水産マンスリーレポート

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2020年9月号

商品情報

国内での新型コロナウイルス第二波が収まりつつありますが、まだ予断を許さない状況が続いております。
また残暑も厳しく、熱中症の報道も耳にします。皆様、新型コロナウイルス感染予防をしつつ、お体をご自愛ください。
商品情報2020年9月号をお届けします。

ノルウェーサバ

2020年シーズン開始を控え、欧州さば新物の話題が出始めております。
ノルウェーサバは具体的な価格、アソート、時期に関しては今のところ不明でありますが例年であれば
9月後半よりスタート致します。漁獲枠が昨対35%増に伴い価格帯が気になるところであり、また、今
シーズンはノルウェー以外の産地の動向にも注目されます。
現状は原料、製品ともに不足感は無く順調な荷動きとなっており、このペースを維持したままシーズン
入りすると考えられます。

国産サバ

シーズン終了しております。

アジ

(西沖)
サイズは50~150本/15㎏で万遍なく漁獲されていますが数量は少ないです。また、気温や海水温が高く、
鮮度が悪い魚が多くみられる状況です。鮮魚やフライ原料として流通し、冷凍原料(干物)では殆ど流通
しておりません。

(東海)
ほとんど漁獲ありません。

(対馬)
ワラサ中心の漁獲となっており、アジは少ない状況です。

9月以降は三陸・北海道に回る巻網船が数隻ある他、ドッグ入りする船もあり、アジの漁獲は増えないと
予想されます。

サンマ

7月31日付にて、水産庁より今期のサンマ長期漁海況予報が発表されましたが、史上最低の水揚げ量で
あった昨年度をさらに下回る来遊量との見通しでした。また1歳魚の組成割合も低いうえ平均体重も小
さめ、漁場も日本近海には形成されず来遊も遅れる見通しとの発表内容でした。
2020年8月5週目現在、10トン以上の大臣許可船におけるサンマ棒受け網漁業は順次解禁したものの、
20トン未満の小型船では漁獲ゼロ。続く100トン未満の中型船では遠く東経163°の公海まで操業海域
を拡げて探索し、ようやく8月24日に4隻が厚岸にて初水揚げしたものの、漁獲量は昨年初水揚げ比で
98%減となるわずか800Kg程度でした。翌々日の26日には同じく出漁中であった100トン以上の大型
船による、公海漁場にて漁獲したサンマの初水揚げを花咲港にて予定していますが、こちらも漁獲量は
ごく僅かとなる見込みです。
これを受けて昨年生産物の冷凍サンマ原料確保について、引き合いが大きく増している状況ですが、昨
シーズンは史上最低量の水揚げ結果だったことから冷凍原料の在庫もほぼ払しょくされ、わずかに残る
在庫も極端な高値オファーとなっており、サンマ関連の加工業者は不安を抱えたままのシーズン入りと
なっております。
サンマの品薄による高騰は、昨年以上に深刻度を増し継続していく予測です。この様な不漁が今後も継
続されれば、一般庶民の食卓からは高値となったサンマが遠ざかるだけでなく、サンマの漁業者や加工
業者も廃船や廃業に追い込まれる様な深刻な影響が見込まれます。ここ数年来のサンマ漁獲量は確実な
減少傾向となっており、昨年度の水揚げ量は10年前の2割程度の記録的な不漁でした。近年は中国・台
湾などの外国漁船が公海でのサンマ先獲りが日本近海での不漁の一因とされてきました。しかし昨年度
は日本だけでなく、諸外国船も深刻な不漁であったという結果より、サンマ漁を行う漁船全般における
乱獲が資源量減少の可能性につながっているとも指摘されております。日本・ロシア・中国・台湾など
8ケ国でつくる北太平洋漁業委員会(NPFC)では昨年、初めてサンマ漁への国際基準となる漁獲枠導入
に対し合意できました。3年越しの交渉で日本の提案が受け入れられた形ではありますが、56万トンと
いう漁獲枠は、2019年の各国の漁獲合計(19万トン)の3倍レベルであり、更に正確な資源保護に基
づいた真っ当なる漁獲枠設定について、早急に議論し対処していく必要があると思われます。

銀ザケ

銀鮭は8月に入り、相場横這い、一部大型原料は若干の上げ相場に転じました。相変わらず定塩フィレ
の販売は量販店向けには好調です。
今期のスモルト池入れは、投入時期は遅れたものの、約5300万尾投入され、2018年の投入尾数とほぼ
同推移しております。おそらく大型化が進み、来季も6/9サイズ原料の搬入が多くなると予想されます。
新物価格の情報が出てきている中、相場の若干上げ基調が気になるところです。

