2017年10月号 | ![]() |
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毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2017年10月号をお届けします。
来月以降も何卒ご愛顧頂けますようお願い申し上げます。
9月初旬よりシーズンインしており、ここまで順調に水揚げされております。
27日現在で約42%の漁獲枠消化となっており、このペースで行けば10月第二週目には終了するものと考えられます。
今期は4-600g主体のサイズアソートで、全体の50%を超えている状況がシーズン初頭から続いており、これまでとは違った展開の為多少の困惑が広がっており、今後どのような方向へ向かうのか注目が集まります。
製品は不足感無く堅調に推移しております。
九州アジ
●西沖:真鯖中心の漁獲となっており、アジは全体の1割程度。
100~130本/15kgサイズ主体となっていますが、真鯖に揉まれて鮮度落ちているのも見受けられます。
冷凍原料に向くものは少なく、生切り(刺身)や鮮魚での流通となっています。
●東海沖・対馬沖:漁獲がほぼありません。
ヨーロッパアジ
ノルウェー産の国内在庫は消化が進み、フリー玉は殆どありません。
オランダ産はこれまで同様、価格面の兼合いで消化ペースが遅い状況です。
10月上旬⁻中旬にはベ海でのAP操業はほぼ満枠となり終了見込です。
今年は枠が少ない分例年より早めの終了となります(通年枠としては微増)。
国内製品消化は順調に推移中です。
引き続きアソート(小型中心)の課題はありますが、消化も進みつつあります。
例年であれば10月末頃で最漁期終了ですが、今年はスタートが遅かった為、延びる可能性あるも不明です。
原料多少大きくなっており、製品アソートに多少の変化があります。
6-8月生産 4/5g:10% 3/4g:20-30% 2/3g:60-70%
9月~生産 4/5g:20% 3/4g:30% 2/3g:50%
水揚げは低調推移しており、ブンタウ地区で多くても5MT/日。オーダー抱えているパッカーが積極的に買っており、新規オファー出せない状況で原料高値・品薄となっております。
秋に向け漁獲減ってくることが予想される中、各社の買い付けの動きに注目です。
(岩ダコ)
禁漁明けるもまとまった漁はないようです。
例年の1/5程度と具体的な数量は確認出来ておりませんが大幅な減少です。
原料不足により原料価格も高騰中、国内相場もついていくのがやっとの状態からさらに急激な値上げの打診を受けている状態で、今後の荷動きにも大きく影響が出る事が予想されます。
タイ/ベトナム共に、各パッカー前浜原料を十分ではありませんが、手当できている状況です。
漁獲アソートは比較的大型~小型まで捕れていますが、先月より更に小型主体の漁獲に変わってきています。
トロールの漁獲サイズアソート
15~25尾:15% 30~40:50% 他小型サイズ:35%
小型サイズ主体の漁獲が続いているので、大型サイズの問い合わせ増えています。
15、20尾あたりの在庫状況注意が必要になっています。
8月に解禁となった棒受け網漁船によるサンマ漁ですが、8~9月中旬までは過去最低水準の水揚げ結果に終わった昨年度並みの低調な水揚げ結果でした。
漁船はサンマの群れを探索の為、漁場をロシアEEZ海域から公海上など場所を変えながら操業を行いましたが、まとまった群れが確認出来ない状況が続きました。また今シーズンは当初から大型魚が組成に無い0才魚主体で、中心は1尾110~120gの中~小型主体であり、サンマが体重増加する期間も既に経過していると考えられる事から、今後も小型主体の漁獲が続くと考えられます。
台湾など公海上で操業する外国船も漁獲が芳しくない事や、事前調査での2区(東経162°~西経177°)の資源量が昨年度より少ない事など、10月以降のサンマ来遊量は激減する見通しで、漁期後半も大きな期待ができない為、水揚げ量不足とサイズ小型化で昨年よりも深刻な状況となっております。
例年であれば末端との価格/数量取り決めの商談時期に入っていますが例年よりやや遅れ気味の情報です。原料搬入がやや遅れたことも一因ですが、ここのところの傾向として年末商材の商談が年々遅れてきていることが要因と思われます。
末端では年末商材が全般に値上げ傾向の中で、数の子は供給増から数少ない値下げ商品とみる傾向がありますが、加工業者の原料価格は昨年並みかやや上げの状況のため各社価格据え置きか若干の値上げに踏み切るところが多い模様です。
また、加工業者は無理に増産して投げ売りを避け収益を確保する傾向です。