水産マンスリーレポート

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2023年1月号

商品情報

毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2023年1月号をお届けします。
TOPICS!!
★ 中国のゼロコロナ政策大幅緩和。一方で国家衛生健康委員会による感染者数などの公式発表を中止
★ 日銀が大規模金融緩和を修正する方針を決定、円は急伸。このまま円高が進むのか?
★ おもちゃ市場に変化。トレカ、パズルなど大人の玩具買いが鮮明に。在宅勤務の定着が背景?
★ 水研初の天然海老を使ったエビフライが商品化!!年明けより搬入見込みです!!

養殖魚

〇ブリ・ハマチ
先月同様K1200~1300円と高値推移中であるが、年明けは出荷量もある程度余裕が出てきて
相場下げの見込み。

〇カンパチ
先月同様浜値K1400~1800円と推移中。年末の消化具合で年明けの相場が上下するか決まると
思われる。また、かんぱち・ブリ共に生餌が極端に少なく生産者は苦しい状況が続いている。

〇真鯛
先月同様国内向けの浜値は950円前後で推移中。かんぱち同様年末の消化具合で年明けの相場
動くと思わる。

カ ニ

〇ズワイガニ
既報通り、アラスカズワイの禁漁が確定し漁師と米国政府間で来シーズン以降に期待をもって建設的な
取り組みが始まりました。カナダズワイ、まとまった数量が未だ国内に在庫がある様子、小ロットで米
国に向けて成約されている模様です。ロシア産ズワイ、漁獲枠を残してクローズしています。その出来
上がっている製品、引き続き、オークションが行われていますが、先安観から成約までに至っていない
様子です。今後これらのポジショニングに注視が必要と考えます。一方、ロシア産活ズワイ、中国、韓
国の引き合いが強く、昨年を超える取扱量と価格になっており、生産者は、今後、活ズワイガニの取り
扱いに注力すると思われます。ノルウェーズワイ、年明け早々からOPENとなるズワイ漁、23年度の
漁獲枠7,790t(昨年のOver分とTest操業分が相殺されて、実質7,055t)。こちら、ノルウェー産も国
内に在庫が残っている模様です。各消費地、物価上昇と景気後退で先安観から、荷動きが悪い様子から
今後やや弱含みで推移すると予測します。

〇タラバガニ
ロシア産タラバガニ、活ガニ、中国、韓国向けの取り扱いは旺盛で昨対を上回る勢い。しかし、アメリ
カの禁輸で行き場を失った冷凍品、オークションが行われているが先安観から安価で取引されるがまと
まった成約は見られません。先安観からやや弱含みにて推移すると予測します。

サンマ

〇台湾サンマ船水揚げ情報
11月最終週時点で台湾の船凍サンマ船は、全船高雄港に向け帰港しました。公式な総水揚げ量は未発表
ながら、2022年シーズンの推測値は以下の通りとなっております。

年度別総水揚げ量

台湾サンマ総水揚げ量※非公式参考数値


サイズ別水揚げ量

台湾サンマサイズ別水揚げ量

※2020年は4~5號合わせた数量

総水揚げ量自体は昨シーズンを2割ほど上回ったものの、日本向けで引き合いの強い2號以上の大型サ
イズ組成が大幅に減少。輸入枠の不足も乗じ、現時点で新物は相当な引き合いとなっています。


〇国内棒受け網船状況
国内サンマ水揚げは、12月当初は操業に出ていた棒受け網船も、出漁してもほとんど漁獲出来なくなっ
たことから、今期の操業を切り上げ終漁する船が多数。11月中旬以降は時化が断続的に継続したことで
水揚げ量も伸びなかった為、11月末時点では昨対実績よりわずか下回ってしまった。12月も水揚げ総量
は数10トン程度であったことから、更なる水揚げ悪化となる見込みが高い。

