水産マンスリーレポート

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2021年4月号

商品情報

春分の日も過ぎ日中は暖かくなり、各地で桜の開花の便りが聞かれるようになりました。
新年度も間もなく始まります。気持ちも新たに日々の業務に邁進しましょう。
商品情報2021年4月号をお届けします。

国産サバ

各地域少量ずつ水揚げしております。
メインの水揚げ地は千葉/三重/宮崎となっており、千葉/宮崎は3-500gメイン。三重は2-400gメインと
いう状況です。
国内需要は落ち着いており、メイン売り先は海外輸出となっております。今後は卵/白子も大きくなり、
向け先がより一層限定的となるため横這いから弱含みにて推移すると予想します。

ノルウェーサバ

今期のサイズアソートから300-500gは強含み、また400-600gはノルウェー現地も完売という噂もあり
横ばいから強含みにて推移しております。
第三国加工のフィーレ・切身製品は今のところ不足感無く順調な荷動きですが、限定的な中国の加工用
原料、各加工国でのコンテナ不足などにより製品がスムーズに入ってきていない状況です。今後、横這
いから強含みにて推移していくと予想します。

アジ

全体的に漁獲量は少ないですが、例年と大きい違いは見られない状況です。

(西沖・東海)
サイズは60~100本/15㎏。
卵・白子持っており脂は薄い魚です。
鮮魚と生切り(寿司種)の流通がメインで、一部フライ原料となっています。

(対馬)
サイズは200本/15㎏の小型中心となっています。

銀鮭

現地側からの価格設定が更に高騰しております。
国内の在庫数量は相変わらず低水準にてフリー玉が少なく、現地からも委託価格の為、相場は更に上げ
状況です。4/6に関しては現物もほとんど出てこなく、今後製品に影響ありそうです。
トリムCは、コロナの影響で生産が更に減る見込みで、相場が上がっております。在庫数量が少なく年
明けから引合いも強いため、相場も約1割上がっております。

紅ザケ

漁獲不漁で昨年対比でロシア産は約65%、アメリカ産は約80%の漁獲量となっております。過去4年
間で最低の漁獲量となり、フリー玉も少ない状況です。

トラウト

年々、生産量が減っており、来期は8割程度との情報です。各社荷割りにて数量は少なく、現物確保も
難しい状況です。価格も1割ほど上げ相場にて推移しております。

アトランティックサーモン

現地から価格の上方修正が入り、アメリカ向け価格が上方修正とのこと。20年度と比べて10万トン減
産予定。一部の池で青藻が発生し、今後の生産数量に影響の可能性があります。
池入れの魚は大型化しており、トリム製品の大型化で使いづらさが顕著になってきております。

サンマ

2021年2月23〜25日にかけて、サンマの資源についての国際会議NPFCがリモート開催されました。
TACこそ現状の55.6万トンから40%減枠までは合意しましたが、国別での分配TAC迄は設定されませ
んでした。但し40%減枠されたとしても、実際のところは昨年度実績の漁獲量の倍以上のレベルであり、
今回の合意内容では資源管理への効果は無いとされています。
またEEZ内解禁前の5~7月期に行われる、北太平洋公海におけるサンマ漁操業は、2年連続で見送ら
れるという報道も出ています。販売先のメインであるロシアへの洋上販売が、現状の悪化している資源
的状況と、対ロシア販売価格協議の隔たりを考慮した結果、昨年に続いて操業を中止する見通しです。
この度に裁決されたTAC減枠は「資源回復に向けた大きな一歩である!」という内容の報道も、現状の
サンマ資源量及び漁獲量推移では、資源管理が厳格なEUなどであれば即禁漁となってもおかしくない
状況まで来ているとされ、実際のところは大きな課題を残したままとなっています。

スケソウダラ

ベーリング海では時化のため漁獲量が伸びていませんでしたが、好転してきました。
陸上については引き続きワーカーが不足しており、製造数量が増えてこない状況です。
昨年対比ではまだまだ少ないものの、今後の漁獲模様に期待。
オホーツク海においても時化のため、漁獲数量が伸びていない模様です。
国内製品市況については、旧正月前後で少し製品の不足感があったものの、現時点では横ばいにて推移
しております。
今後、原料高の懸念があり、相場強含みの可能性もあります。

ズワイガニ

1月から始まったアラスカズワイガニ漁、対日向けは、過去最高値USD9.25$lb.(C&F Asia Main Port)
で成約され生産が始まりました。コロナウイルスの影響で生産が中断することもありましたが、生産も
再開され継続中の様子です。ただ、生産がかなりスローペースであるため、間もなくオープンするカナ
ダ産と漁期が被ると価格・数量で左右されると推察されるため、今後に注視が必要です。また、ロシア
オホーツク海でもズワイガニが始まる為年末商戦に向けて商談も開始されると思われます。

タラバガニ

ズワイガニ同様に、ロシア産・ノルウェー産共に米国の引き合いが強く、最高値を更新しております。
米国内の消費は顕著である為今後の相場に注意が必要です。
対日向けには大きな搬入が無い為堅調に推移すると予想します。

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