水産マンスリーレポート

  • 採用情報 Challenging Innovator 革新者たちの挑戦

2022年12月号

商品情報

毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2022年12月号をお届けします。
TOPICS!!
★ 大分の山田水産が人口種苗からのシラス育成に成功。うなぎの「完全養殖」に夢膨らむ
★ 「全国旅行支援」の継続が決定。今後特定業界への一過性支援をいつまで続けるかが焦点に
★ 米ブラックフライデーは事前予想を上回り終了。小売り各社の滞留在庫一掃セールが奏功?
★ 水研初の天然海老を使ったエビフライが商品化!!年明けより搬入見込みです!!

養殖魚

〇ブリ・ハマチ
先月に続き1年魚主体に出荷し、浜値は前月より若干の下げも依然としてK1200~1300円と高値推移中
であるが一部換金売りもみられる。

〇カンパチ
横這いの浜値K1400~1800円と高値推移しております。ブリ、ハマチ同様に水温下がり喰いが良くなる
も生餌の不足中。

〇真鯛
国内向けの浜値は950円前後で推移中も韓国向けけK1000~1050円と高値成約は引き続き成約進んでい
る模様。当面下げの気配は見られない。

カ ニ

〇ズワイガニ
11月6日、日本海で解禁となった松葉ガニ・越前カニ漁、順調にスタートし、全国旅行支援や海外から
旅行者像もありも旅行業界や外食ルートでの引き合いも増加の傾向です。1~9月の取扱量では、米国で
のカナダ産の輸入量が昨対同様の取扱量がありました。日本では、ロシア産の輸入量7,975トン(昨対
1.67倍)、全体では、12,175トン昨対1.14倍の搬入で、為替や組成もありますが、昨対1.2倍の価格で
取り扱われておりますが、これからの需要期に向けて注視が必要と考えます。

〇タラバガニ
米国産は、資源の問題から2年続きで禁漁です。一方のロシア産、9月解禁となってカムチャッカ、カ
ムクリルで行われている漁模様は低調の様子で活を中心に生産がおこなわれています。一部で、冷凍品
も生産されて韓国でオークションが行われていますが、昨年よりも下げ相場で取引がされており、今後、
弱含みで推移すると推察します。

サンマ

〇台湾サンマ船 11月度(第25~28週目)水揚げ情報

202212台湾船サンマ船漁獲状況

昨年11月下旬対比 33,254,967Kg 昨対123%
昨シーズン同期より終漁し帰港する漁船が多く、11月下旬で既にほぼ終漁の状況。日本向け輸出となる
2號サイズ(110/130g)の組成は昨対半減で、前アソートの2割程度と小型化顕著。

〇国内棒受け網船状況
10月下旬から北海道東の近海域からオホーツク海域に掛け、多少まとまった漁獲が有ったものの長続き
はせず、サイズも漁獲開始後すぐに100g以下のジャミ主体となった。依然サンマの漁場は、EEZ境界
線辺りとなっているが、同じく100g以下の組成が日を追って増加している状態。そういった状況下でも
浜値は高止まり維持にて、従来なら本冷生産を行う多くの業者は10Kg100尾以下の販売単価の極端な高
値設定に躊躇しており、漁期終盤となった現状でも本冷生産を開始出来ない状態が続いている。こうい
った状況から冷凍原料をシーズン終了後に加工・販売する業者は、冷凍サンマ原料を手当てする事が極
端に困難化する予測にて、代替えとして台湾産船凍品サンマへの入手が加速する反面、ほとんどの国内
インポーターは輸入枠不足にて、今後も難事となっていきそうである。

各種切り身製品

既報通り来年度の旧正月が早い時期となっており、今期は早めに工場稼働を終えるところが出てきそう
です。現状としては、為替によるコスト高、原料高、諸経費増により日本国内の販売不振を受け、中国
工場の稼働も鈍化しているところが散見されている模様。このような状況も重なり、早めに旧正月入り
するところも出てきそうです。旧正月前後の在庫、荷動きに注意したいところです。

