2017年6月号 | ![]() |
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毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2017年6月号をお届けします。
来月以降も何卒ご愛顧頂けますようお願い申し上げます。
原料は国産、ノルウェー産ともに600gUPの大型の引き合いが非常に強くなっておりフリー玉はほぼ無く価格が独り歩きしている状況です。
3-500g、4-600gに関してはまとまった数量のフリー玉や投げ物は無く、今後も順調に消費されていくものと考えられます。
フィーレは全体的に荷動き順調で、アソートが少ない25尾/30尾/45尾/50尾が不足感があり、先月より相場上げております。また骨取フィーレに関しても各サイズ不足感があり、相場上げの状様です。
今後の荷動き次第ではもう一段階強含むことが十分考えられる状況となっております。
今年も北太平洋公海上でのサンマ棒受け網漁を実施する事となりました。ロシア海域における日本船の北洋サケ・マス流し網漁の禁止に伴う代替漁業で、昨年に引き続き2年目となります。5月16日には北海道・三陸など所属の大型棒受け網漁船が、北海道根室市の花咲漁港を出港する予定で、7月末まで操業する予定です。
公海サンマ漁は、ロシアの排他的経済水域(EEZ)で禁止されたサケ・マス流し網漁の代替漁業として昨年は初めて実施されました。漁獲したサンマはロシア船への洋上販売など、国内販売は無く全て輸出されました。
全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京都港区)によると、公海サンマ漁の昨年5月1日から7月31日までの漁獲量は約4、637トン、金額にして約2億7350万円。それぞれ計画の4割程度にとどまりました。
代替漁業としての補助的な実施でしたが、昨年のロシアへの販売価格は苦戦し、漁労者にとっては事業安泰とまでは行かなかった模様です。どちらかと言えば、今後予想される国際的なサンマTAC枠設定に向けての、実績作りを想定しているとの見方も有ります。
九州アジ
●東海沖:5月連休明け以降、日々アジの水揚げが続いています。
サイズは75~200本/15kgまで万遍なく獲れていますが、150~200本の小型サイズが少ない状況となっています。
品質については、脂薄々~脂薄の物が中心で、鮮度もまちまち。
冷凍原料(干物原料)主体とした流通となっています。
●対馬沖:小型のサバ中心の漁獲となっている他、アジは脂がほとんどない魚となっています。
●西沖:アジの漁獲は無い状況です。
ヨーロッパアジ
ノルウェー産は僅かに国内搬入がありましたが、フリー玉がほぼ出て来ない状況です。
オランダ産は製品価格と合わない高値の原料が多く、消化ペースが遅い状況です。
DAPのAシーズンも終了し、枠配分の関係もあり増産となっております。
Bシーズンはベ海で6月10日から、ア湾は8月25日からの予定となっております。
国内製品市況は、実需ベースでの荷動きとなっており、相場も横ばいで推移中。
タイに関しては、各パッカー前浜原料を十分ではありませんが、手当できている状況です。
漁獲アソートは比較的大型~小型まで捕れていますが、日本国内で製品の小型サイズ(30~40尾サイズ)の引き合いが強くなっています。
今後夏場に向けて出荷多くなっていくので、在庫注意が必要です。
ベトナムに関しては、昨年度末から少しまとまった水揚げがありましたが、継続性はない状況です。ベトナムも小型サイズの出荷が良くなっています。
イ産に安値オファーが出ているサイズもあるので、サイズによっては夏場に向けて売りやすい状況となっています。
(岩ダコ)
9/15までのトロール禁漁にあたり、原料不足に拍車が掛かっております。
現地での生産もままならない状況が続いたため、国内品薄及び欠品も発生しており、特に5g以上の大型サイズについては極端に少なく、非常に品薄の状況です。
この状況は少なくとも年内続くことが予想されます。
5月末現在 原料価格は37000元/MTまで高騰(USD5.40円/kg)。
岩だこ原料状況 |
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数量MT |
前年比 |
価格元/MT |
前年比 |
|
2014年 |
30,000 |
|
23,000 |
|
2015年 |
32,000 |
7%↑ |
21,500 |
6.5%↓ |
2016年 |
12,000 |
37.5%↓ |
27,000 |
20%↑ |
2017年1-3月 |
1,500 |
|
36,000 |
25%↑ |
漁模様は芳しくなく各パッカー新物価格出てきていない状況です。
買い意欲旺盛な他国及び自国消費の流れの中、原料相場は右肩上がりの状態であり、日本側も手が出せない領域に入って来ております。
すでに不漁であった昨年の再来を危惧する声も聞こえてきております。
シーズンスタートは小型原料中心になることから中国同様5g以上の大型サイズは特に品薄、欠品注意です。
5月末現在 原料価格は120000VND/kgまで高騰(USD5.30円/kg)
【ブンタウ浜 岩ダコ原料 価格推移】
2016/5 71000VND(USD3.20/kg)
2016/9 80000VND(USD3.60/kg)
2016/11 88000VND(USD3.95/kg)
2017/4 98000VND(USD4.30/kg)
カナダ産
引き続き、流氷が多く昨年よりもスローな漁模様ですが、価格の交渉は進んでいます。
一部、日本企業がUSD6.90$/lbsで成約したと伝えられましたが、数量確保を急ぐ日本企業が、引き続き、高値相場を形成している格好となっています。
大半の買付を行うアメリカマーケットは、現在の価格を冷静に判断し静観している状況です。引き続き、今後の動向に注意が必要です。
バレンツ産
エルニーニョ現象が影響し大西洋全体に流氷が多く漁模様は昨年と比較すると、半減しています。今年は、インターナショナルゾーンでの操業が出来ない為多くの漁船が数量確保に困窮している状況が続いており、一部では、早々と白身魚漁に変更する漁船も出てきています。今後、搬入量や価格に注意が必要です。
活ズワイガニを扱う操業船が増える一方、冷凍品を生産する漁船は減船傾向です。しかし、漁模様は順調な様子から、今後の搬入に期待を持てそうな状況です。今後は、オークションを含め、価格の動向に注意が必要です。
ブリストルニシン漁が現地時間5/16終了。北米主要漁場がすべて終了し残すところロシアのみとなった。ブリストルは巻網漁約16,585st、刺網漁約1,428stの計約18,000stの漁獲量。
北米主要漁場はすべて前年対比プラスで終了した。ブリストルはまだ価格決定していない模様もカナダ、シトカ地区は昨年と同レベルかやや高値の成約。
6月に入り日本向け抱卵ニシンの販売本格化するが加工サイドの抵抗感もあり、商談は難航予想。
また海外加工品も供給増が予想される。