2023年6月号 | ![]() |
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毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2023年6月号をお届けします。
TOPICS!!
★ 為替140円の大台へ。輸入物の価格上昇に不安視。
★ 月から食品や飲料の3500品目余りが値上げ。家庭への負担が増加。
★ 株価値上がり。バブル景気以来の高値を更新。
〇ブリ はまち
2年魚の出荷が本格的に始まり、~K1100円で安値推移中。
産卵も終わり出荷対象魚増加し横ばいもしくは更なる下げの可能性もあるため今後の動向に注視が必要
です。
〇カンパチ
需要も一旦落ち着き浜値K1250円で推移中。
今後もしばらく横ばいと思われます。
〇真鯛
浜値K900前後と先月から横ばいで推移中。
桜鯛シーズンも落ち着き夏場へ向けて下げの可能性もある状況です。
〇ズワイガニ
・カナダ
ガルフ地区は漁師とパッカー間で価格交渉が妥結され、4月中旬から着漁。
一方のニューファンドランド地区は浜値の値上げを求める漁師と、市場に合わせた製品価格を求める生
産者で価格交渉がもつれたが、政府が仲介を行い、両者が市場の相場に合わせて価格を柔軟に対応する
ことで生産が開始。今後の展開が想像しにくく動向に注視する必要があります。
・ロシア
4月から新漁開始。現状は活メイン。その為、冷凍相場は聞こえてきておりません。
一方、西ベーリング地区ではバルダイ種の小型サイズの生産が始まっており、近々、小型の冷凍相場が
見えてくる予想です。
・ノルウェー
4月初旬で終漁。5-8ozを中心にアメリカ、日本のリテール向けに順調な販売。
一方の大型はターゲットである米国の外食の勢いがなく在庫に余裕がある様子です。
今後はアメリカの動向、またロシア産の大型サイズの値段等で状況が変わってくるため動向に注視が必
要です。
〇タラバガニ
現在、取引されているロシアタラバ、オホーツク、バレンツ共に休漁中で大きな搬入はなく、国内で
も大きな荷動きは見られないことから、5月の相場も引き続き横ばいで推移すると考察します。
2022年度は5月3週目より出漁開始していた台湾船凍船ですが、操業期間は6か月以内と限定され、本
船の出航は6月以降を予定、また今シーズンはNPFCにて合意の「昨対漁獲枠25%削減」となっていま
す。大半を占める北太平洋公海の枠は15万mtに今期なりますが、各国の2021年度合計漁獲量(約9
万2000トン)からは60%以上も上回っており一部では実効性のある規制との声が上がっています。
ベ海、ア湾ともに増枠したこともあり、増産しAシーズン終漁しました。
昨年TACは1,111,000トンと大幅減枠だったのも増産の要因。(今年TAC1,300,000トン)
Bシーズン解禁は6月10日~(ア:9月1日~)
一方、国内市況についてはスケソウフィーレの搬入を絞っていた輸入者も多かったことから、
フィーレについては不足感有り、ただ原料については在庫豊富?な推察もあり、今後の相場
形成に注意が必要。
また、ここに来て¥140/US$台と半年ぶりの円安水準となっており、今後の相場形成にどう
影響するかも注意していきたいところです。
・大西洋
国産鯖の不漁ため、ヨーロッパ現地、日本国内での引き合いも変わらず強いです。
日本以外の国からの引き合いも強くこのまま強含みにて推移していく予想です。
製品に関しましては先月に引き続き安手の物が見られる上、全体に特に不足感はないため、引き続きこ
のまま横ばいにて推移すると考えられます。
・国産鯖
引き続きほとんど纏まった水揚げがございません。
水揚げがあったとしても缶詰用、加工用の引き合い強く高値での相場が形成されています。
今後も水揚げへの期待は薄く、この状況を引きづったまま終漁を迎えそうです。
〇チリ銀鮭
原料が市況への出回りが少なかったため引き合い、価格ともに上昇している状況ですが、一部、定塩フ
ィレ製品のダブつきも見られるため原料相場の今後の展開には注意が必要です。6月から新物の交渉が
スタートし始めますが、チリ側は日本向けの価格を下げるつもりもない上、他国向けの販売が増してい
るため今後の動きには注視が必要です。
〇トラウトサーモン
チリ現地での生産数を今期増やすことから、相場は横這いを推測しますが、オーストラリア産が一部安
い商品が出回っている上、トルコ産やアルゼンチン産など新規参入国の荷物も増えてきており、選択肢
が増えた今後の相場に注意する必要があります。
〇アトランティックサーモン
チリの水揚げ価格も若干落ち着き、今後の相場は比較的横這いから若干の下げが予想されます。ノルウ
ェー産も6月からは水揚げが増えてくるため相場が弱くなり、価格面で大幅な上げはないと推測します
