2018年7月号 | ![]() |
![]() |
6月29日に関東地方の梅雨明け宣言がありました。
例年よりも早い真夏の到来です。
サッカーワールドカップの熱い声援とともに、暑い夏を乗り切るため、ハモやウナギはいかがでしょうか?
商品情報2018年7月号をお届けします。
原料は新物を前に控え、400-600サイズを中心に
非常に引き合いが強い状況となっております。
国内、現地共にフリー在庫は少なく、
新物開始時より日本勢の買付けが行われると推測されます。
新物は昨対比約20%の減枠となっておりますが、
一方でノルウェー側は設備増強により生産キャパシティは向上しており、
工場間での魚確保が熾烈になるのではないかと懸念されます。
製品は国内加工品を中心に原料同様順調な荷動きとなっております。
第三国加工品は春先に見受けられた安値での放出はほぼ無くなり、
順調に消化されている状況となっております。
アラスカ湾については2シーズン制に変更の可能性あり。(検討段階)
ロシアについても従来の配分実績による配分から入札方式に変更の可能性も出てきています。
DAPベーリング海については10日に解禁され漁スタートしております。
魚体サイズについては昨年Bシーズン同等クラスと推察します。
国内マーケットも小型サイズの使用になれてきており、
魚体サイズの課題もクリアーされつつあります。
●対馬沖:80-90本/15㎏は脂感が幾分良いですが、130本/15㎏以下は殆ど脂無い状況です。
●東海沖:漁場によっては脂乗っている魚もありますが、脂が全くない魚もあり、
鮮度も良いものと悪いものが混じっています。
サイズは200本/15㎏主体で、120-130本/kgが殆どなく、全体的には漁が少ない状況です。
鮮魚や生切り(刺身用)、冷凍(干物)原料として流通しています。
6月のヨコワ漁は枠の消化が進み、近いうちに終漁の見通しで、
7月からは西沖での操業も始まるものと思われます。
水産庁資源管理部主催により4月に行われました、
30年漁期TAC(漁獲可能量)設定に関する意見交換会内に於いては、
北太平洋区のサンマ資源状態について、「水準は中位、動向は減少にある」
という資源状況を巡る議論等を踏まえながらも、30年のTAC案は前年と同量、
4年連続増減なしの、26.4万トンとの見解を示した。
但し28年以降、ABCの算定は行われておらず、
今回の議論の内容も表立って公開されていない模様です。
北海道区水産研究所による公海上でのサンマ分布状況等の船舶調査は、
6月14日に釧路港を出港し、7月11日迄の漁期前調査に入りました。
調査海域は現在公海上にて棒受け網漁を行う国内外船の漁獲海域を含む、
西部北太平洋海域の広範囲にて行われますが、現状で台湾船などの漁獲情報では、
今のところ漁獲量・サイズ共に目立った好漁の兆しは乏しいとの見方です。
今後の調査結果の好転に期待したいところです。
※ABC(Allowable Biological Catch)生物学的許容漁獲量
タイ現地では、漁獲アソートは変わらず大型サイズによっており、小型サイズの品薄が顕著です。
先月より状況はさらに悪化しており、国内の小型サイズの在庫が少なくなっております。
トロールの漁獲サイズアソート
15~25尾:80% 30尾~50尾:20%
小型サイズが極端に少なく、30尾以下のサイズが引き合い強くなっています。
ベトナム現地でもタイと同様に漁獲サイズが大型によってきており、
小型サイズの漁獲が少なくなってきております。
トロールの漁獲サイズアソート
15~25尾:70% 30~50尾:30%
先月より状況変化なしの為、休刊。
先月より状況変化なしの為、休刊。
カナダ/シトカの予想を大幅に下回る供給量の影響で価格は大幅な上昇確定しました。
一部に価格上昇に対して抵抗がある模様も大半の加工業者は最低線の原料確保を
行っています。
ブリストルは平均魚体が大型のものが$800/st FOB、小型のものが$600/st FOBにて
最大手の価格が確定し、他生産者も順次成約している模様です。この価格は平均する
と昨年の$700/st FOBとほぼ同じレベルとの考えですが、加工業者側としては例年通り
のガラ評価できないことから実質的には数の子価格の上昇につながるとの考えです。
ロシア産は6月に入りやや生産の上積みがあり、最終メス選別品約3,500mtの他MIX
品が少量ある模様です。数の子換算で約700-750t程度の供給が予想され、これは
1,500-1,600mtの供給の昨年は別として一昨年までの供給レベルとなりました。
価格は昨年を大幅に上回ったとの情報が入っています。