水産マンスリーレポート

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2021年11月号

商品情報

霜降も過ぎ、朝晩の冷え込みが感じられるようになりました。
10月25日からは飲食店への時短要請が解除され、社会は徐々にwithコロナへと舵を切り始めました。
感染者の急減は喜ばしいことですが、気を緩めず引き続き感染対策を継続しましょう。
商品情報2021年11月号をお届けします。

ノルウェーサバ

先月と変わらず水揚げは極めて散発的、470g前後中心です。
枠はまだ少量残っておりますが、シーズンもそろそろ終了の印象です。
全サイズ引き合いが強く、強含みで推移していくと考えられます。

海外の製品加工地ではロックダウンにより工場が稼働していない、もしくは生産数を落としての稼働と
なっております。加えて、コンテナ不足により積み出しが遅れている状況は変わりません。よって、日
本国内への搬入量が一時的に少なく、各商材強含みにて推移しております。

サワラ

サワラは、年末年始及び春需要にむけた引合いが活発化してきました。
また、急激な円安による先物価格の上昇が見込まれる事から横の荷動きも出ており、他の切身用凍魚も
全般的に値上がり傾向である事から、今後の市況価格は徐々に強含むと思われます。国内在庫量は低水
準のため、一部で欠品サイズも出てきております。
原料面では、新物水揚げ時期に入っております。ここ数年は夏場から早めにスタートし、年末に向けて
水揚量が失速する残念な傾向でしたが、今年は未だ盛漁期入りしておらずスロースタートの様相になっ
ています。このまま11月12月と水揚量が伸びてくれば、脂質も上がってくる時期なので良い傾向に
なってきます。但し、数量が伸びてこなければ不漁年となります。
国内では北陸定置に200-500gの小型魚が入っています。数量は少なめで価格も例年より高値傾向、
500gUPは未だ少量です。サワラサイズは各産地で散発的に水揚げありますが、鮮魚消化が主体です。

サンマ

10月度に入りサンマの水揚げ量がペースダウンしています。漁業情報サービス(JAFIC)による公表で
は、10月度1~20日におけるサンマ累計水揚げ量は約3,200トンと、記録的不漁であった昨シーズンの
単月水揚げ量にも満たない4割減水準となっています。
原因としては10月初旬から台風の通過と時化が連続したため出漁回数が制限されたことと、サンマの群
れ自体が薄く、集魚灯への反応が悪いのが原因とされています。また9月末以降に漁獲されていた、ロ
シア海区を抜けて南下してきたとされる群れには、それまでの公海漁場では組成に無かった若干大き目
サイズ(130g前後)のサンマも増えつつありましたが、25日の水揚げでは一転、100g以下のジャミサ
ンマが水揚げの半数近くの船もありました。この後も月内には台風発生が予測されており、出漁の制限
により10月度のサンマ水揚げ量は予報に反して、昨シーズンを下回る可能性も出てきました。

鮭鱒類

〇銀鮭
2021-2022シーズンが始まり、思っていたよりも6/9サイズが多く、国内在庫の原料が滞留していま
す。ただ、単価が大きく下がることもなく、相変わらず4/6サイズは品薄感があり、若干の値差が発生。
年内は4/6サイズは品薄、6/9サイズは停滞気味にて推移。ただ為替や海上運賃の値上げ等もあり、年
明けの状況の変化に注視が必要です。

〇紅鮭
昨年よりはアメリカ、ロシアと合わせて漁獲量は増えましたが、海外需要が強く、本邦搬入量は激減。
単価も昨年の同時期から比べると1.5倍ほど単価が高くなっています。サイズも小さく、定塩製品は過
去最高値になりそうです。

〇トラウト
生産量が昨年と比べて大幅に減少し、昨年同時期に比べドレス価格も1.3倍ほどに高騰しております。
品薄感が露骨となり、銀鮭へのシフトもみられます。

〇アトランティックサーモン
現地価格は相変わらず高値にて推移しております。日本国内に搬入する予定のトリム製品は1割以上の
値上げが予想され、アメリカ向けのフレッシュ販売も好調の為、年内は相場堅調に推移する見込みです。

スケソウダラ

洋上生産分は満枠にて終了となりましたが、陸上とアラスカ湾は生産中。中国へのロシア物輸出が難航
しているため、アメリカ物へのオーダーも多く、陸上はスケソウ生産フル稼働の模様です。
難航しているロシア物の動向は、中国以外への販路は限定的であり、ロシア国内もしくは釜山での在庫
となっており、中国へは少量ながら輸出されている模様です(現行ペースで昨対70%前後か?)。
日本国内の市況は、上記のため一部品薄、原料高、製造コストUPのため、製品相場は強含みで推移中。

ズワイガニ

今シーズン、消費が旺盛な米国の影響で相場が最高値を更新中の状況ですが、新型コロナの影響で流通
機能が停滞し、アメリカ向けに販売が進んでいたアジア在庫のロシア産ズワイガニが米国の年末需要に
間に合わない様子から、相場は一服感がある様子です。
一方、10月初旬に来シーズンのアメリカ(アラスカ)産ズワイガニ漁獲枠発表がありました。今年、新
型コロナで停止していた資源調査を2年ぶりに実施した結果、生物学的許容漁獲量は昨対約12%(セク
ション換算1,600t)となりました。前シーズンの漁獲枠(セクション換算12,860t)までは、3年連続増
枠でしたが、21/22年度は大幅な減枠となりました。この影響で、米国内のフリー在庫が一瞬にして流
通業者による確保が進みました。全量、米国向けに販売される可能性もあり、日本側が買えたとしても
僅かな数量に留まるとみられることから、当面、相場は堅調に推移すると推察します。

タラバガニ

9月からOPENとなったロシア産カムクリル地区(漁獲枠2,012t)ですが、品質が低調な為、西カムチ
ャッカ(漁獲枠12,362t(Round))に移動して漁が再開され、韓国向けに搬入が始まりました。一部の
船主が先物で契約を進めていた為、相場はUSD86-90.00$/Kg FOB Busanで成約が行われている模様
です。引き続き、活発な漁模様が見込まれます。
今シーズンはアメリカ産タラバガニ漁が禁漁となり、漁師は仕方なくGolden King crab漁を開始し時間
稼ぎを行っています。ただ、アメリカ向け流通機能が停滞していることから、相場は一服感がでており、
相場はやや軟調な様子になると推察します。

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