水産マンスリーレポート

2016年3月号 (1/3)

商品情報

まだ寒さが続いていますが、もう春の息吹がそこかしこで感じられます。
一寸古いですが、キャンディーズの“もうすぐ春ですね♪♪(春一番)”の季節到来です。
3月26日、北海道新幹線「新青森―新函館北斗間」開業で、北海道がより近くなります。
北海道の春告魚はニシン。塩焼き、煮付け、マリネ、切込み、・・。
旬のニシン料理で梅見もよいかもしれません。
3月号をお届けします。

青 物

ノルウェーサバ

2016年トロール物の水揚げが終了し、為替の影響から安値期待感はあったものの、価格は昨年とほぼ同じレベルになりました。
国内原料相場は依然として国産の水揚げも芳しくない状況であり、相場は横這いよりやや上げの強含みに推移すると予想されます。
製品は先月同様に越年原料からの大型サイズは弱含み、小型サイズは横這いと予想されます。

国産アジ

九州地区
●対馬:先月と同様の状況が続いており、110~170本サイズ主体の水揚げです。
魚体は細く、身脂が無くなっています。干物原料としての凍結はほぼありません。

●西沖:30~100本サイズが主体の水揚となっており、主に鮮魚で流通しています。

輸入アジ

ヨーロッパアジ
●オランダ:100~140本/20kg中心の漁獲となり、対日向けは約6,000mtになる見通しです。
これを受けてアイルランド(陸凍)を手当てする商社も見受けられます。

●ノルウェー:今年国内への搬入はほぼ無い状況です
国内在庫のフリー玉もほぼ無くなりました。

韓国アジ
製品の販売不振により、原料の荷動きは鈍い状況です。

スルメイカ

船凍イカ:小木船は今月初旬にて終漁し、現在八戸の単発的な水揚げのみです。
高値張り付きで23/サイズでは一時4,000円/箱をつけました。
端境期に入りますが、特に大型サイズはフリー玉が少ない様子です。
夏に向けて相場上げ傾向と予測します。

九州スルメ:数量も少なく、薄め、小型サイズが増えてきました。浜値5,500円/箱をつけるなど、今年は異次元年になりました。加工業者は十分な原料手当てができておらず、ARなど次なる手を考えています。

アルゼンチンマツイカ:2月よりアルゼンチン領海内で漁が開始されています。それ以前の領海外での多国籍船が不漁に終わり、高値スタートはほぼ確定の様です。領海内でもラウンドで100/150gと小型中心の為、多くのアルゼンチン船は出漁していない状況です。

カットタコ

中国カットダコ

(岩ダコ)
春節明け、現地パッカーも稼働が始まっています。各社決算月でもあり、目立った搬入は見られず、また、国内スポット安価品等も出回っていない状況です。本格搬入は4月以降と思われます。
急な円高の影響受け、商品価格にも影響が出てくる環境となっていますが、現地がドルオファー上げてくることも予想され、注意が必要です。

(真ダコ)
岩ダコ同様、本格搬入は4月以降と思われます。為替の影響で製品価格下がれば多少荷動き良くなると思われますが、こちらも現地ドルオファーに注視です。

ベトナムカットダコ(岩ダコ)

テト(旧正月)明けましたが、端境期であり、纏まった水揚げはない模様です。本格的な水揚げは4月以降と思われ、各社現在の為替を見ながら買い意欲は見せているように思えます。
新物の相場はまだ先ですが、少ない水揚げの中でもオーダー入っているパッカーについては生産行っており、それ以外はオーダー待ちとなっています。
今シーズンの現地の新物オファー価格に注視します。

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