的に強くなっています。

 

 

・トラウトサーモン

トリムCの生産が来年の3月まで見込めないとの事で、国内のトリムCの不足感が出てきており、相場が強くなっています。トリムEの生産中心となり、トリムEに関しては相場横這いではあります。ただ、年末向けにて状況変化によっては今後強くなることも想定されます。

 

 

〇うなぎ

・中国

シラスは豊漁結果であったが、中国現地の販売、アメリカやロシア向けなどへの販売が好調で、現地の製品相場が土用の丑の日前よりも高騰しています。日本国内の在庫も相場が弱くなる予想にて、各社少なく、若干の上げ相場となっております。11月以降のシラス漁次第ではありますが、不漁であった場合は相場下げず、横這いから強含みとなる予想も考えられます。

 

・国産

先月と同様にはなりますが、今季のジャポニカ種シラス漁豊漁を受け、国内先安感が広がっていましたが、国内シラスの成熟は来年以降のため未だ横ばいにて推移しております。

 

 

〇サワラ・サゴシ

・中国サゴシ

====2025年原料状況===

新物水揚げは、前半を終了。11月下旬以降は中国内販向け鮮魚出荷が主体となる。

数量面では、少なかった前年並みで推移中、サイズは600g前後で小さい。

 

・韓国原料

====2025年原料状況===

中国サゴシと同様の状況で、数量面ではサワラ・サゴシともに前年並みで少なめ。

サイズも同様に小さくサゴシが600-700g主体、サワラは1-2㎏が多い。

3㎏UPが少ない状況で、大型サイズは原料価格が上昇中。主にベトナム向けになっている。

身質の向上に合わせ11月中旬から値上がりする見込みで、この円安下では搬入減となる可能性あり。

 

・日本産

サワラ・サゴシとも水揚げ少なく、ほぼ鮮魚出荷の状態です。

冬場にかけて日本海で水揚げシーズンに入ります。

 

・サワラ・サゴシ製品

価格は一旦底打ちしており、暫くは横這いで推移すると思われます。

こちらも販売価格は横這いの状況ですが、買付価格が今後上昇する可能性があります。

 

〇キス

全体的に大型サイズの水揚げ多かったが、徐々に小型サイズも漁獲中。

550gに対して

15、20、25尾・・・約50%

30、40尾・・・約50% *少しずつ小型サイズも漁獲

50尾以下・・・品薄  *ほぼ漁獲無し

上記製品アソートに対して、業務筋での販売は30尾以下が多くなっています。

 

 

〇アサリ

供給量・価格安定しております。今後、為替と来年春向けの商談次第で多少の変動の可能性はありますが、相場に大きな変更はないと思われます。

 

 

 

〇ペルーイカ(アメリカオオアカイカ)

今年度のペルーイカの漁獲量は、大不漁になる前の2023年度の水揚げ量の8割程度まで回復してきています。また、原料は小型主体が主体で大型は比較的少なくなっております。不良の昨年度比較すると2.5倍程度の漁獲量ではありますが、先月同様大きな下げはなく若干の値下がりで安定しています。

国内相場も先月とは大きく変わらず、製品で900円~1,100円/kg前後で安定しております。

 

 

〇スルメイカ・マツイカ

スルメイカについては若干の水揚げがあったため一時的に相場を下げましたが、限定的な値下がりのようです。マツイカについては不漁につき年始から比較すると製品価格でおよそ2割程度値上がりしております。国内相場については安値が続いておりましたが、若干の品薄感もあり今後は上げ相場になる可能性も考えられます。

 

 

〇冷凍野菜

山東省では9月末から10月上旬にかけて雨が続いた影響で葉物類の減産、里芋の製造に遅れが発生しています。秋冬の生産品目については値上げ基調となっています。

12月まで生産は続く予定で、新物価格の決定には今しばらく時間が必要となっています。

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