2016年2月号 (3/3) | ![]() |
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BT(殻付無頭)は、現地各産地とも端境期でもあり、サイズを問わず前月同様高値横這いで推移すると予想されます。その為、日本サイドは価格の折り合いが付かず、買付けが消極的な状況には変わりないと思われます。
バナメイも、BT同様に現地水揚げ少なく、海水養殖物または集約養殖の高値のもののみが残っており、相場横這いで推移すると予想されます。
甘エビは、北欧(カナダ・イングランド・他)系は漁獲量減少を受け、原料高騰となっています。ロシア南蛮は、現地水揚げ減少を受け、横這い~強含みな状況が続いており、昨年との価格対比で取り扱いが難しくなっています。
インドネシアの天然(イリアン・オースト・フラワーなど)は、大きな状況変化は無く、イリアンはトロール船の禁止を受け、漁が出来ず皆無な状況であり、それを受け、オーストに買いが集中し横這い~強含みな状況となっています。
アルゼンチン赤海老は、他国からの引き合いが強く、強含みな状況が続くと思われます。
BTは、現地状況により国内への搬入が減少し、慢性的に品薄な大型サイズのみならず、小型サイズも品薄が続いており、横這い~強含みな状況と思われます。
サイズによっては現物確保が困難な状況ですので、取り扱いにはご注意下さい。
バナメイは、BT同様国内在庫品薄な状況の為、強含みとなっています。
甘エビは、北欧(カナダ・イングランド他)系で、現地状況より国内在庫も品薄な状況となっています。
ボタンエビは、各サイズとも国内在庫薄により、引き合いが強く、強含みな状況となっています。
バナメイムキエビは、寿司エビ・エビフライ等加工品で、年末の最需要期を過ぎ年明けより荷動きが悪い事や、円高へ進んだことにより価格改定が難しく、横這いで今後推移すると予想されます。
今年の現地提示価格は、ボイル冷L:5/8oz US$5.90、2L:8~oz US$6.15(C&F ASIA)。
生冷では、プレミアとしてプラス10セントがPackerより提示されました。
日本側は想定を超える高値提示で成約までに至っていませんが、引き下げ要素が無い為、受けざるを得ない状況です。
12月行われた新物の生産は試験生産程度で終了し、内販されました。
1月から本格的に始まった漁も、国内加工でどうしても必要する数量の買付が行われた模様です。
国内マーケットは11~12月の暖冬や原料の高値が影響し、各社思う様な販売が行なえなかった為、在庫調整が出来ず、投げ物もあり、相場は弱含みに推移しました。
通年漁が行われるバレンツ海産ズワイガニでは、大半の船がクリスマスを前に漁を切り上げ帰港しました。不安定な身入りではあるものの、アラスカの新漁価格が影響し、相場はじわじわと上がりつつある環境です。
今後の動向に注意が必要です。
アラスカ、ロシア、ノルウェーで、生・ボイル冷共に、史上最高値で取引されました。
搬入量の激減で、各社取扱数量は減ったものの、価格上昇により販売金額では前年を超えた模様です。
引き続き、高値が推移されると予測します。