水産マンスリーレポート

2017年5月号

商品情報

毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2017年5月号をお届けします。
来月以降も何卒ご愛顧頂けますようお願い申し上げます。

青 物

サバ

ノルウェーさば
原料に関して、日本への搬入量は昨年より現時点で約8,000mt程少ないが、先月に引続き不足感は無く、各サイズとも順調に消費されております。
一部換金売り、在庫調整による販売が見受けられますが限定的なものであり相場は横這い、大型サイズは強含みに推移すると思われます。
製品に関しては引続き骨取製品が特に品薄状態であり今後も順調な荷動きが予想され、相場は横這いより強含みに推移すると予想します。

アジ

九州アジ
●東海沖:日本側の今シーズンの買付は2月半ばで終了。
5,000トンを超えましたが、前シーズンからは3,000トン近く減少となりました。
チャネル:約3,000トン(前シーズンより半減)
西アイル:約2,000トン(前シーズンと同等)
日本国内の引き合いは弱まっていますが、現地相場高騰の影響を受け、内販価格は前年より高値になる見通しです。

●対馬沖:4月下旬に210~240本/15kg以下の小型サイズが獲れていましたが、日によってサバ(小型)中心の漁獲となることもあります。 脂感は薄~無しの品質で、生切りの他、フライ種原料として流通しています。

●西沖:アジの漁獲は無く、ワラサ中心の漁獲となっています。

輸入アジ

オランダ
●オランダ:今シーズンのチャネル物の品質は良く評価高いものの、現地相場高騰による内販価格が高い為、荷動きは鈍い状況ですが、120~130本/20kgサイズの在庫は搬入量少なかったこともあってフリーは無く、150~180本/20kgサイズを多少残すのみとなっています。

●ノルウェー:国内搬入された物についてはほとんど消化され、フリーは少ない状況です。

●韓国:一年間程荷動きが悪い状況が続いていましたが、九州の水揚げが芳しくなかったことを受け、国内在庫の消化が進みました。
4月下旬から5月初旬から新漁が始まる予定です。

スケソウダラ

DAPのC/P船終漁となった。残枠5,167tであり、万枠達成とはなりませんでした。
残枠についてはBシーズン、Cシーズンに持ち越し。
今季よりの枠配分の変更もあったため、実質的には昨年同水準の漁獲と推察いたします。
国内製品市況については顕著に推移中。

開きキス

タイに関しては、各パッカー前浜原料を十分ではありませんが、手当できている状況です。
特に小型(40~60尾サイズ)のアソートが約30~40%程度を占めており、大型サイズの動向に注意が必要です。

ベトナムに関しては、昨年度末から少しまとまった水揚げがありましたが、継続性はない状況です。タイと同様、小型サイズが若干アソート多くなっています。
15~25尾30% 30~40尾50% 50~60尾20%

タイ産が安値オファーが出ているサイズもあるので、サイズによっては夏場に向けて売りやすい状況となっています。

カットタコ

中国カットダコ

(岩ダコ)
5/1-9/15トロール禁漁迎えるにあたって、原料のひっ迫感が増してきております。
原料高は抑えられない上に、原料不足のために製造が出来ないパッカーも出てきているといった状況であり、国内品薄の中、欠品も囁かれております。 特に5g以上の大型サイズについては小型原料中心のアソートであった為、極端に少なく、非常に品薄の状況です。
ベトナムの漁も芳しくなく、各社製品買いに苦戦している模様です。

(真ダコ)
原料事情は岩ダコよりは多少良いものの(冷凍原料)、高値、品薄は変わりません。
岩ダコ製品の大型サイズ不足の中、真ダコへシフトする動きも出てくる可能性高いです。

ベトナムカットダコ(岩ダコ)

シーズン入りしているものの、漁模様は芳しくなく各パッカー新物価格出しづらい状況か、積極的なオファーは出してきていない状況です。
昨シーズンEU向けの原料販売も好調であったことなどから、引き続き買い意欲旺盛な他国との競争も激化する事が予想され、価格が下がるイメージが出来ない状況です。
中国の禁漁受け、ベトナムに視線が集中しておりますが、先の漁が見えないだけに大不漁であった昨年の再来を危惧する声も囁かれております。
このような状況から当面、高値品薄の状況は続くと思われます。

カニ

ズワイガニ(オピリオ)

カナダ産
今シーズンは流氷が多く昨年よりもスタートが遅れています。
ニューファンドランド地区の漁獲枠35,419mt(昨対22%減)、ガルフ地区の漁獲枠41,180mt(昨対ほぼ2倍)と発表されました。
両海域共に流氷が影響し昨年と比べると開始時期が遅れており、更に、最大の消費地であるアメリカが一巡するまで価格の大きな下げは無いと予測され昨年よりも円高である為価格が多いく影響される事から、日本側は、慎重な買付姿勢と推測されます。

バレンツ産
大西洋全体に流氷が影響し漁模様は昨年と比較するとかなりスローな状況です。更に、今年はインターナショナルゾーンでの操業が出来ない為更に取扱量は減っている状況です。今後、ロシア船籍の動向次第では、搬入量に影響が出ると推測されます。

ロシア産ズワイガニ漁

活ズワイガニを扱う操業船が増える一方、冷凍品を生産する漁船は減船傾向です。
船凍品は、2月から始まった沿海州物の取扱が始まっており、大型サイズの組成である為品質難でありながら、タラバガニの代替え品として物色され、過去最高値で取引されています。
今後、5月に入ればマガダン沖漁でのズワイガニ漁が始まる模様です。今後の課題は、価格と組成がポイントになり相場に影響が出ると推察します。

タラバガニ

ロシア産
今のところ、端境期である為更なる搬入の見込みはありません。国内のFree在庫も殆どなく、相場だけが高値で推移されている状況です。

ニシン(数の子)

シトカ
既報通り約14,000stの満枠到達。最大手生産者が昨年以上の高値唱えに押し切られた形。

カナダ
4月中旬より現地にて数の子生産開始。シトカの成約状況見ながら今後価格交渉スタートするものと予想。懸案は小型の巻網品の行き場。

ブリストル
現地時間4/28よりオープンした模様。429時点で約2,000stほどの漁獲。すべて巻網にて刺網は出漁しないか、しても少量の漁獲にとどまる見込み。

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