2016年9月号 | ![]() |
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毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2016年9月号をお届けします。
来月以降も何卒ご愛顧頂けますようお願い申し上げます。
9月初旬より巻網漁本格的なシーズン入りとなります。
今シーズンは韓国在庫が少ない事や総枠昨年比15%減が既に確定していることや日本産サバのサイズダウン。
為替、他国の引き合いなどアソート等含め、価格帯に注目したい。
日本及び第三国加工向け原料の到着は早くて11月初旬あたりとなりますが、日本・第三国ともに在庫潤沢であり、切迫感はない状況です。
製品は引き続き順調な荷動きとなっており、今後は新物原料価格帯にもよるが相場横這いの見込みとなります。
西沖
お盆明けより潮流悪く、各船団1,000箱以下の漁獲状況となっており、水揚げまとまらない状態です。
100~130本主体で、120本以上は鮮魚流通、130本以下は生切り(刺身用)の加工にまわっており、冷凍原料になっていません。
鮮度まずまずで脂薄い魚体となっています。
対馬・東海
漁獲ありません。
ヨーロッパアジ:オランダ(チャネル海域)
120本前後の国内在庫が薄くなっていますが、150本以下はフリー玉が出てくる状況です。
荷動き自体は鈍い状況です。
ヨーロッパアジ:ノルウェー
国内フリー玉はほぼありません。
韓国アジ
新漁始まりましたが漁模様悪く、水揚げが少ない状況続いています。
一部ヒネ原料が国内に残っていますが、荷動きは鈍い状態です。
平成28年度のサンマ長期漁海況予報が、7月29日に水産庁より発表されました。(以下抜粋)
・資源量推定値が昨年よりやや減少していることから、漁場への来遊量は昨年をやや下回ると予測される。
・大型船出漁後(8月下旬)の漁期初めは、漁場は択捉島沖以北の広い海域に分散し、漁況も低調に推移する見込み。その後、漁況は上向くものの、旬別漁獲量の変動は大きくなると予測される。
・親潮第1分枝の南限は極めて北偏、釧路沖の暖水塊は停滞し、津軽暖流の張り出しは強いと予測されるため、道東~三陸海域の水温は高めで経過する見込み。親潮第2分枝の南限は平年並み~やや南偏で推移するため、漁期中盤以降の漁場は親潮第2分枝沿いの沖合に形成されると予測される。
・三陸海域への南下は平年よりやや遅れ、漁場形成は10月中旬となると予測している。
・漁獲物は漁期を通じて1歳魚の割合が高く、昨年(85%)並みの見通し。
8月25日現在、大型棒受け網船も操業開始していますが、水揚げ延べ5日間で1,953トンの水揚げ。漁場はロシア海域、東経148°付近と、153°付近の遠い漁場の2ヶ所で操業中。漁場が遠いため操業が不十分で、また満船になるまでの漁獲量が無く低調。今の所はアミ喰いも多く見られ、浜値も高く推移しており鮮魚出荷のみ。サイズは150g~130g中心。予報通り低調なサンマ漁ですが、秋本番の最盛期を迎え今後に期待です。
(岩ダコ)
9月中旬までの部分的な禁漁もあり、原料相場も上昇しております。
夏季需要も一段落しましたが、ベトナム不漁続行中の為、引き合い自体は強い状況です。
特に4g以上の大型サイズ及び唐揚げ用の大型原料が逼迫してくる事が予想されます。
一部岩ダコ漁行われているようですが水揚げ非常に悪く、今後の浜値に注目します。
(真ダコ)
岩ダコ同様に現地相場上げです。
荷動き自体は例年並みといった様相ですが、こちらも9月中旬まで禁漁となっており、禁漁明けの漁模様、浜値に注目します。
例年であれば最漁期の時期ですが、水揚げ状況芳しくなく、原料サイズも小型(1000g前後)に寄ったアソートは変わらず、未だ生産に踏み込めないパッカーも見受けられる状況です。
これにより、4g以上の大型カットや唐揚げ、寿司ネタ(スライス)等の生産は思うように生産出来ておらず、このまま端境期に入ってしまう事を現地も危惧している状況です。
例年シーズンは10月頃まで続きますが、このままの状態が続くようであれば、国内欠品等は避けられず、来シーズンまで逼迫した状況が続くことが予想されます。
10月以降も岩ダコ漁続ける可能性もあるとの情報もあり、今後の動きに注目します。
ア湾漁も順調に推移中。魚体サイズはベ海同様小型。
国内消化は順調に消化中であり、今後の需要期に向け荷動きは引き続き顕著に推移するものと予想。国内搬入についても需給バランスとれた感にて搬入中。
盆明けより末端販売業者から生産者に対して今年度製品に対しての打診が始まった模様。今後秋口にかけて数量・価格の交渉が行われるものと思われる。2015年は比較的安い前年の繰り越し原料が潤沢だったため販売価格は弾力があったが、2016年は今年の原料価格がダイレクトに製品価格に反映されるものと予想。