2015年6月号 (1/3) | ![]() |
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水無月は水の月(無は‘の’の意とのこと)、梅雨の月です。
‘さみだれの そそぐ山田に 早乙女が 裳裾ぬらして 玉苗植うる 夏は来ぬ♪♪’
梅雨には紫陽花が映えて見えます。
鮎の解禁日も間近です。
6月号をお届けします。
ノルウェーサバ原料は、先月同様に順調な荷動きとなっています。
フリー玉は400/600が散見される程度で、300/500は新物待ちとなります。
今後、夏サバを皮切りに新物がスタートとなりますが、相変わらず諸外国の買付け意欲は高く、新物の価格形成が注目されると思われます。
製品は大幅な搬入増による影響で、各社苦戦が予想されましたが、一部アソートの多いサイズで相場より安い出物が散見される程度で、概ね順調な荷動きとなっています。
5月12日付けにて、水産庁は15年度シーズンのサンマ漁獲枠について、減枠の方針を打ち出しました。実施されますと、前年度より26%減で、過去最低の26万4千トンとなります。
ただし、実際のサンマ漁獲量は漁獲枠を下回る状況が続いており、直ちに大きな影響は出ないとされています。近年のサンマ資源動向は横這いとされていますが、サンマの日本近海への来遊が不安定で、また、台湾や諸外国船の公海上でのサンマ漁獲なども併せて管理していくべきとの報告も有ります。
(岩ダコ)
現地下げの動きは無く、高値張り付きの状況が続いています。
高値の影響か、荷動き自体も低調に推移していますが、半夏生等これからの夏季需要に搬入は進んでいる模様です。1粒単価の安い3/4g以下の小型サイズの引き合いが強まっており、5g以上の大型サイズの荷動きの鈍化が著しいです。
(真ダコ)
アフリカ原料の下げも中国サイドは強気の姿勢が崩れず、高値張り付きの状況となっています。
この状況が続けば、アフリカ原料のカットダコの出番も出てくる可能性があり、中国サイドの今後の動きに注視します。
雨季に入り、漁は昨年並みに有るようです。日本側との下げ交渉も一旦休止した模様で、思った以上に下げが見込めない可能性が出てきています。
いずれにしても10月頃まで漁が続く為、今夏までの日本側のオーダー次第で現地のスタンスは変わってくると思われます。
国内製品相場も限界の価格帯に突入している為、これ以上の上げは考え難いと思われますが、現地も強気であることから注意が必要です。
先月と同様、ベトナム/タイ共に、トロールの不漁は続いています。
刺し網は豊漁で、製品も潤沢ですが、製品高値により販売は進んでいないようです。
今後メイン産地は雨季を迎え、更なる不漁が予測されます。
産地の大型サイズの不漁と、大型サイズの国内販売最盛期が重なり、15~25尾サイズあたりはかなりタイトな状況です。今後の搬入見込みも厳しい状態です。
トロールの漁獲サイズアソート
15~20尾10% 25尾10% 30~50尾80%
現地漁獲サイズと国内販売サイズのバランスが悪く、小型サイズの投げ売りも出てきており、
販売に注意が必要です。