水産マンスリーレポート

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2021年7月号

商品情報

賛否両論ありますが、東京オリンピックの開催まで1か月を切りました。
昨今のニュースに目を向けますと、東京地区では感染者のリバウンドの兆候があるとの事です。
オリンピックの開催を引き金に、感染爆発に向かわないよう祈るばかりです。
また、オリンピックの開催に伴い、今年に限り『海の日・スポーツの日・山の日』の祝日が変更になります。
今一度、変更日をご確認下さいませ。
商品情報2021年7月号をお届けします。

国産サバ

各地域の水揚げはほぼ終了いたしました。

ノルウェーサバ

コロナの巣ごもり需要により変わらず国内でのサバラウンドの消費は順調です。
ノルウェー現地の在庫は払底しており、漁獲地問題により今季の見通しも良くないことから全サイズ強
含みにて推移しております。
引き続き第三国加工のフィーレ・切身製品は今のところ不足感無く順調な荷動きですが、メイン加工国
の中国へ原料の送り込みが限定的であったこともあり、今後は横這いから強含みにて推移していくと予
想します。

アジ

多くの船はヨコワ(養殖マグロ稚魚)の漁獲に回っており、少ない隻数での操業となっています。

〇東海
サイズは60~100本/15㎏、140~190本/15㎏。
脂は先月よりも落ちていて、鮮度もまちまち。
生切り(刺身用)と冷凍原料(干物)での流通となっています。

〇対馬
サイズは100~150本/15㎏中心。
鮮度は良いですが脂薄め。
大半が冷凍原料(干物)向けになっていますが、浜値は高値で推移しています。

サワラ

原料の端境期になり、現在は製品の搬入時期になります。現在、実需期を通過した状態のため国内荷動
きは低下しております。
各社国内在庫は低水準のため価格の下方修正は見られませんが、夏場にかけては例年通り消費低下する
見込みです。
国内は、各産地とも目立った水揚げ情報はありません。

鮭鱒類

〇銀鮭
相変わらず高値にて毎週価格が高騰しており、6月で単価が50円/㎏程上がっております。サイズも大
型の6/9lbsしかほぼ無く、今後はさらに大きい9lbsUPサイズの使用も必要になりそうです。
来季の成約についてもまだ大口の話は聞こえて来ず、11月頃までは高値にて相場推移すると予想します。

〇紅鮭
アラスカは昨年より若干少ない漁獲量予想ですが、3000万尾を超える豊漁予想です。ただし、アメリカ
向けに大半が回り、日本のマーケットは高値維持が予想されます。

〇白鮭
アメリカは不漁であり、ロシアのカムの水揚げに期待されています。しかし現状の在庫も少ないため高
値にて推移すると予想されます。
国産の秋サケも春漁が大不漁であった為、漁獲量は期待出来ない状況です。

〇トラウト
チリでの生産数量が激減しており、1~2割ほど単価上げております。数量も年末に向けて少なくなっ
ているため、まだ高騰すると思われます。

〇アトランティックサーモン
チリ産のアトランティックサーモンはアメリカ向けにフレッシュ出荷が好調です。そのため価格が高騰
し、青潮も発生したため、単価が急騰し、単価が2割以上上がっております。

スケソウダラ

Bシーズンが解禁となりましたが、原料は小型サイズの模様です。
Aシーズンで枠消化の進まなかったフィーレの生産を進めたいところですが、人手の課題やスリミとの
バランスの兼ね合いが、今後の焦点となりそうです。
国内相場は今後の強含み推移をみる動きも多く、荷動きは堅調に推移中です。

ズワイガニ

カナダ産…4月から始まったNFLズワイガニ漁は、過去に無いほどの高価格(4-8oz USD114.00
$ C&F Boston)で取引されております。
背景に、米国の経済復活と政府からの手堅い援助により、消費に拍車がかかり、引き合いが強いため価
格上昇に歯止めがかからない状況です。併せて、カナダ政府のWorkerに対する補助もあり、終盤にな
って生産に影響が出てバランスが崩れています。
その影響から、ロシア産、ノルウェー産も高値で取引されております。
各産地ともに、7月初旬にはクローズとなることから、相場は高値で推移すると予想します。

タラバガニ

漁獲時期ではないため、アラスカ・ロシア・ノルウェー産それぞれ大きな搬入はありません。日本近海
で漁獲されるロシア産が、搬入は少量ですが北海道で上場され取引が行われました。
大きな取引はありませんが、ズワイガニの取引状況から、今後の取引では相場は上がると推察します。

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