水産マンスリーレポート

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2022年7月号

商品情報

毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2022年7月号をお届けします。

                TOPICS!!!

★ チリ銀が過去最高値! 家計の救世主はどうなってしまうのか?
★ 太平洋赤イカを「ムラサキイカ」に流通名統一。全国いか釣り漁業協会
★ ロシアのウクライナ侵攻でロシア産品取り扱い是非を問う場面も
★ 5月の実質賃金が前年同月比1.8%の減少。企業努力が物価上昇に追い付かず(厚労省発表)

ノルウェーサバ原料/大西洋サバ製品

ノルウエー現地は原料底払い、日本国内の原料も少ない状態が続いており相場は強含みで推移しており
ます。また2022年漁獲枠が発表されノルウエーは昨対約20,000mt減の278,222mtとなりました。今期
も昨年同様ノルウエーとイギリスの相互間漁業協定は決裂、ノルウエーは自国領、公海のみでの漁獲を
強いられるため魚がUK領に移動する前に枠を消化する必要があります。そのため8月早々には水揚げ
が開始される見込みです。製品に関しては海外加工場が徐々にオープンしており、日本国内の製品在庫
量自体は全体的に回復してきていますが、円安によるコストアップが影響し製品相場は急騰しています。
新物原料も高値見込みの中、この後も更に強含みの展開となりそうです。

イワシ原料/製品

今期のイワシ原料は50g主体となっており、業務用開き製品に適した100g+サイズの水揚げは久しくみ
られません。そのため海外工場への原料送り込みが追い付いておらず、この後製品のショート感は益々
強くなってくるものと予想されます。

サンマ

最近では不漁が当たり前となったさんまですが、昨年はついに水揚げ2万mtを割り込みました。ピー
ク時の十分の一以下にまで落ち込んでおりもはや高嶺の花のような存在です。加えて今期はロシアによ
るウクライナ侵攻の影響で、拿捕を危惧する日本漁船の出漁すら見通せない状況となっております。現
在先行して台湾船が公海で操業中ですが、この後の漁模様に注目して参ります。

公海のサンマ漁場への航行ルート

鮭鱒類

〇チリ銀鮭
ドレス原料の高値張り付きは変わらずここ10年で最高値にて推移。結果定塩銀鮭製品も高値で案内され
ているが量販店での消化が鈍っている。1切れ単価98円が消滅→ 128円~150円売価→ 追い付かず
切身サイズ小型化→ 末端販売鈍化、の悪循環。

〇トラウトサーモン
チリ産の搬入が大幅に減少。各社他国生産のトラウトを搬入始めている。主にペルー産や来季に向けて
トルコ産の流通が増えてくる模様。為替の影響もあり皮付切身で398円/g、刺身向けの短冊で498円/g
が量販店での売価となってきている。

〇アトランティックサーモン
フレッシュに関しては長期契約もあり一部は他国よりは安い単価で成約されている模様。ただ契約終了
後は他国と横並びの価格になっていく。アジア圏では最安値での仕入れを行ってきていたが、今後は他
国の単価に合わせた仕入れになっていく模様。大手回転寿司などは1皿単価の改定を余儀なくされる予
想。冷凍トリム製品も欧米諸国の高値買付により日本側商社がまともに買付できず、国内流通数量も減
ってきておりこちらも高値の張り付き状態である。

スルメイカ・赤イカ(ペルー)

スルメイカについて、中国国内は禁漁期のため新物情報は判明しておらず。日本国内では各社不漁の見
込みからツボ抜きなど製品価格は強含み傾向にある。中国産の新物価格は9月頃に判明予定。赤いかに
ついては、コロナ禍で実施された輸入制限のためペルー産原料の入荷が無く、今年4月中旬ごろから原
料相場は上がり続けている。(上げ幅2-3元/㎏)原料アソートについては、500gUNDER、2000gUPの小
型、大型原料が不足、500-2000gの中型原料は比較的潤沢に在庫が残っている。加工の状況については、
原料価格の上昇に伴い生産量は減少。現在は比較的潤沢に稼働しているが、コロナの影響からいつ生産
停止や閉鎖になってもおかしくない状態。(舟山地区)

サワラ類

中国サゴシ・韓国サワラともに現在浜値は落ち着いていますが国内市況は円安の影響が大きく出てきて
います。不需要期の夏場を経て需要期の秋口以降、この円安による価格高騰が販売に与える影響が懸念
されます。国内水揚げは、定置網等へ散発的な水揚げがありますが、凍結には至らず鮮魚出荷が主体と
なっており国産フィレ・切身はほぼ完売の状況です。

シシャモ

今期はししゃも資源回復を背景に筆頭のアイスランドが大幅増枠、ノルウエーはひさしぶりの禁漁解禁
という環境下で漁開始となりました。原料価格も需要を後押しする値ごろが期待されましたが、品質、
アソート難、悪天候、浜値急騰などが影響し期待外れの結果となりました。またこれから日本へ搬入さ
れる最終製品についても、急激な円安進行により先行き不透明な状況となっています。ちなみに第3の
産地でありますカナダが6月に解禁となりました。こちらも昨年と比較して浜値は落ち着いていますが
やはり円安の影響で極端な安値は見込めない状況です。