各種切り身製品

〇スケソウダラ
来期、アメリカ、ロシアともに増枠となっており、原料価格下落(ドル価)の見込みとなっております。
DAP枠
2022年:1,130,250トン
2023年:1,319,300トン
また、中国在庫のロシア原料の懸念も残っており、今後の原料事情に注意したいところです。一方、国
内製品在庫については、各社搬入を絞っていたことなどもあり、滞留感は今のところなく動いておりま
す。まずは旧正月明けの原料動向に注目です。
〇赤魚
他魚種同様高値疲れ感も出ており、荷動きは鈍化。下げ相場とはなっていないものの、今後の相場動向
に注意していきたいところです。
DAP赤魚枠
2022年:70,770トン
2023年:75,406トン
DAPについては来期枠微増となっております。

大西洋/国産サバ原料

秋シーズンは終了し1月のトロール漁待ちとなっております。ノルウエー現地は在庫薄くフリー玉良品
は出てこない状況です。依然各国からの需要は強く、一時から円高が進んだとはいうものの年明け割安
感の出せる買付が出来るか注目しています。国産鯖は先月に引き続き100~200gの小型サイズで推移。
年内は天候の影響でこの後追加水揚げも限定的となり、結果昨対大幅減の水揚げで終了となる予想です。
国産の手当を見込み高値大西洋を敬遠してきた加工業者にはかなり厳しい状況となっています。

鮭鱒類

〇チリ銀鮭
銀鮭の大型化が進んでおり、6/9サイズの荷余り感が強いです。12月に入り更に相場が停滞しておりま
す。製品の販売も滞っており、定塩銀鮭Fは原料価格と相違が無い程の価格になってきており、各社が
在庫ポジションを減らす方針が打ち出されております。原料からの価格では出来ない商品が投げ相場に
て横行している状況です。円高も進んでおり、各社在庫の入れ替えが進むかが今後注視していく厳しい
状況です。

〇トラウトサーモン
先物相場を見ますと下がる要因は無いですが、トリム製品の販売停滞に陥っている為、一部商社が1割
程度の値下げにて流通しています。年明けにノルウェー産の生鮮アトランティックサーモンの追加課税
が施行された際には引き合いが強くなる予想です。

〇アトランティックサーモン
トラウトと同様に販売が停滞している為、一部商社が1割程度の値下げにて流通しています。しかし、
こちらもノルウェー産生鮮アトランティックサーモンの追加課税による再値上げの可能性が高い為、年
明けの相場上げに注視。

ウナギ

〇中国産
台湾のシラス漁のスタートが好調であった為、冷凍蒲焼の成約が進まず、現地も活鰻の大型化が止まら
ない為、20-30尾/10㎏製品がメインサイズとなってきます。12月荷入ってからは台湾も中国もシラス
漁果は良くなく、18日からの闇の大潮に期待。ここで採捕が無ければ相場は堅調のまま年明けの成約が
進んでいく予想です。
〇国産
日本国内も12月よりシラス漁が解禁されましたが、3週間での採捕量は微々たる数量でした。18日か
らの闇の大潮に向けた漁果に期待したいところです。通販、外食向けにて大型サイズが人気の為大型在
鰻が少なく、今期も活鰻主体にて池側は販売メインとなりそうです。蒲焼は細いサイズが昨年売れ残り、
販売者の在庫状況にも注意したいところです。

九州前浜原料

〇サ バ
450~700g 12月水揚げ少量   浜値K280~K800円(鮮魚)
200g前後 12月水揚げ約200mt 浜値K133~K143円(缶詰)
100~150g 〃    約100mt 浜値約K90~K95円(餌)

〇ゴマサバ
250~450g 12月水揚げ約50mt 浜値K138~K156円(缶詰)
200~400g 〃    約100mt 浜値K115-130円(缶詰 鮮度悪)

〇ア ジ
120~300g 12月水揚げ約100mt 浜値K270~K500円(鮮魚及び生切り)
350~600g 12月水揚げ約30mt 浜値K210~K280円(鮮魚及び冷凍)

〇芝アジ
30-60g  12月水揚げ約800mt 浜値K78~K93円(餌及びフライ用)

〇ブリ・ワラサ
5K物   12月水揚げ約13mt 浜値K600~K900円(鮮魚)

〇ツバス
1.2K物  12月水揚げ約70mt 浜値約K360円(鮮魚)

