水産マンスリーレポート

2018年1月号

商品情報

毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2018年1月号をお届けします。
来月以降も何卒ご愛顧頂けますようお願い申し上げます。

サバ

新物が続々と搬入されておりますが、3-500g・4-600gに関しては現時点ではフリーでの案内が飛び交っている状態ではありません。
今後更に搬入量が増えてきますので、どのような荷動きになるのか注意が必要です。
また年明けよりトロール漁が再開され、価格・品質次第では第三国向けの加工原料として日本勢の買付けが行われるものと推測されます。
G6/10㎏に関しては国産鯖が小型偏重であることから引き合いが殺到している状況となっております。
搬入量が多く見積もって全体の2%である為、絶対量が少なく、今後更に強含みになると考えられます。

スケソウダラ

2018年のTACが決まったが、まだシーズンごとの配分は決まっていない状況です。
ベ海:1,383,341t
ア湾:166,228t
ロシアは178万t強、昨対約11万t減。
課題の魚体については800g、700g中心のため、引き続き小型製品のアソート寄りと思われます。
国内消化状況としては顕著に推移中。
商社側はコストアップとなっているため、製品価格上げたいところであるが、国内相場は横ばいで推移しています。

アジ

九州アジ
●西沖:12月上旬は若干の漁獲がありましたが、脂はなく魚体細めで、冷凍原料に向くものは少なく、生切り(刺身)や鮮魚での流通となりました。
12月下旬はほぼ水揚げはありません。

●対馬沖:サバ中心の漁獲で、僅かに混じる程度の水揚げとなっています。
西沖同様、脂無く魚体細い魚となっています。

輸入アジ

●ノルウェー:新漁の時期を迎えていますが、日々数トンレベルの漁獲に留まっており、日本への搬入は非常に限定的なものとなる見通しです。

●オランダ(チャネル):漁が薄い上に小型の魚中心の漁獲となっており、日本側が求めるサイズが少なく、日本の買付は思うように進んでいない状況です。
年明け1月からの漁が好転しない限り、今年も厳しい状況となる見込みです。

開きキス

タイ・ベトナム共に、各パッカー前浜原料、サイズが偏り気味の状況が続いています。
タイにおいての漁獲アソートは極端に大型サイズによっており、小型サイズの品薄が顕著です。
トロールの漁獲サイズアソートが
15~25尾:60% 30~40尾:30% 50~60尾:10%
と、40尾以下のサイズが極端に少ないため、今後30尾も品薄傾向予測です。
15~20尾サイズの国内在庫が多いため、こちらも今後注意必要です。
ベトナム、フィリピン他は各サイズ大きな偏りはありませんが、今後小型の引き合い強くなることが予測されます。

サンマ

12月11日に全さんまから発表の、11月末時点でのサンマ水揚げ状況によりますと、水揚げ総計は7万3,856トンで、これには公海上で行われた代替漁業による漁獲は含まれておらず、記録では過去最低水準であった昨年同期の68%に留まりました。12月初旬時点ではまだ50隻程度の漁船が操業を継続中であったが、現時点(12月20日)ではほぼ操業を切り上げた状況にて、3年連続での不漁は確定的なものとなっており、サンマ製品の製造業者や大手の食堂チェーン店などにも影響が及んでいます。
漁業情報サービスセンター(東京都中央区)によるサンマ不漁についての分析では、「気候変動や魚種交代、外国船による漁業圧など複数の背景が重なり、資源が長期的に減っており、急激に回復する状況にはなさそう」との見解です。
こういった状況下においても尚、来シーズン以降の漁業枠の関係にて、例年以上に無理をしつつ漁期を引き延ばしていた様な背景があり、また加工用冷凍の在庫が魚体の小型化に比較しても相当な高値が付いている点は、サンマ漁終漁後も不安が継続する事となりそうで、加工業者からは悲鳴にも似た状況が聞こえてきています。

抱卵ニシン/数の子

●ブリストル
巻網 16,829st (2017年 16,085st枠/15,975st漁獲)
刺網 7,212st (2017年 6,883st枠/1,428st漁獲)
●シトカ
巻網 11,128st (2017年 14,469st枠/13,923st漁獲)
ブリストルが微増/シトカが約3,000st減の発表。年明けカナダBC州の漁獲枠が発表され2018年の北米の主漁場は出そろうことになります。前述通り商社筋に在庫が残ると予想されることから、現地生産者側との数量/価格の交渉はかなり強い態度で臨むものと思われます。

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