紅ザケ

アメリカ、ロシア共に不漁で、小型中心サイズの漁獲予想です。小型は価格変わらず、現状単価にて推
移しそうであるが、4/6サイズは高値にて推移する予想です。

トラウト

今後の生産が少なく、各社の荷割り分のみで数量は少ないと思われます。現地生産パッカーが限られて
いる状況なので、年末の需要期に向けて高値にて推移していくと予想されます。

アトランティックサーモン

チリ産が、大幅に相場が落ち込んでおります。国内在庫も多く、特にトリムEは在庫がかなり滞留して
いるため、今後の動向に気を付けなければなりません。

スケソウダラ

ベーリング海Bシーズンは漁獲で多少盛り返したものの、製品出来高は伸び悩んでおり、魚体サイズも
小型が多い状況です。また、コロナ発生者が出て、1隻帰港したとの情報があります。
中国加工製品については、欧米向けの輸出が激減しており、全体の総数も大幅に減少しております。
日本国内市況は横ばいにて推移中。しばらくは横ばいにて推移と推察します。

抱卵ニシン/数の子

原料の大幅な供給減により加工業者は原料確保及び価格上昇に苦慮していますが、同時に販売先との商
談も徐々に開始されています。業界紙等から販売先サイドも供給減、価格上昇予想についてはある程度
情報が入っており、商談自体は一部難航するところもあるものの比較的スムーズとの情報です。このため
加工業者はまずは従来の販売先への供給を優先して、原料に余裕が出た場合には新規商談に対応する
という形を取っているところが多いようです。
また製品の価格抑制のため500gパックを400gにするなどしてパック単価を極力抑え、合わせて原料減
にも対応するところが多い模様です。仮に若干の量目を変更しても昨年価格からの値上げは必至の状況
であることから、果たして年末に予定数量を販売できるかどうか不安視するむきもあります。

ズワイガニ

(カナダ産(NFL))
漁獲枠28,510トンを超え29,586トンでクローズしました。後半の成約価格、漁獲オープン当初は昨年
を$1.00以上下回って成約が進みましたが、旺盛なアメリカ市場相場に支えられ、$8.20~9.20(FOB)
の高値で取引されました。

(アラスカ産)
例年9月は来シーズンの資源調査の結果発表がある時期ですが、今年は、新型コロナウイルの影響であ
りません。活発なアメリカ市場から引き合いが強いことが予測されることから10月以降にある来シーズ
ンの漁獲枠に注意が必要です。

(ロシア産)
7月にクローズした春漁は、新規参入者が多い為ボイル冷の生産が幅を利かせました。オープン当初、
カナダ相場が影響して安値で取引されましたが、後半になってアメリカ市場の影響と、中国の活ズワイ
の引き合い増から、相場は高値で取引された様子です。直近の相場は$21.0~23.0(EX Busan)で取引され
ています。

(ノルウェー産)
いわゆる春漁は、7月10日で終了しました。昨年と同レベルの好成績で漁を終えた模様です。次回再開
となる10月に向けて、漁場の環境改善を行って休漁となりました。
相場はアメリカ市場が好む大型サイズの引き合いが強いためカナダ同様の高値で取引されました。秋漁
は、オリンピック方式のため、漁師は数量が重視されることから品質に注意が必要と推察されます。

国内は、引き続き中小の量販店に向けた年末向けの商談と9月以降の業務ルートを中心にした荷動きが
始まると思われます。対日向け搬入量が昨対半減との予測、国内の越年在庫も多くないことから相場は
高値推移と予想します。

タラバガニ

先月に引き続き、市場は品薄な状況は変わらず、5,000円/㎏前後の相場で荷動きはスローになって
います。アメリカでは、ズワイ同様資源調査が行われなかったため、例年10月15日からの漁に注視
が必要と思われます。
また、9月1日から新物ロシアタラバの漁獲が始まります。年末に向けた引き合いはあることから、
相場が大きく下方修正されて取引される可能性は低いと推察されます。

ウナギ

土用の丑後も量販店での中国産の冷凍蒲焼の売行きが好調でしたが、安価な国内在庫がなくなり、3月
頃の相場まで単価を戻してきました。中国現地も高値でしか紹介してこず、国内搬入の冷凍鰻蒲焼の在
庫はかなり少なくなっており、欠品気味です。
しかし、今期のシラスの池入れは大量であり、10月頃からの値決めによる相場の変動に注視が必要です。

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