2017年9月号 | ![]() |
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毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2017年9月号をお届けします。
来月以降も何卒ご愛顧頂けますようお願い申し上げます。
ノルウェーさばの新漁がスタート間近となっておりますが、国内・海外加工用ともに不足感は無く、また昨年より増枠となることから、安値の期待感が出ております。
しかし現在行われているアイスランド漁では、日本勢の期待通りの安値にならなかったことから、ノルウェーではどのような価格帯、そしてアソートになるのか注目されます。
九州アジ
●東海沖・西沖:お盆明け以降、約半分の船団がドック入りで休漁中です。
東海沖4ヶ統、西沖4ヶ統で操業し、120~160本/15kgサイズが獲れております。
魚自体は脂薄く、120~130本/15kgは鮮魚に回っていますが、それ以下は鮮度面や脂質の問題で荷動きが悪い状況となっております。
●対馬沖:山陰寄りでの操業となっており、小型で脂無い魚となっております。
ヨーロッパアジ
ノルウェー産の国内在庫は消化が進み、フリー玉は殆どありません。
オランダ産はこれまで同様、価格面の兼合いで消化ペースが遅い状況です。
ベ海の操業も終盤に入っており、昨対比では下げるものの漁模様は上々です。
ア湾についてはこれからのシーズン入りとなりますが、ベ海に比べ割当枠が少ないことから、パーセント的には体制に大きな影響はないと思われます。
国内製品市況としては、骨取りフィーレの大型サイズも限定的となり、小型フィーレ主体の販売になりつつあります。
タイ/ベトナム共に、各パッカー前浜原料を十分ではありませんが、手当できている状況です。
漁獲アソートは比較的大型~小型まで捕れていますが、先月より徐々に小型主体の漁獲に変わってきています。
トロールの漁獲サイズアソート
15~25尾:20% 30~40:40% 他小型サイズ゙:40%
現地の小型主体の漁獲状況により、国内では大型サイズの引き合いが強くなってきております。
15、20尾あたりの在庫状況注意が必要になっています。
8月4日に水産庁より、平成29年度サンマ長期漁海況予報(道東~常磐海域)が今後の見通しとして発表されました。
(以下抜粋記事)
『・6月~7月のサンマ漁期前分布量調査の結果から漁期全体の来遊量は前年を下回る。魚群は、東経160度付近では前年よりも多く分布しており、これらが日本近海の漁場へ来遊する漁期前半(8月~10月上旬)の来遊量は前年を上回る。しかし、東経160度付近よりも東方の海域では分布量が前年よりも少なく、これらが来遊してくる漁期後半(10月中旬~12月)は来遊量が前年を下回り、漁模様は低調に推移する。
・前年まで道東沖に停滞していた暖水塊がなくなり、親潮第1分枝が道東から三陸海域にかけて分布し、その南限は平年に比べて南寄りで推移すると予測される。このため、魚群の道東~三陸海域への来遊を阻む状況にはなく、漁場は、おもに親潮第1分枝沿いに形成され、前年よりも沿岸寄りになる。
・魚体は、漁期前分布量調査による採集物の年齢組成から、1歳魚(おおむね28cm以上)の割合が前年よりも低いと予測される。』
また8月20日には大型棒受け網漁船の出漁も解禁となり、サンマ棒受け網船は全船出漁となりました。22日には大型船でのサンマ初水揚げが北海道花咲港にて有りましたが、水揚げ量は311トンと昨年比54%で低調なスタートでした。また魚体も昨年比一層小型化顕著で、1尾110~130g主体の大型魚がほとんど見られない組成でした。その後も同じロシアEEZ海域内での操業が続いていますが、25日現在漁獲量の向上は見られません。今後のサンマ盛漁期に向け期待と不安が寄せられています。
ロシアのニシン漁も終了し2017年度は主要エリアすべてで昨年を上回る漁獲量となりました。(下図数の子の供給比較)
国内搬入の抱卵ニシンはほぼ商社の手を離れた模様です。価格的には供給に比して下がっ
たとは言えない状況で末端業者の需要を喚起するには不十分です。また、人手不足もあり加工業者は増産に対してはやや後ろ向きです。今後海外加工品の本格搬入もありどこまで今年の製品が消化されるかが鍵となります。
2016年-2017年数の子供給比較 |
(t) |
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2016年 |
2017年 |
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カナダ |
1,750 |
2,000 |
114.3% |
シトカ |
1,150 |
1,700 |
147.8% |
ブリストル |
1,700 |
2,100 |
123.5% |
ロシア |
1,000 |
1,600 |
160.0% |
計 |
5,600 |
7,400 |
132.1% |