2015年3月号 (1/3) | ![]() |
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「木草弥や生ひ月」(木草が愈々生い茂る月)の弥生の季節です。
梅、沈丁花の香りが春を感じさせます。
北陸新幹線開業で、首都圏の旅行者は金沢・富山の春を満喫できそうです。
春の訪れを告げる播磨灘・大阪湾のいかなご漁が2月26日に解禁になります。
3月号をお届けします。
ノルウェーサバ原料の国内または第三国への搬入は一段落しつつあります。
国内向けは大型フィーレ・青切の製品の荷動きが鈍く、400/600gのフリー玉のオファーは出ていますが、300/500gは製品の売れ行きが堅調で、フリー玉が少ない状況となっています。
600gUPは日本への搬入が少なく、殆どが海外マーケットに向けられた為、フリー玉少なく、堅調な相場推移となっています。
製品は旧正月前の大量搬入があり、品薄感はありません。
今後はチリ産銀鮭の相場下落により売り場を奪われる場合も想定される為、チリ産銀鮭の相場動向には注意が必要と考えられます。
国内販売向けの玉は年末販売の余剰在庫が充てられると思われます。
今期のオホーツクの水揚げは昨年の12%減となる見込みです。3月中旬からは一部エリアで漁場造成がスタートする為、その価格が今後の指標となると思われます。
噴火湾の入札の浜値は250円/kg前後で推移しており、現在の水揚げアソートはL~S中心です。
今後生育が進み2L~L主体へシフトしていく模様です。中国向けの冷凍両貝の輸出の引き合いは今の所は限定的です。浜値は輸出動向に左右される可能性が高く、注意が必要です。
(岩ダコ)
春節に入っており、生産は一時的にストップしています。各社決算月という事もあり、纏まった搬入は4月以降の見通しです。
また、昨年からの為替変動に伴った価格の上げ(約20%)を受け、例年に比べ荷動きは低調に推移しています。
4桁の価格帯に入っている中で、2/3g以下の小型サイズはまだK900円台保っていますが、キロ800円台以下のフリー玉は殆ど無い状況です。
現相場で固まった場合、需要が小型サイズにシフトしてくることが予想されます。
(真ダコ)
アフリカ冬ダコ好漁で、価格も4月に向け現相場の20%近く値が下がる等囁かれています。
これに伴った中国真ダコのボイルカットダコへの影響は少ないと思われますが、寿司種等のスライス製品などには影響出てくると思われます。
これまでの急激な上げ相場も一旦落ち着くことが予想されます。
現地テト休暇中です、次シーズンは来4月頃の予定となります。
昨シーズンは例年並みの漁獲につき、現地浜値の大きな上げ下げは見られませんでしたが、円安の影響で輸入コストは中国産同様に15~20%程上昇しました。
一昨年と違い、中国産を避けたインポーターも見られ、現地へオーダーが比較的多く入った事により、シーズン明けでも下げの傾向は見られませんでした。
次シーズンの漁に注目します。
船凍イカ漁も終盤に入りましたが、浜値は下げきらない状況です。
浜値は2000円後半のまま終漁を迎えそうです。水揚げ数量は前年の約8割ほどです。
八戸トロール、巻き網も高値で終漁し、開きイカなど製品の値上げが懸念されます。
九州スルメイカもほぼ終漁です。年末に豊漁となり、三陸と価格差がでて終漁しました。
但し、九州スルメイカは鮮度のバラつきに注意が必要です。