水産マンスリーレポート

2015年12月号 (3/3)

商品情報

海 老

ブラックタイガー:BT、バナメイ:VAN

BT(殻付無頭)は、インドでは先月の一時的な円高により相場弱含みから一転、例年とは異なる米国の買付け(このシーズンに年間分一括買いから分割買いに変更)後、現地強含みに転じた事を受け、21/~31/サイズを中心に現地からの搬入が減少。それを受け、大型サイズへシフトする動きも見られ、16/サイズも引っ張られる形で強含み状況となっています。
BT(有頭)は、横這い推移です。
バナメイは、インドでは小型サイズが品薄により、強含みな状況となっています。今後年末に向け取り扱いに注意が必要です。

天然:フラワー、ホワイト

インドの天然(ピンク・ホワイトなど)は、今後の漁次第で大きく変動する事も考えられますので天然の最需要期である年末商戦に向けて注意が必要です。
インドネシアの天然(イリアン・オースト・フラワーなど)は、大きな状況変化は無く、イリアンはトロール船の禁止を受け、漁が出来ず皆無な状況であり、それを受け、オーストに買いが集中し、強含みな状況となっています。

《 国 内 相 場 状 況 》

殻付無頭・有頭原料

BTは、現地の状況を受け、31/より大型サイズは強含みな状況となっており、今後も横這い~強含みが続くと思われます。
バナメイは、小型サイズ中心に国内在庫が品薄な状況の為、強含みとなっています。
アルゼンチン赤エビは、6月以降大きな変化も無く、横這い推移していましたが、現地状況より大型中心に弱含みな状況となっています。今後、天然の有頭エビが少ない事で拍車が掛かり、引合いが強くなる事が予想されます。
ボタンエビは、各サイズとも国内在庫薄により引き合いが強く、強含みな状況となっています。 一部ヒネ物で安価品が出回っており、取り扱いにご注意下さい。

むきえび等 製品

バナメイムキエビは、横這いで推移しています。今後最需要期で有る年末を控える事より在庫確保に必至となる為、取り扱いにはご注意ください。
寿司エビ・エビフライ等その他加工品も、現状状況が落ち着いている事と為替の変動も一服したことを受け、横這いで今後推移すると予想されます。

か に

ズワイガニ

アメリカ

アメリカでは、タラバガニ漁が終盤を迎え、バルダイ漁、オピリオ漁に順次シフトされます。

ロシア産(オホーツク海)

ロシア/オホーツク海では、タラバガニ漁に移動したり、休漁する漁船が散見され、各産地から搬入の見込みはありません。

バレンツ海

バレンツ海ズワイガニ漁は、操業船も40隻を越え10月頃までは活発な漁模様でしたが、11月に入り品質の低下もあって、一部のロシア船籍で漁を終える船が散見されています。その為、全体に供給にタイト感はあるものの、今年の魚価高と高めの外気温が影響し、荷動きは低調で、相場は頭打ちといった模様です。
今後、大きな搬入の見込みはありませんが、年末の最盛期に向い荷動きが出てくると思われ、当面は、現状の高値で推移すると予想します。

タラバガニ

アメリカ

10月15日からOPENとなったアメリカ産(アラスカ州)は、昨年同数量の漁獲枠で生産も順調に漁が進んでいます。今シーズンは900gUP/セクションの割合が多い組成です。価格は為替が影響し、過去に無い最高値で取引されています。

ロシア

10月、西カムチャッカ沖漁獲分が若干搬入され取引されましたが、市場の在庫不足により過去最高値となっています。しかしながら、日本以外でのLiveでの取引が好調な為、冷凍物に影響し、今後の搬入は期待薄感が伺えます。

以上から、タラバガニは、アラスカ・ロシア産ともに相場は高値で推移すると予想します。

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