2018年3月号 | ![]() |
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毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2018年3月号をお届けします。
年明けのトロール漁は不発のまま終了となりました。
第三国での加工用として安値期待されましたが、結果巻網と同等かそれ以上の価格となり日本勢の買付けは進みませんでした。
これによる不足感は今のところなく、順調な荷動きとなっております。
海外加工製品は巻網原料の大型化を受けてか、小型サイズを中心に引き合いが強くなってきております。
この小型サイズの不足感は今後も続き、これまで少なかった大型の製品が今後搬入増えてくると考えられます。
DAPについては、好漁が続いているものの、魚体は小型中心であり、製品サイズの更なる小型が懸念されます。
(昨年より現時点で小型寄り)
一方、ロシアについては今のところ昨対水揚げ微減、魚体サイズは例年とほぼ変わらず、製品市況は横ばいにて推移中です。
九州アジ
●対馬沖:サバ中心の漁獲で、1~2割程度混じる水揚げとなっています。
餌喰いで鮮度が弱いものが多い他、脂無く魚体細い魚となっています。
サイズは110~140本/15㎏中心で、鮮魚並びに生切り(刺身)で流通しています。
九州アジ
●オランダ(チャネル):今シーズン(2017/18年)の欧州アジのオークションが2月中旬にほぼ終了。
オランダやイギリスなどのオランダアジは3,000トン前後となり、前シーズンの半分程度となりました。
タイ:漁獲アソートは変わらず大型サイズに寄っており、小型サイズの品薄が顕著です。
トロールの漁獲サイズ゙アソート
15~25尾:60% 30~40尾:30% 50~60尾:10%
40尾以下のサイズが極端に少ないため、今後30尾も若干品薄傾向予測です。
15~20尾サイズの国内在庫が多いため、こちらも今後注意必要です。
ベトナム(旧正月明け直後のため、今後変動の可能性有り)・フィリピン・他:
各サイズ大きな偏りはありませんが、今後小型の引き合い強くなることが予測されます。
端境、テト休み中であり本格生産は4月頃からの見通しです。
2016年シーズンから2年連続での不漁から価格も大幅に上がった事により、ユーザー離れ、製品サイズの小型化に拍車がかかっており、供給不足も発生しました。
この状況が長期化する中、国内需要も減ったことにより、現地オファーは出るものの日本側の買い意欲の低下も見られます。
国内在庫も4/5g以上の大型はショート気味で主体は2/3g以下の様相です。これ以上価格上がるとさらに国内消費が鈍ることが懸念され、新物の漁及び浜値に注目します。
旧正月に入っており、目立った動きはなく、生産は3月中旬以降となります。
高値張り付きのオファーから日本側の買い付け意欲は対ベトナム以上に少なく、敬遠しているような雰囲気です。
そういった中でも現地強気な姿勢崩すことなく、下げのアナウンス無いまま旧正月へ入った状態です。
世界的なタコ水揚げ不振及び高値をみての現地策と思われますが、ベトナムとの価格差も出てきており、またネシア・フィリピンシマダコの台頭も目立ってきており、歩留まり・関税対策の中でブランチング品も多く見受けられるようになってきました。
この状況が続けばますます日本側の中国からの買い控えは加速すると思われます。