2017年4月号 | ![]() |
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毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2017年4月号をお届けします。
来月以降も何卒ご愛顧頂けますようお願い申し上げます。
ノルウェーさば
原料は不足感無く3-500、4-600ともに順調に消費されており相場は持ち合いとなっております。しかし一部在庫の消化が遅れている業者による放出が見受けられますが、限定的となっております。製品は各社新物に切り替わっておりますが、アイスランド産の安価な製品に押される形で小幅な相場上げに留まっております。荷動き自体は順調で、特に骨取製品各サイズが品薄となっており、鮭類全般が高値傾向から今後も順調な荷動きが期待できると推測します。
九州アジ
対馬沖で漁獲されていますが、全体の1~2割。多い船で3割程度と少ない状況です。
サイズは90~150本/15㎏で脂は薄く、鮮魚主体で一部生切り(刺身用)として流通しています。
東海沖ではブリ中心で、西沖でもアジの漁獲は少ない状況です。
冷凍(干物)原料となる魚はほとんどありません。
オランダ
日本側の今シーズンの買付は2月半ばで終了。
5,000トンを超えましたが、前シーズンからは3,000トン近く減少となりました。
チャネル:約3,000トン(前シーズンより半減)
西アイル:約2,000トン(前シーズンと同等)
日本国内の引き合いは弱まっていますが、現地相場高騰の影響を受け、内販価格は前年より高値になる見通しです。
ノルウェー
今シーズン全体(2016年9月~2017年8月)で1,000トンを超える輸入となる見通しで、昨シーズン(2015年9月~2016年8月)が1,122トンに近い数量ですが、非常に低い水準となる見込みです。
今年2月迄に搬入された玉は大方販売が進み、フリーは少ない状況です。
オホーツク海は漁好転し、昨年比増となっております。ロシアのスケソウ漁業については大型M&Aの噂もあり、今後の動向が気にかかるところです。
DAPについてはベ海、ア湾にてA,Bシーズン中。
国内製品市況は顕著に推移中。大型サイズは引き続き搬入少ない。
大型の漁獲アソートは少な目ですが、これまでよりも現地オファーが出てき易く、不足感は多少改善されつつあります。
価格は為替分高騰したまま、高値横ばいで推移しております。
高値のため、国内搬入量少な目ですが、荷動きもいま一つです。需要期を迎えるため、動きの出てくるサイズに注意が必要です。
(岩ダコ)
深刻な原料不足から具体的なオファー自体が出にくい環境です。
5月からのトロール禁漁を受け、さらに状況に拍車がかかっております。
製品単価でキロ単価10ドルも囁かれており、日本の国内マーケットでは受け入れられない価格帯に突入しております。
春の需要期に突入しますが、依然国内品薄であり、供給面に不安大の様相です。
(真ダコ)
岩ダコ同様に原料不足の状況ですが、まだオファーが多少出てくる環境です。
そういった中で、一時岩ダコの価格が真ダコを逆転するといった現象も起きておりました。
基本的には岩ダコの少し上の価格帯で推移していくと思われますが、高値、品薄必至の様相です。
漁期に入りましたが、漁は散発の様子で本格化はまだ先の雰囲気です。
昨年の大不漁を受け、引き合いが強いままシーズン入りしており、高値スタートは避けられない雰囲気です。価格以前にこちらも原料不足が深刻であり、高値でも各社買いに入る事が予想されます。
いずれにしましても春先までは高値品薄の状況は続く事が予想されます。
カナダ
3月27日~29日に、米国ボストンにて、シーフードショーが行われました。
ニューファンドランドのオピリオの値決めが大手間で行われ、4/8オンス(FOBセントジョーンズ)$6.95/lbsで成約されたとのこと。
アラスカ産のボイル冷ズワイ5/8オンスがC&F $8.35/lbsと高値をつけているため、今後の市況・相場帯に注意が必要です。
ロシア
バレンツ海オピリオの漁獲枠増加が確定となり、17年度1,600mtから7,870mtとなりました。
この増枠が今後どういった影響をもたらすか、注目です。
アメリカ・ロシア産は、共に端境期の為、大きな搬入の見込みはない状況です。
相場も依然高値のまま推移されると思われます。