九州産前浜原料

〇真アジ
6月は引き続き東海漁場(東シナ海)での漁がメインとなり、長崎・松浦・唐津の各産地市場とも順
調な入船となりました。サイズは80g~110g型主体。また5月に比べると特に小型サイズの質感が
良くなく加工原料買付のハイシーズンは終了の様相です。7月以降、漁場は東シナ海から対馬・西
沖漁場に変わっていくと思われます。

〇ローソクサバ(小型サイズの鯖、ローソクのように細いのでこう呼ばれます)
サイズは300-500g主体、浜値@95/k前後と上げ相場です。養殖餌料、缶詰原料としての引き合い
が強いのが要因と見られます。

〇九州産地ダコ
G・W明けから長崎でタコの入荷が続いています。サイズ1.0kg~2.0kg主体。6月に入り外国産の高
騰、四国・明石等の他国産の水揚げが少ない影響で、当初@1,500/kでスタートした浜値が、現在
@1,700-1,650 まで上昇しています。

中国産アサリ

新物スタートしましたが、コロナの影響でメインの丹東・東港市エリアでの工場稼働が進んでいません。
加えて生育エリアの縮小による過密養殖がアサリの生育に悪影響を与えているようです。不漁、小型化
で今期生産数量は減少、それが要因で製品価格の上昇は避けられない状況となっています。

天然殻付エビ

W(ホワイト)はインドネシアからのオファーが先月まで少なく、インドもツチコリンからの限定的な
オファー。燃料代高騰から安易に船が出せず全体量が少なかった印象。今月からFLW(フラワー)も獲れ
だすということで積極的に出漁。お盆、年末商戦も始まり、業務筋も復活傾向にあるため特に大型(16/20
以上)は引き合い強まる見込み。小型に関してはVaの相場が影響してくるため現地水揚げ、中国動向注
視。国内マーケットとしてはコロナ政策緩和から盛り上がりを見せ、為替による高値にも付いていって
いる印象。高値商材であるST(シータイガー)尾数建てもアッパーなホテル等への荷動きを見せており、
今後為替とともに価格上がるが、高級商材であり希少性の高い天然大型といえど、どこまでついてこら
れるか注視が必要。

ウナギ

〇活鰻
今期の日本国内のシラス池入れは約15.6mt、中国は少なく見積もって18mt、台湾は1.3mtほどとの事
で、2か国1地域にて約35mtの池入れとなる。6月半ばより三河地区の新仔池上げが始まり、土用の丑
に間に合う新仔の数量は昨年の半分と予想されており供給数量はほぼ間違いなく足りない予想。外食産
業は中国産を使用していかざる得ない状況かと考えられます。国産は連日の値上げですが中国産は横ば
いの様子。2020年池入れの成鰻が多い為かと。

〇蒲焼
中国産の冷凍蒲焼は現地の池上げ価格は若干の下げではあるが、為替影響、加工賃値上げ等で7月に入
り高値貼り付けで推移。大型中心にて20尾~30尾が多く在庫バランスが心配される。土用の丑に向け
た販売がどれだけ進むかで今後の相場の変動が予想されます。国産蒲焼は三河地区の製品はほとんどF
REEが無く、九州産蒲焼を使用しなければ足りない状況。価格も三河地区製品は九州産製品よりも1
割近く高く加工に回す活鰻も少ない為、昨年の実績数量には中部地区量販は悩みどころである。

各種切り身製品

全般的に中国工場の稼働率低迷が原因で慢性的な品不足の状況が続いています。特に遼寧省エリアでは
検疫、消毒、通関に未だかなりの時間を要しており、シップバックとなる原料も散見されているようで
す。そのようなコロナリスクや最近の原料高から中国工場側も買付を絞っており、現在の品不足の状況
は今後も続くと予想されます。

〇赤魚
中国に原料ほとんどありません。スタートしたDAPも高く、この後のノルウエー産など安値産
地待ちとなっておりタイト感はしばらく続きます。

〇スケソウ
DAP Bシーズン始まりましたが、操業経費増やEU向けフィレの引き合い強いことなどから高値となっ
ています。一方中国内に相当数のロシア産原料が残っているようですが、円安、稼働工場減、経費増の
なか値ごろある買付が出来るかは不透明な状況です。

〇アブラガレイ
DAP新物原料が操業開始となりました。原料端境期の中、日本向け製品相場上昇中です。

冷凍野菜(中国)

昨年夏~秋作は寒波や降雨の影響で葉物野菜(小松菜、チンゲン菜、ほうれん草、春菊等)やキヌサヤ等
の豆類が壊滅的な状況になり各社終売、大幅値上げを余儀なくされた。春作では、作柄は良かったもの
の人件費、中国国内の物流費高騰、為替の円安進行により値上げ前価格に戻ることはなく、横ばい若し
くはやや上げにて推移。また、昨年夏ごろに降雨が続いた影響から、アスパラ、ニンニクの芽、インゲ
ン等は幡種の遅れや生育不良に陥っており、今期の新物原料は高騰し既に製品価格に反映されている商
品もある。国内での製品引き合いについて、価格は高騰しているがその他食料品も値上がりしているこ
とから在庫が滞留することもなく比較的潤沢に出荷されており、商品によって出荷量の調整から休売に
持ち込む商社も散見される。

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