水産マンスリーレポート

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2020年1月号

商品情報

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
水研グループ一同、本年も倍旧のお引き立ての程、宜しくお願い申し上げます。
商品情報2020年1月号をお届けします。

ノルウェーサバ

早いところでは新物の最初の国内搬入があり、原料も不足感無く推移の予想です。しかし新物のサイズ
アソートから引き続き300-500gは強含み、400-600gは横ばい予想です。第三国加工のフィーレ・切身
製品は現状不足感無く順調な荷動きとなっております。
年明けのトロール漁法のアソート次第で荷動きに大きな動きがある見込みです。

スケソウダラ

ベーリング・アラスカ水域、アラスカ湾の20年TAC決定しましたが、シーズン配分は未確定となって
おります。
オホーツクは10%前後の増枠となっております。
製品についてはジリ上げ傾向が続いておりますが、コスト転換進まず、内販は横ばいからやや強含みと
なっております。

サンマ

今シーズンは12月18日に花咲港にて、根室船籍のサンマ棒受け網大型船1隻が水揚げしたのを最後に、
北太平洋でのサンマ漁は全船切り上げとなり終漁致しました。
不漁にてシーズン通しての総水揚げ量不足感から、今期は12月に入ってからも一部のサンマ船は操業を
継続していました。しかし12月に入ってからの水揚げ状況は、月明けから続いた時化の影響にて操業日
数が伸びず、またこの間に一気に群れが南下したことや、サイズ組成も急激に小型化したため経費を維
持できる浜値まで届かなくなった事から、月末の漁期終漁を待たずに上記の通り終漁となりました。
12月の月間水揚げ量は概算ながら2,000tレベルとの推定値にて、今シーズンの総水揚げ量は昨対7割
減の約4万t台となる見込みです。全さんま集計の公表値は年明け1月初旬になる予定ではありますが、
集計を始め記録が残る中では史上最低となる歴史的な不漁となる試算値です。

抱卵ニシン/数の子

カナダBC
大幅減の可能性のあったカナダBCの漁獲枠が発表されたとの情報がありました。
主要のガルフ地区は巻網5,733st/刺網4,690stの計10,423st(2019年漁獲数量15,552st)。
いずれにしても生産者は大半を現地での腹出し加工を計画しているとされており、今後抱卵ニシンでの
輸出の有無が焦点になると思われます。

ブリストル
巻網枠 30,999st/刺網枠 7,750st 計38,749stとかつてない漁獲枠が発表されました。
(2019年度漁獲枠 巻網 21,544st/刺網 5,386st 計26,930st)
当初過剰生産が懸念されていましたが、漁獲枠発給に呼応する形で生産4社のうちの1社であるTrident
社が数年にもわたる原価割れが今年も改善の見込みがないと判断したため操業しないことを通知。他3
社も検討中との情報が伝わり、過剰生産懸念が一転して昨年の生産量に届くかどうかが焦点になってき
ました。現在は製品販売の佳境であり、交渉は年明けより始まるものと思われます。

シトカ
2020年漁獲枠が25,824stと予想を上回る数量が発表されました。
2019年は漁獲枠発給されたにもかかわらずまとまった魚群が来遊せず最終的に生産されないまま終了
したことから、2020年も果たして漁獲がまとまるかどうか、また、ここ数年来のサイズ小型化は解消さ
れていないとされており、実際に漁獲が始まってみないと判断しかねるとの意見が出ております。ただ、
内容はともかくまとまった漁獲枠が発給されたことで、漁獲枠減枠で価格上昇に転じようとするカナダ
の牽制になるとの意見もあります。

ズワイガニ

アラスカ
19/20年度のオピリオ種漁獲枠15,431mt(昨年12,500mt)。
間もなく開始の価格交渉に注目が集まっています。

ロシア
夏以降にL・2Lを中心に日本国内の原料相場が軟調になりましたが、各社は建値を大きく下げること
は無く、価格は下げ渋った様子です。アラスカの価格が明確に出次第の相場変動が予想されます。
中国向けの活がにが不振となった場合はボイルの相場は下げ(新物搬入に備えて、在庫消化)、供給が減
少する生ズワイへの生産が行われることが予想されます。また、アラスカ相場が上昇となった場合はボ
イル相場は大凡横這い推移と思われます。
年末商戦では既存客への取り決め販売を優先した取引が主に行われた。

ノルウェー
今シーズン順調な漁模様で10月29日をもって漁獲枠4000mt(ラウンド)を全て消化しクローズしました。
来シーズン漁獲枠の公式を発表待っているところで1月1日から漁は開始されることが確定しており各
漁船は準備に余念がない状況です。

タラバガニ

アメリカ(アラスカ)産の代用として、9月1日から漁が開始されたロシア産ではこれまでの累計で漁獲量
は約14,300mt、カムチャッカ沖の合計漁獲枠(15,405mt)の9割以上を消化しました。
日本国内年末商戦での製品売れ行きは好調であった模様です。シュリンク(Net800g主体)、ハーフポー
ション製品を中心に予想を上回る需要があり、追加注文の対応に各社腐心した様子でした。

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