2017年7月号 | ![]() |
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毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2017年7月号をお届けします。
来月以降も何卒ご愛顧頂けますようお願い申し上げます。
ノルウェーさば原料は順調に消費されており、目立った投げ物・安売りも無く国内の在庫水準も適正と推測されます。
一方で600g+に関してはどの産地(日本・大西洋)も皆無である為、無いもの相場となっております。
新物搬入まで約半年弱ありますが、今後も適正在庫・価格にて推移するものと考えられます。
フィーレも順調な荷動きとなっており、特にマーケットが広がっている骨取品に関しては各種・各サイズ品薄傾向となっております。
九州アジ
●東海沖:サイズは150~160本/15kg中心に、130~200本/15kgまで獲れています。
品質については、脂薄々~脂薄の物が中心で、鮮度は良好。
鮮魚流通は少なく、ほぼ冷凍原料(干物原料)に回っています。
●対馬沖:180~220本/15kgの小型サイズ中心の漁獲となっています。
脂は薄めですが鮮度は良く、主に冷凍原料で流通しています。
●西沖:140~160本/15kgを中心に漁獲されています。
脂は薄々~無しで、東海・対馬沖の魚と比べて若干鮮度落ちが見られます。
その分、東海・対馬沖物より価格は安く、主に冷凍原料となっています。
ヨーロッパアジ
ノルウェー産の国内在庫はほぼ払拭され、フリー玉がほぼ出て来ない状況です。
オランダ産は製品価格と合わない高値の原料が多く、消化ペースが遅い状況です。
ベ海Bシーズンが6月10日に解禁されました。
母船工船、陸上工場等により昨対比は違うものの、着漁は高水準にてスタート。
昨シーズンからのサイズアソートの問題もあるものの、国内製品消化は順調に推移中。
(岩ダコ)
国内マーケットでは夏季需要控えておりますが、搬入自体は芳しくなく特に5g以上の大型サイズの品薄感が不安視されております。
9/15までの禁漁受け、原料不足から現地価格も上がっております。
製品価格の高騰から国内マーケットの荷動きは落ちたように思われますが、それ以上に品薄、欠品が問題視されており、この状況はしばらく続くことが予想されます。
現地水揚げ若干増えてきている模様です。但し、あくまでも不漁であった昨年と比較しての事であり、ベトナム国内需要も強く、また他国の買いも入ることが予想され、浜値は上昇の一途を辿っております。
国内品薄の状況は中国産含め同じであり、またネシア、フィリピンのシマダコも不漁である情報受け、品薄感が加速する事が予想されます。
シーズンは10月頃まで続きますが、昨年同様不漁の雰囲気が少々感じられ、焦りが出てきているような状況です。
タイに関しては、各パッカー前浜原料を十分ではありませんが、手当できている状況です。
漁獲アソートは比較的大型~小型まで捕れていますが、現在は大型主体です。
現地漁獲サイズとは反して、日本国内で製品の小型サイズ(30~40尾サイズ)の引き合いが強くなっています。よって昨年度、現地にて過多になっていた小型サイズも、一変して不足気味です。
トロールの漁獲サイズアソート
15~25尾60% 30~40尾30% 50~60尾10%
ベトナムに関しては、昨年度末から少しまとまった水揚げがありましたが、継続性はない状況です。ベトナムも小型サイズの出荷が良くなっています。
今年で2年目の操業となった、北洋サケ・マス流し網の代替漁業(公海サンマ棒受網漁業)に出航中の大型サンマ棒受網船12隻が、操業開始から約1ケ月が経過。
不調に終わった1年目と異なり6月上旬までの実績は、ロシア加工母船への洋上売魚の実績だけで「3,500トン程度」と、7月末までの漁期を1か月半残した段階で、前年の洋上売魚実績3,538トンとほぼ並びました。
操業当初は不調で始まった公海漁場でしたが、その後東経160度以東での漁獲が増加。今期のロシアへの洋上販売価格はキロ65円と前年比5円高で始まりましたが、今後さらに上積みが進めば「7,000~8,000トンで、操業経費が賄える水準に達する可能性がある」との予測です。
また、気仙沼市と東京海洋大学の連携事業「『海と生きる』連続水産セミナー」が5月27日、「近年のサンマの分布変化と日本漁業への影響」をテーマに気仙沼魚市場で開催されました。水産研究・教育機構東北区水産研究所八戸庁舎の巣山哲主任研究員によると、「黒潮の第1分枝に乗ってサンマが日本近海に来遊することが期待される」と話しました。
道東沖に7年間とどまり、サンマ魚群の日本近海域への来遊を阻害し、不漁の原因ともされていた暖水隗が今年3月に消滅していたとの北水研からの研究報告も有り、これにより冷水域を好むサンマ漁場が近海沖に形成されるのではという期待が高まっています。
カナダが抱卵ニシンベース30,000st以上の数量があることから今年の主力になると思われましたが、巻網品が小型サイズ中心、刺網品も昨年に比して小型なこと、さらにシトカが昨年に比して大型なことからシトカが再度クローズアップされています。ただし、カナダ/シトカとも昨年より大幅に供給量多いことから動きはスローです。
既報通り昨年を大幅に上回る生産量で終了。
当初生産者側が高値でのオファーしてきたため難航予想されましたが、最大手が昨年より低い価格で成約。他生産者も追随するかどうか微妙な情勢です。
昨年の倍の生産数量。約7,000tのメス選別品生産して終了。
通常ロシア数の子の供給量約600-700tに対して1,000t以上の供給が見込まれます。
一部抱卵で日本向け輸出、大半は中国での数の子生産に回るものと思われます。