水産マンスリーレポート

2015年2月号 (1/3)

商品情報

北海道及び日本海側地域より厳しい寒波情報が伝えられております。
“霜葉は二月の花より紅なり”(杜牧)と詠まれておりますが、やはり桃花が待ち遠しいですね。
旬の寒鰤が各地で水揚げされております。
寒鰤を食しながら、春を待つのも乙なものです。
2月号をお届けします。

青 物

ノルウェーサバ

新物ノルウェーサバは続々と国内に搬入されていますが、フリー玉は多くはなく、順調に成約されている模様です。ここに来て国産サバの水揚げが続いており、加工向けとなる300gUPの割合も増えてきている為、一部影響を受ける場面も想定されますが、各商社は近年フリー玉の在庫を持たず、成約在庫が大半である為、影響は限定的と考えられます。
中国を中心とした第三国のフィーレも順調に国内搬入されており、昨年物の価格を引き継いでいるにも関わらず、順調な荷動きとなっています。各商材共に値上げ環境の中で、ノルウェーサバは昨年と価格がほぼ据え置き状態にあることが、マーケットでは好意的に受け入れられており、今後も順調に消化されていくと考えられます。

国産アジ

(1月と状況変わらず)

各産地ではアジの水揚げが少なく、ほぼ鮮魚・生加工向けとなっています。

輸入アジ

(1月と状況変わらず)

ヨーロッパアジ
●オランダ(船凍):
年内の入札は終了しました。年明けは1月6日より検品・入札がスタートします。
Channel物は約10,000mt水揚げされ、対日向け約7,700mt。中心サイズは100-150g/尾で75%。
西アイルランド物は約9,000mt水揚げされ、対日向け約1,300mt、中心サイズは150-250g/尾で90%。

●アイルランド(陸凍):
今期水揚げ少なく、対日向け500mt未満と少量となっています。

●ノルウェー(陸凍):
約14,000mt水揚げで終了しました。対日(含中国)向け約9,000mtと予想されます。
サイズアソートは、400+/3-400/2-300⇒20%/70%/10%

韓国・台湾アジ

ヨーロッパアジ
●韓国:
製品の販売不振により原料の動きは鈍い状況です。

●台湾:
今期水揚げが少なく、国内搬入量は500mtと少量となっています。

秋刀魚

26年12月15日の最終水揚げにて、今期の数量週計が確定しました。
国内での水揚げ総数量は22.4万トンで、昨対1.52倍。浜値は平均115円/Kgで、昨対0.74倍でした。今期は大型サイズ主体が漁終盤まで継続し、食用向けが多かった半面、年明けの冷凍在庫は10Kg80尾以下のサイズはごくわずかで、缶詰・輸出向けブロック製品や餌料向け小型もまとまった在庫はありません。

ほたて貝

ホタテ貝柱

輸出・国内販売は実需ベースへ戻りつつありますが、国内販売向け製品在庫はタイト感続いており、引き続き相場は高値横這いで推移するものと思われます。本生産までは約半年を要します。

ボイルホタテ

例年に比べ生育が早く、現状のサイズ組成は胆振の原貝でM、S中心となっています。
繰越在庫が少ないことから、相場は900円後半~4桁台で推移しています。
本生産と共に 中国向けの原貝輸出の引き合いも出る見込みであり、相場はほぼ横這いと予測します。

い か

スルメイカ

船凍イカは12月までで昨年の約80%の水揚げ数量となり、1月に入り浜値が3000円超えるサイズもでてきました。三陸近海トロールスルメはほぼ終漁です。
九州スルメは2月上旬まで続く見込みです。止めものを含め、三陸トロールと比べかなり安値のものもあり、各加工屋は原料確保に動いています。ツボヌキ、ゲソ製品価格は大きな変動はなさそうです。

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