水産マンスリーレポート

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2021年8月号

商品情報

賛否両論あるなかで、7月23日『東京オリンピック2020』がついに開催されました。
連日の日本勢のメダルラッシュに沸きあがる一方で、新型ウイルス株や人流の増加によって
国内の感染者数は日に日に増加し、大きな不安を抱えている状況です。
市井ではワクチン不足で接種速度が以前より滞っているとの事で、早く接種速度が回復して欲しいものです。
商品情報2021年8月号をお届けします。

国産サバ

各地域の水揚げはほぼ終了いたしました。

ノルウェーサバ

先月と変わらずコロナの巣ごもり需要により国内でのサバラウンドの消費は順調です
ノルウェー現地の今季の見通しも良くないことから全サイズ強含みにて推移しております。
第三国加工のフィーレ・切身製品は今のところ不足感無く順調な荷動きですが、国外加工に遅れが出て
おり、今後も横這いから強含みにて推移していくと予想します。

サワラ

サワラは、春の需要期を通過し夏場の荷動きは低下していますが、製品在庫量が低水準のため相場の下
方修正は見られません。8月中旬以降では学校給食の再開に加え外食メニュー等での採用が増加する見
込みのため荷動きは上向く傾向と予想します。
原料水揚げは端境期のため目立った情報はありません。日本海にてサゴシの水揚げがありましたが、短
期間であったため原料凍結は限定的でした。
中国では消費が回復傾向にあり、サゴシ原料はやや強含みです。

鮭鱒類

〇銀鮭
10月の新物価格が見えてきており、先月までの極端な相場上昇はなくなりました。ただし相変わらずの
相場高の状況にて、原料も製品もジリ上げ相場からは変わっておりません。トリム製品も年末までは搬
入予定が無い為、引合いは強い状況です。

〇紅鮭
アラスカ、ロシア共に昨年対比では漁獲量は多いですが、アメリカ向けの引き合いが強く、昨年よ
りも相場が大幅に高くなる予想です。製品相場も2割以上上がる予想となります。

〇トラウト
生産量がかなり減少しており、大幅な相場上昇が予想されます。数量が少ない為、年末に向けて欠品等
も予想される状況です。

〇アトランティックサーモン
アメリカ向けのフレッシュ出荷が好調で、現地相場は大幅に上昇しております。そのため、日本向けの
トリム製品について高騰は避けられない状況です。

スケソウダラ

DAPの水揚げは好調であり、生産が少なかったスリミの割合も上げてきました。
中国(特に遼寧省)のスケソウ原料が減少しており、またDAPの大型原料が少ないこともあり、今後ス
ケソウ製品は強含みが予想されます。
国内の製品荷動きは顕著に推移中です。
今後の中国での原料受け入れ態勢、欧米諸国での白身需要の動向が焦点となりそうです。

ズワイガニ

今年、各産地での生産はほぼ終盤となり、順調な漁模様で推移されました。しかし、米国の量販店や小
売りでの販売が順調であることに加え、外食の稼働率が回復している事が要因で引き合いが強く、相場
を引き上げました。
相場は、カナダズワイはOPEN時、過去最高値の@$11.50.~12.00/lb(C&F Boston、ボイルブライン4-8oz)
で始まりましたが、その後ピーク時USD15.00$/lbを超える価格で取引となり、それにノルウェー産が
つられてほぼ同様な取引が行われました。
また、ロシアズワイ、釜山でのオークションでは最高値を更新し続けており、@$40.0/kg(FOB Busan)
を超える様な価格で取引が成立となっています。
一方、日本側は、新型コロナウイルス感染状況が好転せず、米国・中国等に買い負けしている状況が続
いています。8月の相場はこのまま堅調に推移すると予想します。

タラバガニ

ロシア、アラスカ、ノルウェー各産地の大きな搬入や見込みはありませんが、この時期でもノルウェー
やロシアでは漁獲が行われて米国への販売があり、サイズにもよりますがUSD$55.0~75.0$/kg(FOB
Busan)程度で過去最高値を更新し取引が成立しています。
8月の相場はこのまま堅調に推移すると予想します。

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