2016年8月号 | ![]() |
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毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2016年8月号をお届けします。
来月以降も何卒ご愛顧頂けますようお願い申し上げます。
新物の夏サバが例年通り大型主体で400-600g中心の水揚げとなったが、
日本勢の、国内・中国他加工向け共に在庫は足りており、夏サバ買付けの動きは限定的でありほぼ皆無。
日本国内では国産大型サイズが非常に少ないことから各サイズ相場強含み。
製品に関しても先月同様に一部換金売りなど見受けられるも大幅な安値物などは少なくなり、小型サイズより販売は順調であり消化が進むと思われます。
2016年新物は15%減が決まっているが、為替の影響、他国の引き合いなど踏まえ価格帯に注目したい。
対馬
山陰寄りに漁場形成されており、漁模様悪い状況です。
鮮度良いものの脂感無し。生切り(刺身用)の加工にまわっており、冷凍原料になっていません。
西沖
100~150本主体で冷凍原料となっていますが、脂薄の魚体です。
東海
100~120本、120~140本中心で、対馬・西沖に比べると脂感はやや良いですが、鮮度感良くない状況です。
今季九州アジ(冷凍原料)については見通し暗い状況です。
オランダ(チャネル海域)
110~130本/kgが国内在庫薄くなっていますが、その他サイズはフリー玉が出てくる状況です。
荷動き自体は鈍い状況です。
ノルウェー
国内フリー玉はほぼありません。
韓国アジ
新漁始まりましたが漁模様悪く、水揚げが少ない状況続いています。
一部ヒネ原料が国内に残っていますが、荷動きは鈍い状態です。
サンマの流し網漁が7月9日に解禁となり、釧路港に初水揚げされました。水揚げ量は少なく、初競りでは昨年度より2倍近い高値で過去最高値の、キロ2万9千円となりました。漁場は釧路南沖で、平均漁獲サイズは120~130gと昨年よりも若干小さめでした。サンマ棒受け網も5トン未満船が15日に解禁しましたが、漁獲されたのはイワシのみでした。暫くはサンマの水揚げは期待薄く、ある程度水揚げがまとまるのは早くても、8月15日解禁の棒受け網100トン未満船、20日解禁の100トン以上船の出漁以降となりそうです。ただ、公海上で漁獲中の台湾船サンマは、7月当初と比べて既に漁獲サイズが若干小型化してきており、これの日本近海への来遊群との関連性は不確かではありますが、気になるところです。
(岩ダコ)
部分的な禁漁もあり、原料相場ジリ上がりしております。
9月より漁獲本格化する見通しですが、現地製品オファーもジリ上がりしております、但し為替の影響の中で国内製品相場には影響しておらず、相場は横ばいで推移しております。
ベトナムの不漁も未だ続いており、各社中国からのインポートへ切り替えてくる可能性があります。
(真ダコ)
岩ダコ同様に現地オファージリ上げです。
今のところ荷動きは例年並みの様相ですが、価格変動も少ない為、夏季需要につき、8-9月は比較的堅調な荷動きが予想されます。
未だ水揚げ状況芳しくなく、さらに100g前後の小型原料のアソートに偏っている為、4/5g等の大型サイズ及びスライス、唐揚げ等の製品の生産が滞っており、欠品など国内マーケットにも影響が出始めました。
例年のシーズンは10月頃まで続きますが、このままの状態が続くようであれば、大幅に搬入が減る事が予想されます。
今後の水揚げに各社注目している状況です。
アメリカBシーズンスタート致しました。
ベ海での好漁(週間6万トン台)であり、前年と同水準にて推移。サイズ的にはAシーズンより多少大きいといったサイズ。
Bシーズン中心サイズ:500-600g
Aシーズン中心サイズ:400-500g
国内製品(フィーレ、切身)は顕著に推移中。
先月に引き続き、ベトナム、タイともに大型サイズのアソートが少ない状況です。
ベトナムでの現地漁獲アソートは下記になります。
トロール 15~25尾 50~60% 30~60尾 40~50%
刺し網 15~25尾 20~30% 30~60尾 70~80%
需要期の夏場を向かえ、国内で15~25尾の大型サイズがタイトな状況です。
タイト感のある大型サイズは相場横ばい、小型サイズは為替の影響で弱含むと予想されます。
カナダ(東海岸)・・・ニューファンドランド地区、今期漁獲枠45,317mt、7月初旬の段階で76%の枠が順調に消化し間もなくクローズとなりますが、一部漁獲エリア(3Ps 3,010mt)では、資源状態が悪い為漁獲枠に対して30%程度の消化で、今年は枠を消化せずに終了するエリアもありそうです。対日向けセクションは、米国からの引き合いが非常に強い為日本側は買い負けで、例年の約60%(4,500mt)と予測され減少の見込みです。
ロシア・・・船凍品、極東オホーツク海産は漁模様が悪く、操業船も減少傾向にある為搬入減です。しかしながら、サイズが大型によっており、高値の相場の為マーケットは小型を好む傾向から、相場は横並びで推移すると考えます。
一方、活ズワイガニ、昨年同様に中国・韓国向けに搬入されており、冷凍品の搬入数量は少なく、相場は堅調に推移すると予測します。
バレンツ海・・・海水温が上昇傾向にあり、脱皮が始まってきた為品質が顕著にみられました。更に、アメリカマーケットの引き合いも強い為日本の買い負けとなっています。今後、搬入量は減少になる為数量は限定的と予想します。
ロシア産・・・7月、原料の搬入もほとんど無く相場は高値横這いにて推移しました。
引き続き搬入も見込めず、国内在庫も薄い為高値で取引が予測されます。
ノルウェー産・・・引き続き、漁が行われており、今後も更に活発な漁模様が予測されております。
しかしながら、ヨーロッパ、米国向けの引き合いが強い為対日向け搬入の見込みはかなり薄く高値相場が維持されると予想します。
日本向け抱卵ニシンはシトカ/ブリストル/カナダとも供給がシーズン前予想より少なかったこともあり、ほぼ国内加工業者用原料としておさまった模様。
どちらかというと工場稼働のための仕事買い的側面が強い。
今後中国をはじめとする海外加工関係が本格搬入される。
盆明けより末端との価格交渉が始まる予定。全般に価格はやや高めの設定となると予想。
ロシア卵については7月に原料がロシアより中国に到着。各社検品-価格交渉の模様も味付け/珍味原料が品薄なためやや引き合いは強い模様。