2016年10月号 | ![]() |
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毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2016年10月号をお届けします。
来月以降も何卒ご愛顧頂けますようお願い申し上げます。
2016年物新物スタートしており9月22日時点で大型巻き網船枠34%、中型巻き網枠船43%を消化となっております。
ロシアの禁輸措置の継続、ナイジェリアの外貨準備不足などまともに買い付けできるのは日本、韓国、台湾などとされておりますが、いずれの国も想定外の高値に買付け難航しております。
漁模様は順調で1日に10,000MT以上の水揚げがある日も散見されますが、現地パッカーの凍結キャパ増強により、思うように浜値下がらず、日本勢は状況を見極めながらの対応となっており、まとまった数量の成約は少ないと考えられます。
アソートは昨年より若干小型で、G6/4-600/3-500/2-400≒1%/20%/65%/14%と3-500の割合が高くなっております。
対馬
80~85本、100~120本主体で、脂感あり品質良い魚とそうでない魚が混在しています。
全体的には水揚げ少ない状況です。
西沖
ゴマサバ、ローソクサバが多く、アジは2~3割混じる程度。
脂は薄めで、130~140本は生切り(刺身用)中心に回り、冷凍原料は極わずかとなっています。
昨年のようなまとまった水揚げは無く、水揚げ量は少な目となっています。
サンマ棒受け網漁も9月中旬を過ぎてやっと、北海道・三陸では連日2,000トン強の水揚げがまとまり始めました。漁場が道東近海に形成された為で、浜値も若干は落ち着きを見せたものの、不漁であった昨年度の水準までも若干届いていない状況です。
現在の主漁場は花咲東北東沖と落石南沖の2ヶ所で、花咲港から1日程度掛かるロシア200海里内海域から、操業日帰りが出来る場所にまで接近しました。これによりロシア海域での操業中は今期、ロシア側の臨検が厳しくなっていたことからチェックポイントを通過するのに時間を要する事が多かったため、予定日に水揚げできない漁船も多数ありましたが、現在は解消されています。
しかしこの漁場はまだ不安定で、一部漁船は近海漁場からロシア海域での操業を再開しています。但しサンマ漁船ごとに割り当てられているロシア海域内での漁獲割り当て枠もあとわずかしかない為、操業は限定的になると見られています。
水揚げ量こそ回復基調にあり、鮮魚出荷・汐サンマ以外に本冷サンマの生産も開始されましたが、今期のサンマ魚体は昨年度以上に小型化し120~140gの中型魚主体となっており、今後もこういった状況は続くものと予想されます。
ア湾漁もDシーズン解禁となりスタート。Cシーズンは万枠とならなかったためどこまで枠を増やせるかが焦点。
来期のベ海のTACは今期同様130万トン台見込。今期は魚体に悩まされたが、来期は4年魚の資源が豊富と思われるため、サイズは多少期待できるかもしれません。
国内製品市況は顕著に推移中。
数の子製品の商談本格化。今年は前年より供給が少なく、原料価格がやや上昇したことを受けて製品価格もやや上昇傾向で商談中。
販売サイドに値上げに対する抵抗感がある一方、加工サイドは原料の供給減から過度な価格交渉に応じる気配は今のところない模様。
販売サイドは前年並みの数量確保で動いていると言われ、加工サイドにも今のところ過度な製品在庫はないとの情報。今のところこのまま淡々と年末を迎えるとの情報が大勢も、今後本格的な需要期を迎えての荷動き次第と思われる。
アメリカ(アラスカ)
アラスカ州 の来シーズンのカニ類の漁獲枠の発表が行われます。
資源状態は不安定で、減枠との情報もある一方アメリカ国内の重要が増え相場は高騰しており今後の動向に注視が必要です。
ロシア(オホーツク海)
船凍品・・・春漁の搬入はほとんどありません。大方の漁船がタラバガニ漁の為韓国釜山や、サハリンを出港しました。
一方、サハリンで活ズワイ漁が再開されました。日本、韓国、中国向けに輸出が行われていますが、Usd12-14.00$の高値で取引されており、日本向けの搬入は限定的です。
バレンツ海
7月に入り大型サイズの身入りが悪くなってきた為多くの漁船がドック入りした関係で、日本向けの搬入が減少しています。
また、先のロシア政府の発表通り、9月に入り、ロシア公海での密漁船締め出しの為海上、空からの警備が強化され一旦、スペイン、リトアニア、ラトビア、ロシア船はロシア政府の指示で漁が停止しています。今後は、ロシア公海で操業できるロシア船は限定となります。一方、ノルウェーにおいても、規制が厳格化され許可制となり、他国の船は締め出しとなります。その為今後バレンツ海で操業できる漁船は限定的になる為扱える業者も限定される見込みです。
ロシア(オホーツク海)
西カムチャッカでは、9月に入り秋漁が始まり10月から、韓国釜山でのオークションが開催される見込みですが、アメリカ向けの引き合いが強い為価格に注視が必要です。
バレンツ海
8月後半から、ノルウェー沖で漁が始まりました。活やRoundでの引き合いが強く、EUや中国、韓国への取引が強い為今後、冷凍品の相場に影響が出てくると思われ高値が予想されます。
アメリカ(アラスカ)
9月末には漁獲枠の発表となります。10月15日OPEN11月中旬以降の日本搬入となる見込です。試験操業では、バイオマスが悪いとの情報もあり、今後発表される漁獲枠の発表に注視していきます。