水産マンスリーレポート

  • 採用情報 Challenging Innovator 革新者たちの挑戦

2021年10月号

商品情報

東京2020オリンピック・パラリンピックが閉幕しました。
秋分の日が過ぎ、日中の気温はまだまだ高いですが、朝晩は涼しくなり、秋の訪れを感じさせます。
9月28日に政府は緊急事態宣言の解除を正式に決定しました。
10月からいよいよwithコロナの社会活動が始まります。
第6波が襲来し、再びコロナ感染者が増加しない事を祈るばかりです。
商品情報2021年10月号をお届けします。

ノルウェーサバ

水揚げは極めて散発的、470g前後中心です。
枠も少なくなってきていることから、全サイズ引き合いが強く、今後も強含みで推移していくと考えら
れます。

引き続き、海外の製品加工地ではロックダウンにより工場が稼働していない、もしくは生産数を落とし
ての稼働となっております。加えて、コンテナ不足により積み出しが遅れている状況は変わりません。
そのため、日本国内への搬入量が一時的に少なく、各商材強含みにて推移しております。

アジ

台風等での時化が多く、殆ど水揚げが少ない状況が続いています。
西沖で僅かに漁獲ありましたが、鮮魚と生切り(刺身用)のみでの流通となっており、冷凍原料(干物)
での流通はほぼありません。

サワラ

サワラは、秋メニュー及び年末年始需要にむけて国内での引合いは復調してきました。
市況価格は、国内在庫量が低水準のため一部で欠品サイズも出てきており、商社間での売買の動きもみ
られますが、現状では横這いです。今後も荷動きは上向く予想です。
原料面では、この夏場は目立った水揚げ情報はありませんでした。中国は9月下旬から、韓国は10月
から新漁期入りの見込みです。
国内は各産地で散発的に水揚げありましたが鮮魚消化が主体になっております。

サンマ

9月最終週時点での水揚げ累積数量は約3,000トン、昨年対比320%の漁獲量にて推移。外国船の中でも
操業隻数の多い台湾船凍船も、今期累計で約12,000tの202%推移と、昨対の数字的には躍進した感は
有ります。
9月25日は1日での水揚げ量は今期最多の731tとなり、サイズもそれまでの100~110g/尾中心組成
から、140~160g魚体のサンマも一部混獲されるようになっています。これは以前操業海域の中心であ
った東経160°近辺の公海漁場から、150°近辺の日本寄りの漁場での漁獲サンマで、それまで公海で漁
獲されていた北上期の夏サンマとは違う魚群に代わったのではとの推測です。
但し依然サンマの漁獲量自体は2018年シーズン以前の漁獲ペースからは程遠く、漁業情報サービスセン
ターの漁況予想でも、10月以降もまとまったサンマ魚群の来遊は見込薄で、引き続き苦しい状況の継続
が見込まれます。

日本のサンマ漁獲量の推移

鮭鱒類

〇銀鮭
本格搬入がスタートして、今後の動向に注視が必要です。4/6サイズがほとんどで、大型の6/9サイ
ズが年内は少ない模様。相場も高値横這いにて推移していきそうです。他の鮭鱒、他魚種も高値で取引
されているため、しばらくは銀鮭も相場を下げることはなさそうです。

〇紅鮭
サイズは小型S中心で、更に数量も少なく、昨年より3割近い値上げです。定塩紅鮭Fも大幅に値上げ
の予想です。数量もない為、銀鮭にシフトする顧客も増えると予想します。

〇トラウト
生産量が減産しているため、年末に向けての数量がタイトな状況です。他の鮭鱒の影響もあり、高値に
推移している状況です。

〇アトランティックサーモン
現地価格は相変わらず高値にて推移しております。日本国内に搬入する予定のトリム製品は1割以上の
値上げが予想され、アメリカ向けのフレッシュ販売も好調の為、年内は相場堅調に推移する見込みです。

スケソウダラ

DAPスケソウは好漁なものの、スケコは今のペースで換算した場合、前年比76%減と大不漁となる模
様です。
一方、ロシアについては、釜山在庫のスケソウ原料の消化が進んでいない模様です。そのため、中国か
らの製品オファー価格は上げており、日本市場も相場強含みで推移中です。

ズワイガニ

直近のアメリカのマーケットでは、9月に入っても需要増は止まず、9月中旬ではUSD16.50$の過去最
高値で取引されています。これから、年末に向けてイベントが目白押しの様子で消費の機会が増加する
見込みです。更に、10月初旬に21/22年度アラスカ産ズワイガニ(オピリオ種)の漁獲枠の発表が計画
されていますが、現段階で雄ガニの生育不良から減枠が業界で噂されています。併せて、新型コロナウ
イルスの影響で、世界的なコンテナ不足と労働力不足で物流が滞っています。
また、10月1日から中国国内では国慶節により、国民の長期休暇となることから活ガニ需要が見込まれ
ており、最近では、ギフトとして活ガニがチケットで購入できることもあり更なる需要増が見込まれて
おります。そのため、ロシア産を含めて、ズワイガニの相場は、高値から現状維持で推移すると予測し
ます。

タラバガニ

9月から漁が開始したロシア産、カムクリル海域の不漁から、西カムチャッカに移動し再開されました
が、60-70%の身入りの様子です。更に、21年度アメリカ ベーリングでのタラバガニが禁漁となる見
込みから、供給減が確実です。活相場USD43-46.00$で取引されていたロシア産の相場も一気高値と
なっており、引き続き高値で推移されると予測します。

先月に引き続き、ボイル冷の品薄な状況は変わらず。5,000円/Kg前後の相場で取引されると推察しま
す。一方、生冷は外食需要減から荷動きはスローになると推察します。
ロシア産は、9月1日から漁獲が始まりましたが、既に年末向けの引き合いがあり、今のところ相場が
大きく修正される可能性は低い状況となっています。
また、10月初旬はアラスカ産の漁獲枠の発表の時期となりますが、ズワイガニ同様に資源調査が無かっ
たことから、発表される漁獲枠に注意が必要です。

このページの先頭へ戻る

Copyright© 2010 Suiken Incorporated All rights reserved.