2018年5月号 | ![]() |
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毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2018年5月号をお届けします。
国内・第三国加工用在庫がここに来てショート感があり、引き合いが徐々に増えてきております。
現地在庫も乏しく、ノルウェー以外の産地も在庫少ないことから、シーズン序盤から買いが見られるのではないかと推測されます。
今シーズンはノルウェーの対抗馬となる小型が顕著で、フィーレ用となる400gUPが少なかったことから、シーズン終了後にノルウェー産を多く買い付けた加工メーカーが多かった様子です。
第三国での加工品は順調に消化されており、45尾以下の小型サイズの引き合いが強くなっております。
3月は決算での安値放出が見受けられましたが、価格は元に戻っており、このまま順調に消費されていくものと考えられます。
オホーツク海においてのスケソウダラ漁は昨対4%減で終了致しました。
資源量としては相応のものとの見識はありと思われます。
国内スケソウダラ製品は顕著に推移中です。
1~2か月内での大きな相場変動の要因は今のところ見られておりません。
九州アジ
●対馬沖:4月中~末にかけて漁がまとまりました。
餌喰いや鮮度弱い物もありますが、質の良い魚も水揚げされています。
サイズは80~200本/15㎏と幅広いサイズが漁獲されており、例年とは異なるサイズ組成となっています(例年は小型中心)。
●東海沖:4月中旬にブリの漁獲が終わり、アジの漁に向かっています。
対馬同様、餌喰いや鮮度弱い物もありますが、質の良い魚も混じっている状況です。
サイズについても、50~80本/15㎏、100~150本/15㎏、150~200本/15㎏と万遍なく獲れており、脂薄めとは言え、昨年と比べても品質は良い魚が多いです。
小型サイズは卵・白子が抜けてきていますが、大型サイズはまだ卵・白子を持っている状況です。
九州アジ
●欧州:今シーズン(2017/18年)も昨年同様にオランダチャネル物の漁が悪かった他、西アイル物については漁獲あったものの日本向けの品質(サイズ・身質等)とはならず、日本の買付は進みませんでした。
ノルウェーにおいても水揚げ自体が殆どなく、日本向けは数百トンに留まる見通しです。
タイ現地では、漁獲アソートは変わらず大型サイズに寄っており、小型サイズの品薄が顕著です。
先月より状況はさらに悪化しており、国内の小型サイズの在庫が少なくなっております。
トロールの漁獲サイズアソート
15~30尾:90% 40尾~50尾:10%
小型サイズが極端に少なく、引き合いが強くなっています。
ベトナムは、大型~小型まで均等に漁獲されていますが、タイの小型品薄を受け、今後品薄の可能性高なることが予測されます。
3月末頃から水揚げ始まりましたが、まとまった漁は見られません。
浜値もジリ上げ傾向にありUSD5.0台後半/kgで推移しております。
日本国内需要期ではありますが、製品の高値疲れからか例年と比較すると少々荷動き悪いように感じます。
国内在庫も2/3g以下のサイズ主体にダブつき感も出てきており、スポットの案内も見受けられるようになりました。
こういった背景から日本側の積極的な買い付けは見られず国内在庫消費しながらの様子見の状態です。
この状況が長期化した場合を危惧してか製品オファーを若干下げてきているパッカーも見られますが、まだ各社反応薄くまとまった買い付けにはなっていない模様です。
引き続き原料不足が深刻な状況で、5月~9月までの禁漁控えていることもあり、ベトナム以上の高値オファーが続いている状況です。
対ベトナム以上に日本からの引き合いは薄れてきておりますが、下げの姿勢はほぼ見られない状況です。
少なくとも禁漁明けまでは価格の下げは期待しづらい中で、ベトナム産ではアソートの低い5g以上のカットダコについてはしばらく高値・品薄の傾向が続くことが予想されます。
カナダブリストル
巻網漁の不振受けて生産者側強気の価格提示の情報です。
日本側はカナダ巻網品に続くアメリカ/シトカ漁の予想外の空振り受けて価格交渉の材料が乏しく交渉は長期化の様相を呈しています。
シトカ
3/25、3/26と連続オープンし約2,800stの漁獲がありましたが、その後魚群探知続けましたが大きな魚群は発見できず、また採取されたサンプルも100g以下の小型主体であったため4/3正式に終了となりました。
3,000stを下回る漁獲量は過去20年では最低の量となりました。
現在生産側と商社で価格交渉行われているようですが、日本側の状況からあまりにもかけ離れた価格提示があったとの情報もあり、こちらも長期化の様相を呈してきました。
ブリストル
現地時間4/23 よりオープンとの情報。
事前のテストキャッチが行われていないため魚体等の情報ないままのオープンとなりました。