〇スケソウダラ
ベ海については資源量の回復から来季は増枠となりそうであるが、その分他魚種の増減が気になるとこ
ろではあります。また推察としては今季よりもサイズは大型する見込みもあります。国内製品市況とし
ては、季節がら需要も増えてきており荷動きはいいものの、国内搬入を必要分に限っていた輸入元も多
く、今後の需給バランスに注目したいところです。また為替も一時の150円前後から落ち着きを取り戻
しつつはあるものの、引き続きコストへの影響は強く、相場は堅調に推移していくものと思われます。

〇赤魚
ベ海については来季の増枠は見込まれている状況です。国内市況については、各社新物原料高、各経費
増などからコスト増のため、相場上げてきておりますが、堅調に荷動きしているものの思われます。外
地加工の不安定さはあるものの、一時ほどの品薄感はないものの、今後の旧正月前後の需給バランスに
注意していきたいところです。

ノルウェーサバ原料

約15,000mtの枠を残しほぼ秋シーズンは終了、ほぼ満枠取り切った形となりました。
最後まで世界的な需要強く、値段は高値で横ばい。それに対し、日本の買い付け数量は昨年とほぼ同じ
数量の印象。各社、新物価格での製品交渉に入っていますが、結果によって冬シーズンの買い付けを大
きく左右しそうです。

鮭鱒類

〇チリ銀鮭
新物搬入が始まっているが国内需要が弱まっており相場状況が悪くなっている。先物で搬入した11月の
原料が国内で高値となり、1割程度の値差が生じています。年末の消化も悪そうで引き続き荷動きの悪
い状況は変わらない為、相場状況の変動に注視が必要です。

〇トラウトサーモン
南米生産数量は相変わらず少ないが日本国内の売価が上げきれず、量販店などでの使用を見送る店舗が
出てきた為相場状況が悪くなっています。銀鮭と同じく1割程度の値差が発生しています。

〇アトランティックサーモン
ノルウェー産アトランティックサーモンは日本向けの数量は微増しているものの、昨年対比はほぼ半分
程度。一方で相場は上がってきておりクリスマス商圏に向け引き合いは強めである。チリ産のトリム製
品は荷動きが悪くこちらも1割程度の値差が発生。外食の使用量次第で今後相場の変動がありそうです。

ウナギ

〇中国産
現地成約はまだシラス漁が始まっていない為特に消化されていない様子。大型化された活鰻の販売をど
の様にしていくか注視が必要です。台湾でのシラス漁が11月からスタートしており好漁との事です。そ
れを受け、12月からの日本と中国のシラス漁を待ってからの仕入れを各社考えているようすです。
〇国産
引き続き冷凍蒲焼の販売が著しく無く、相場は変わりませんが消化はされていない様子です。一部スポ
ットなどもありますが、元々が高値だった為引き合いは弱いです。12月からのシラス漁次第では買付の
状況が変わりそうです。

九州前浜原料

〇サ バ
11月25日より対馬漁場でサバ反応あり、25日(250MT)27日(250MT)28日(430MT)の漁獲あ
り。28日に水揚げ(前日分)された相場は、中心サイズである30入/15K・35入/15K・40入/15Kどの
サイズも浜値@3500円(K200円)で凍結に入っている。25日漁獲分は餌多く脂感も全くなかったが、
28日時点では餌少なく、大サイズは若干の脂感が出てきている。28日より4日間時化るので、時化あ
け12月どうなるか。

〇ア ジ
西沖漁場漁獲少なく、150~200g浜値約@7000円と鮮魚及び生切り用で高値推移。対馬漁場では500
~600gの大アジ漁獲量が増え、浜値@3800円(K210円)で凍結に入っている。餌食い殆ど無く、脂感
あり良いアジである。

