2015年6月号 (2/3) | ![]() |
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1.カナダBC
現地大手パッカーと日本側大手商社間で腹出し数の子の価格が決定しました。
NO.1MIX平均CAN$8.45/LBS FOBとの情報です。また、別大手パッカーと日本側大手加工業者間でも価格決定した模様です。先のCAN&8.45/LBSは現状の為替で\2,200/kg前後の商社コストにつく模様で、昨年より\600/kg程度価格上昇となります。
また、懸案の小型サイズ(2S及び3Sサイズ)はそれぞれCAN4.20/LBS/CAN$3.00/LBSとの情報。円貨コストで\1,200/kg及び\850/kgにつくと予想されます。
腹出し卵価格をもとに抱卵ニシン価格が為されている模様です。
2.シトカ
抱卵ニシンの価格が決定しました。各社若干の差はある様ですが、実質商社支払いの価格はUS$870±$10/ST FOBの模様です。昨年の支払い価格がUS$660/ST FOBだったので約US$200/STの価格上昇です。数量が昨年の約50%、また、カナダBC卵が予想外に小型だったことにより、大以上のサイズの数少ない供給地として贈答用主体の加工業者からの引き合いはそこそこ強い一方、昨年の数量消化を支えた味付け業者がついてこられるかが懸念されます。
3.ブリストル
4/末より漁獲開始し、5/11漁終了しました。総漁獲量22,000ST前後の模様です。
メス選別や一部をすり身に回した原料があるので、製品としては約17,000~17,500STの最終製品数量の予想です。このうち2,500~3,000STが中国向けと予想されます。
日本向けは14,500~15,000STの予想。昨年より約2,000~2,500ST対日向け数量が多い計算です。価格はまだ決定していない模様です。
養殖カンパチの現行の築地卸値は先月より¥50/㎏程度高い¥1,250~1,250/㎏となっています。徐々に新物の出荷が始まっていますが、出荷サイズに満たない3㎏未満の魚が全国的に多く、出荷量は低調となっています。今後は出荷量も増えて、相場は落ち着く見込みです。カンパチはここ近年相場の乱高下を繰り返し、客離れを引き起こすケースが目立ってきており、厳しい状況が続いています。順調な荷動きと、真鯛・ハマチなどに奪われた売り場を奪い返す為にも、安定した相場形成が望まれています。
養殖ハマチの現行の築地市場の卸値は¥750~600/㎏(産地〆)となっています。現行の魚は産卵中、若しくは産卵後の3年生となっており、品質はシーズン物と比べるとやや劣ります。今後新2年生の出荷が夏場よりスタートする見込みで、徐々に相場は上向くと予想されます。今年は昨年に比べ在池量が1.2~1.3倍程度と推測されており、卸値・浜値共に安定との声が聞こえる一方で、年々海外からの引合いが冷凍・フレッシュともに伸びていることも事実で、為替環境次第では冬場よりさらに相場上げに転じることも十分考えられます。