2015年9月号 (2/3) | ![]() |
![]() |
8月の船凍イカは小木水揚げが多く、数量も本格的となりました。
但し、相変わらず26/からの大型サイズは例年より極端に少なく、盆前の浜値では3500円をつけました。
都市部では、ヒネ在庫を持っているところは3800円/箱で出回っている物もある様です。
9月は八戸船が水揚げ予定で、小木船団は再びスルメを狙います(20~40日程度の操業予定)。
各産地の声として、サイズアソートは9月に入れば大型サイズも出てくるとの見方です。
<原料状況>
難航していたブリストル抱卵ニシンの価格がほぼ決まった模様です。
シトカ/カナダ系との原卵値差は約¥500/kg程度か?
また、長期化していたカナダ抱卵ニシン価格も最終決定された模様で、刺網品の予想外の高値に
加工業者は困惑している模様です。
<製品状況>
各エリアの原料価格がほぼ出揃ったので、今後、加工サイドと販売サイドとの製品価格交渉が本格化します。
昨年は『アメリカ・カナダ』産が量販店向け価格に合致しましたが、今年は供給減による価格上昇により扱いが難しくなると予想されます。
今年は量販店希望の価格帯に入る物は、ブリストル・ロシア産のみであり、販売サイドは選択肢が狭まる中で対応の苦慮が予想されます。
また、加工サイドとしても、今年は販売数量減覚悟で、販売サイドと価格交渉に臨むものと思われますが、予想以上の販売不振に陥る懸念もあります。