水産マンスリーレポート

2016年11月号

商品情報

毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2016年11月号をお届けします。
来月以降も何卒ご愛顧頂けますようお願い申し上げます。

青 物

サバ(ノルウェーサバ)

10月末時点で巻網はほぼ終漁となり、現在は外国船によるトロール船の水揚げに移り変わっております。
対日向けは第三国経由を含めて110,000MT程度と推測され、昨年の約150,000MTから大きく数量を減らした格好となります。
これは各社高値により買い付け数量を絞ったことが原因と考えられます。
今後トロール物の追加買い付けが行われるのか注目されます。
製品は原料高による値上げの動きは徐々に見受けられてきております。
また今期原料アソートが昨年より小型化したため、今後大型サイズのフィーレ25枚、30枚は品薄になると推測いたします。

アジ(九州アジ)

西日本巻網船団の10月の水揚げは時化の影響もあり、前年同期比7割減。
鮮魚や生切り(刺身用)向けが中心となっており、冷凍原料は非常に少ない状況です。
今後、例年通り漁獲量減っていく見通しで、昨年の秋冬のような好漁にならないのではとの見方が強いです。

対馬
大中アジ中心で、ほぼ鮮魚出荷となっています。

西沖
巻網船1ヶ統操業するのみでまとまった水揚げは無く、水揚げ量は少ない状況です。

東海
130~140本、170本あたり中心で、日により100本前後の水揚げがあります。
海区によって脂感良いところもありますが、大半は脂感薄く、鮮魚・生切り向け中心となっており、冷凍原料にまわるのは極わずかとなっています。

スケソウダラ

ア湾は11月1日にて終了となっており、ベ海については資源量的には引き続き130万トン台の見込みであるが、今後のTAC設定に注目したい。
ロシアについては、2017年北オ海、西カム、カム/クリルではTAC据え置きに。
国内製品については需要期を前に潤沢な荷動きとなっており、今後の荷動きが活発になると思われます。需要期前ということもあり、投げ売り等無く、相場は横ばいにて顕著に推移中。

開きキス

ベトナム現地は、先月よりも大型サイズのアソートが増えております。
トロール 15-20尾:20%、25-30尾:45%、40-60尾:35%
大型サイズの搬入少ない状況が続いておりましたが、今後、サイズアソートの変化に注意が必要です。
10月に入って全体の漁獲量が減少しておりますが、最需要期を過ぎたため、相場横ばいに推移すると思われます。

カットタコ

中国カットダコ

(岩ダコ)
浜値ジリ上がりで製品価格にも影響出始めております。
ベトナム不漁、冬場の需要期に迎え各社買付け進めているとは思いますが、為替も円安基調の中、相場上げの雰囲気です。

(真ダコ)
現地上げムードが漂っております。アフリカ高値の影響もありますが、漁も芳しくないようです。但し、大幅な価格の上げは国内受け入れられず、荷動き止まってしまう可能性高い為、各社慎重な買付けとなっている様相です。

ベトナムカットダコ(岩ダコ)

ほぼシーズン終了し、シーズン通しての漁の回復は見られず、例年の約半分程度ではないかと囁かれております。
凍結に回すほどの漁も無く、各パッカー原料不足した状態で端境期に突入するといった雰囲気のようです。
現時点で製品のオファーを提示できるパッカーは少なく、仮にオーダーしたとしても年明け、もしくは生産困難になることが予想され、各社ベトナム玉への期待は薄れてきている状況です。

ホタテ

ボイル帆立・噴火湾

来春の原貝水揚予想数量30,000MTに大幅減産予想。
国内フリー玉は来春を見据え、再び強含み推移へ移行。
来期は小型サイズの生産は少なくなるものと予測されます。

帆立貝柱・オホーツク

為替が再び円安に向かい、輸出向けの引合い増。国内は寿司向け需要旺盛で、国内4Sフリー在庫少ない環境。

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