が、円安の為、国内価格は引き続きの高値継続になると考えます。
〇中国産
日本の市況が弱含みのため中国現地への加工依頼をしておらず、現状在庫は間に合っているが、今後在
庫の薄いサイズも散見される予想で今後の市況の動向に注意が必要です。
〇国産
国内のシラスの平均池入れ単価が200万以上(昨年は200万弱)という中で外食の需要が高い為、活鰻の
流通が好調の様子。一方、冷凍蒲焼製品が高値になる為、量販店は中国産の割合を増やす模様ですが、
前述通り、中国産の搬入予定量は多くなく今後の展開には注意が必要です。
・サバ
5月水揚げ420mt
<各サイズ相場>
250~400g 380mt 浜値K115~K95円(缶詰・餌)
150~250g 40mt 浜値K85~K80円(餌)
・ゴマサバ
5月水揚げ数量90mt
<各サイズ相場>
300~500g 40mt 浜値K130円 (缶詰)
200~300g 50mt 浜値K103~97円 (餌)
・アジ
5月水揚げ 680mt
対馬アジの水揚げ増、身脂若干薄くなってきているも需要高く相場高値維持。
6月に入ると各船ヨコワ漁獲狙いになるので、水揚げ数量減る見込み。
●対馬漁場 280mt
<各サイズ相場 >
110~130g 10mt k450~380円(冷凍・鮮魚)
90~110g 60mt k400-350円(生切り・冷凍)
70~90g 80mt k250-200円(生切り・冷凍)
60-70g 130mt k135-125円(フライ)
●東海漁場 400mt ・鮮度悪く、身脂無し
<各サイズ相場 >
東海物は漁獲から着岸までに時間がかかる為、鮮度が悪いものが多い。
基本的に身脂薄いものが多く、サイズは70-120gが主体。
すしネタ・干物・フライ用の原料向け。
浜値はk350~230円。
・ブリ
5月水揚げ 900mt
4月に続き入荷多く、1日/5,000~15,000本の水揚げ。
7-10kg物が主体で徐々に魚体が細くなってきており、身脂も薄くなっている。
K190円からスタートし、現状K240~250円。
生切り加工用及び、輸出用など、各方面からの需要強く相場が高値張り付きの状況。
・鰯(長崎)
90-100g主体で日/20-50mtの水揚げあり、浜値k70-55円。
加工、輸出、餌用の多岐からの需要あり、こちらも高値維持。
・中国
大幅な不漁だったため、搬入減となり高値の状態が継続しています。
・韓国
大型サイズは好漁だったものの、小型サイズは中国と同様に不漁でした。
・日本産
各産地とも水揚げが少なく、鮮魚出荷となっています。
凍結在庫は、ほぼ無しの状況です。
・サワラサゴシ製品
全体漁獲数は少なかったものの中国、韓国ともに大型サイズ中心であったため、大型製品の入荷数量・
価格ともにまだ安定しています。一方、両国でも漁獲が少なかった中・小型サイズ製品は入荷数量が減
少しており相場も強含みにて推移しております。
昨年に引き続き豆類の不作が目立ちます。グリーンピースやさやえんどう等、降雨による不作のため今
年度も原料価格は高値になります。
また、春先に収穫のあった天候不良のため菜の花の値上がりやアスパラ、にんにくの芽等の原料価格も
今年度は高値を付けています。為替の影響もあり、3月時点では一時的に下げた冷凍野菜価格も今後は
値上がりしていくことが予想されます。
4月に追加のイカ枠発表があり枠不足が落ち着くかと予想されたものの、コロナの外出規制緩和による
バーベキュー需要でイカ製品の引き合いが強くなり、枠の不足した状況が続いています。製品毎の売れ
行きを見ると、バーベキューで需要のあるツボ抜き等のスルメ系製品は非常に売れ行きが良い反面、炒
め物や天ぷらに使用するロールイカ等アカイカ製品は売れ行きが悪く、在庫を抱える商社が多くあると
予想されます。スルメ、赤いかどちらも中国からの提示価格については、資材費などの高騰を理由に強
気の設定が続いています。
インドVa国内相場堅調に推移していましたが、エクアドル、インドなどの他国の水揚げが好調のため
来月搬入分よりドル価下方修正のものが搬入見込み。現状の円安傾向を見ても相場下げはほぼ確定とな
ります。この下げ相場の価格帯から量販店でも売れやすくなるため今後は横ばいから強含みにて推移し
ていくと予想します。
天然Wは端境期が終わり来月より漁獲開始を予定しています。
水揚げ数量は、養殖面積増より期待され春漁スタートしましたが、まだまだ養殖面積が過密状態である
ことより当初想定していたよりも生育悪く推移中であります。
現状では今年も特に殻付き41/50以上、剥き身でのLサイズ以上の供給は厳しいと予想となります。
中国国内は、コロナが明け人々が活発化、インフラ整備が今まで以上に進んでいることもあり相変わら
ず需要多く推移すると予想されます。
日本国内は、価格面・アソート面から昨年より小型中心に需要形成がされている模様です。
各種指数の推移