2016年7月号 | ![]() |
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毎度格別なお引き立てに賜り心より御礼申し上げます。
商品情報2016年7月号をお届けします。
来月以降も何卒ご愛顧頂けますようお願い申し上げます
先月に引続き、各サイズともノルウェー現地在庫は払底状態。
日本国内も国産大型サイズが非常に少ないことから各サイズ相場強含み。
製品に関しても先月同様に一部換金売りなど見受けられるも大幅な安値物などは少なくなり、小型サイズより販売は順調であり消化が進むと思われます。
今度、2016年新物は15%減が決まっているが、為替の影響など踏まえ価格帯に注目したい。
対馬
養殖のヨコワ狙いの為、アジの漁獲はありません。
東海
6~7月半ばまでヨコワ狙い中心で一部アジ狙いとなっていますが、時化が続き、まとまった水揚げはありません。
例年になく漁獲がまとまっていない状況です。
尚、6/22~6/23より月夜明け出漁となっています。
オランダ(チャネル海域)
国内へは7,000~8,000mt程の搬入。
大型・小型サイズ少なく、130-160本/20kgサイズ中心となっています。
ノルウェー
新物の搬入極々僅かで、国内フリー玉はほぼありません。
韓国アジ
製品の販売不振により原料の荷動きは鈍い状況です。
今シーズンから禁止されましたロシアEEZ内でのサケ・マス流し網の、代替え漁業として出漁した北太平洋公海上でのサンマ棒受け網漁船が、ロシア向け凍結サンマを根室・釧路港に初水揚げしました。船上でブロック凍結されたサンマは紙袋に入れられ、長さは約28~30cm程度でしたが、長さの割には身厚が薄い魚体でした。平均目まわりも約100g/尾程度と小型中心の、虫喰い・餌喰いが多い魚でした。
本来は洋上にてロシアの仲積船に対し洋上取引される予定でしたが、ロシア船の出航が遅れたため一部が北海道に上場される運びとなりました。北海道に上場される分についても、国内市況の混乱を防ぐため、全量輸出向けとしての販売とする制約が付いております。
また同じく公海上で操業している台湾船も、6月20日現在で57隻となり、漁模様は良くなってきており、サイズは1号が7割程度の生産となっています。
(岩ダコ)
ベトナム不漁の影響もあってか現地オファージリ上がりしております。
為替の影響で国内相場は大きく動いておりません。
夏季需要前に逼迫した雰囲気はまだない様子ですが、ベトナム産搬入が少ないことから引き合い強まってくることが予想されます。
(真ダコ)
岩ダコ同様に製品オファージリ上げです。
アフリカ原料との兼ね合いも有りますが、こちらは岩ダコと比較して大きな価格変動は今のところ無く、例年通りの荷動きになるような雰囲気です。
例年であればシーズン入りして2ヶ月近く経過した時期ですが主要水揚げ地であるブンタウ、ファンティエットでの水揚げが非常に少なく、また原料価格も高騰しており、原料買付け及び生産もままならないパッカーが出てきております。
これに伴い、国内品薄による引き合いも強まって来ております。
漁期がズレている見方も出来ますが、この状況が続けば今シーズンのベトナム産カットダコは非常に厳しい環境に置かれることが予想されます。
アメリカBシーズンスタート致しました。
漁模様は好漁でありますが、魚体サイズは500g前後、Aシーズンに続き小型中心の水揚げとなっております。ミンス、スリミ、洋上フィーレの生産。一部洋上船はヘイク操業の遅れからまだ着漁しておりません。
国内製品(フィーレ、切身)は顕著に推移中。
ベトナムでは大型サイズの水揚げが少なくなってきております。
現地の漁獲アソートは下記になります。
15~25尾:30-40%、30~60尾:60-70%
タイでも小型サイズが中心で、15~25尾の漁獲アソートが10%を切っております。
夏場需要期に向けて大型サイズの在庫状況に注意が必要です。
小型サイズは為替の影響もあり、相場が弱含みで推移しております。
カナダ産(ニューファンドランド)・・・4月から始まったニューファンドランド地区4-8ozの対日向け価格がUS$5.55/lbsで、数量限定でいったん成約され、各社、生産開始することとなりましたが、米国からの引き合いが非常に強く高値で成約されたことから対日向けは買い負けとなり生産のペースは例年と比較して、大幅な遅れの状態です。
極東ロシア産…今年、両模様が良くない環境の中、アジア向け活出荷と、5Kg小箱の冷凍物に分散されており、冷凍物の生産が悪い為搬入が少ない。その影響から、韓国で始まったオークションでは、高値で成約され相場は依然強含みにて推移すると予想します。
バレンツ海…若干海水温が上昇傾向である為脱皮が先行する傾向の為今後品質が低下することが予測されます。一方、価格面で、米国からの引き合いが強いこともあり、対日向けの搬入量は現状で推移すると思われます。相場は、現状維持と予測します。
端境期で原料の搬入がほとんど無い為相場は強含みです。
当面、秋口までは、大きな搬入が見込めない為高値横這いと予想します。
今シーズンはスタートのカナダBCがサイズ・数量とも順調に推移したがその後のシトカがサイズ小型化・数量減、続くブリストルがサイズ・歩留は良かったものの数量は大幅減となり、シーズン前の数量ダブつき、価格安とのシーズン前予想とは様変わりした。
現時点では日本の加工サイドは原料確保の方向で動いているが、他方製品の販売については大きく価格を上げることが難しく、またシトカの数量減・サイズ小型化によりここ数年とはサイズ構成が変化するので、今後の末端との商談で混乱を招く可能性がある。
ロシアについては7月に中国に貨物が到着するとの情報で、今後日本側との検品・商談がスタートする。数量的には数の子ベースで約1,000t程度と予想されるが品質的にはバラツキがあると情報も。