〇スルメイカ
ほぼ入荷なし。

〇底曳き物 長崎
レンコ鯛主体の水揚げが続き、多い時で1日30mt。
中心サイズ300-500g 浜値約K500円。
来年は、1月5日出港予定です。

サワラ類

〇さわらフィレ
円安を受けて値上がりしましたが、大型サイズは水揚げ堅調のため入荷・価格とも安定する見込みです。
但し、小型サイズは極端な不漁のため、入荷量が大幅に減少する見込みです。

〇中国さごし
極端な不漁模様のため、高値かつ今後は更に品薄になる見込みです。

〇韓国新物
大型サイズは好漁、逆にサゴシは中国同様に著しい不漁。
サゴシは韓国内需も強く品薄かつ値上がりしています。

〇日本産
散発的に水揚げあるものの数量少なく、サゴシ秋漁は不漁でした。

冷凍野菜(中国)

昨年までのコロナ外出規制や天候の影響などにより里芋など不作の商品が散見される中、ブロッコリー
やカリフラワー、葉物野菜類は比較的安定した収穫量でした。12月上旬から中国のゼロコロナ政策が撤
廃され外出が容易になったことが原因で、国内のコロナ感染者が急増し工場が潤沢に稼働できなくなる
可能性が懸念されています。そのため、今後中国製品が入荷遅延となるリスクも高くなっていきます。

スルメイカ/アメリカオオアカイカ(中国)

コロナの影響やロシアウクライナ戦争による石油価格の高騰により、スルメ、アカイカ共に原料価格は
徐々に値上がりを続けています。ドル価での価格は値上がりしている反面、為替が円高に進行している
ため国内での製品価格は旧正月明け以降も横ばいが予想されます。また、12月は繁忙期にもかかわらず
イカ製品の荷動きが悪く、各社在庫が滞留していると予想され年明け以降の動きに注意が必要です。

アサリ

2022年シーズンあさり秋漁は、春漁に続き少なく芳しくない状況が続いております。例年になく、あさ
りの生育も悪く身が痩せており、小型中心のアソートとなっております。また、中国国内向けの活あさ
りの需要も引き続き強く、原料高値も継続しております。 昨年以上の減産が予想されます。

海老類

エクアドルVaドル価最低値を受け海老全体が相場弱含みましたが今月に入り現地相場反発。価格安価な
ためエクアドル現地ストライキ発生やインドセカンドクロップ終了等の影響です。現時点で1割ほどド
ル価戻し、今後中国コロナ規制緩和等で需要高まる見込み。日本は年明けまで在庫処分が続くが2~3
月より適正化する見込み。天然Wは供給量の面から投げ物はあまり出ていないが、小型サイズが養殖に
価格が引っ張られる形で相場弱含み。

日米各種指数の推移

各種指数の推移

202301日米各種指数の推移


① ドル円為替について
11月10日に発表された米国10月のCPIが市場予想を下回ったことに続き、12月13日に発表された
11月のCPIも市場予想の7.3%に対し7.1%と下回りました。発表前までは137円台中盤を付けていた
レートが、一時は135円台前半まで円高が進みました。また、12月20日に日本銀行が長年の大規模緩
和を見直し、政策金利を0.25%から0.5%に引き上げることを発表したことがきっかけでドル円為替は
12月21日時点で131円台まで円高が進みました。米国の金利低下、日本の金利上昇を示唆するニュー
スが多く、今までのドルが強く円が弱いトレンドは逆転して為替市場は徐々に円高トレンドへと変化し
ています。

② 日本経済の現状
11月末の日経平均株価は2.7万円台と、先月とほぼ同水準で推移しました。先月と状況は大きく変わら
ず、世界経済が不安定な中で過去最高益を計上する企業も多々あり、日本経済は比較的良好です。しか
し、日銀の想定外の金融引き締め発表が今後の株価に影響を与える可能性は少なくありません。

用語
日経平均株価指数…日本を代表する上場企業225社の株価の平均値。
S&P500指数…米国を代表する上場企業500社の時価総額を指数化したもの。
実質GDP…国内総生産から物価変動の影響を除したもの。
CPI…消費者物価指数。末端価格の変動を示す指標。

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