〇ブリ・ワラサ
5.5K物が、1日に10-30MT(11月松浦100MT)と入荷激減により相場高騰、K300~600円。鮮魚

〇ツバス
11月に入り入荷激減、(11月松浦15MT)、韓国ツバスの影響(安価)により入荷少ないが相場下がり、
10月浜値K260円→11月相場140円となっている。

〇スルメイカ
11月になり、ほぼ入荷なし。

〇底曳き物 長崎
レンコ鯛とスルメイカ主体の水揚げ。レンコ鯛:150-500g 浜値K200-K500円スルメイカ:300-500g
浜値K750-K900円と高値で推移。 

サワラ類

〇さわらフィレ
円安を受けて値上がりしましたが、新物水揚げ堅調なため高値ながら価格は安定してくる見込みです。
但し小型サイズが極端に不漁のため小型フィレは値上がりする見込みです。

〇中国さごし
新物の漁期終盤になっています。極端に不漁模様のため品薄かつ価格も値上がりしています。

〇韓国新物
さわらサイズは好漁、サゴシは中国と同様に不漁。サゴシは韓国内需が強いため値上がりしています。

〇日本産
散発的に水揚げあるものの数量は少なく、鮮魚出荷が主体です。

冷凍野菜(中国)

中国国内では、一昨年から続くロックダウンによる外出規制から播種が思うように行えていない品目が
多く、じゃがいもや里芋など端境期にかけて品薄の商品が散見されます。
昨年の不作であったブロッコリー、カリフラワーの二品目は、比較的原料状況が良く原料価格は下げに
転じると予想されています。しかし、為替の円安水準が維持されているため昨年の価格には戻らず、横
ばいからやや下げ程度の相場になります。

スルメイカ/アメリカオオアカイカ(中国)

コロナの影響やロシアウクライナ戦争による石油価格の高騰により、スルメ、アカイカ共に原料価格は
徐々に値上がりを続けています。現地パッカーも価格維持の限界を迎えており、旧正月明け以降製品で
$0.5-$1程度の値上げがアナウンスされています。今後も、世界情勢や中国国内の規制によっては更なる
値上げも避けられない状態が続きます。

天然殻付き海老

エクアドル産のバナメイ大暴落となり無頭殻付き海老の全体相場が揺らいでいる状況。ドル価ベースだ
と過去最安値のため特に小型サイズは更なる弱含みが予想される。アメリカの予想以下の買い付けに伴
いBT、天然含め各国ドル価の下方修正が入る見込み。

日米各種指数の推移

202212日米各種指数の推移


① ドル円為替について
11月10日に米国でCPIの発表がありました。前月の値が8.2%、民間予想が7.9%であったのに対し、
結果は前年同月比7.7%と予想を下回り2月以来の7%台の伸びに落ち着きました。ここ数ヶ月市場予想
を上回ってきたCPIの伸びが鈍化したため、市場が中央銀行の利上げ抑制を予想し、発表当日のドル円
為替は$1=147円から$1=139円代まで急激な円高が進みました。今後のCPIの推移に寄りますが、ここ
数日は比較的円高に落ち着いており、トレンドの転換の可能性があります。
② 日本経済の現状
10月末の日経平均株価は2.7万円代と、先月の2.5万円代から6%以上上昇しました。
世界経済が不安定な中で過去最高益を計上する企業も多々あり、日本経済は比較的良好です。さらに、
為替の円安から日本株の割安感が感じ取られ、海外投資家が日本株に投資することで今年度の株価は比
較的高水準を維持したまま、大きく上げ下げはしないボックス相場になっております。

用語
日経平均株価指数…日本を代表する上場企業225社の株価の平均値。
S&P500指数…米国を代表する上場企業500社の時価総額を指数化したもの。
実質GDP…国内総生産から物価変動の影響を除したもの。
CPI…消費者物価指数。末端価格の変動を示す指標。
ボックス相場…相場が一定の幅で上げ下げを繰り返すこと。

このページの先頭へ戻る

Copyright© 2010 Suiken Incorporated All rights reserved.