2014年9月号 (1/3) | ![]() |
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“誰かさんが 誰かかさんが 誰かさんが見つけた 小さい秋 小さい秋 小さい秋見つけた ♪ ♪”
まだ厳しい残暑が続いておりますが、どこか秋の気配が感じられる季節になってきました。
道東では秋刀魚漁が漸く纏まりだし、秋鮭も揚がり始め、道南・三陸では烏賊が揚がっております。
旬の魚を食して、暑さに疲れた身体を癒すのは如何でしょうか。
9月号をお届けします。
2014年度、ノルウェー総漁獲枠が約28万mt(2013年度は約16万mt)と大幅増枠となりましたが、現時点では纏まった水揚げがまだありません。8月下旬より本格的な水揚げがスタートすると予想します。
国内の原料は大型サイズに若干の出物があるものの、小型サイズは品薄です。
製品は今年度の増枠の影響からか荷動きは鈍く、今後の相場は横這いから弱含みに推移すると予測します。
8月20日に大型棒受網船が解禁となりました。しかし、漁場が152~154度付近に形成されており、遠い為、大型船での水揚げ1回目は三日後で16隻247tに留まりました。まだ鮮魚相場ですが、翌週明けは1,000t超えです。ただ漁場が遠いことで鮮度的にあまりよくなく、まだ餌喰いが抜けていない魚で、まだ秋刀魚漁が本格化するまでは時間が掛かりそうです。
中心サイズは4Sになります。想定していたより歩留り悪く、3Sの生産量少ないと思われます。輸出先行である為、内販向けの1㎏化粧箱のパッキングが出来ていない状況であり、国内在庫品薄の環境が続きます。また、秋鮭の加工も始まる為、ますます内販向けの生産出来ないと考えられ、相場は高値維持し、年末に向けて日本国内向けはショートすると考えられます。
内販の荷動きが低下したものの、産地在庫など考慮すると、順調に消化されていると考えられます。引き続き相場下げの要因無く、横這いを維持しています。しかし、各在庫ポジションによっては、スポット的に大型サイズの若干安価な玉が出てくる可能性は考えられます。しかし、総生産数量、内販消化状況から考えても一時のことと考えられます。小型サイズは少ない為、今後の需要期に向けて相場が強含む可能性があります。
今後の動向には要注意です。
出漁当初は好漁であった日本海中部の漁場も長続きせず、現在は北の方へ各船が移動しながら漁を展開している模様です。
したがって、入港する船が函館に集まっています。
また、漁自体は芳しくなく、満船で帰港する船は殆どありません。
型も31/35 26/30 というメインサイズも増えてはきましたが、また、別の群れでは51~以下が中心となっている様です。
今後、本格的なシーズンに向かい、新たな「漁場 群れ」が見つかり好漁になれば、また、相場の変動があるかも知れません。
久し振りに夏漁が好漁で終わりましたが、製品需要があまり伸びずに推移しています。
また、原料価格も期待されたほど安くはならず、これも製品需要が伸びない原因となっていると思われます。
秋に向けて、引き合いが増えることを期待します。
(岩ダコ)
9月の禁漁明けまで各パッカーは原料がタイトであり、現地は強気な姿勢です。
近年の傾向から、禁漁明けの浜値が大幅に下がるといった事は無く、逆に漁模様が悪ければ浜値の上昇に繋がり、製品価格に影響が出てくることが予想されます。
夏季需要も一段落し、荷動きも良くないことで各社様子見ながらの慎重な買付けになる見通しです。
(真ダコ)
対日向けアフリカダコの状況悪化(夏漁好調も大型アソート、日本側の希望価格との乖離)に伴い、中国側も強気の姿勢崩さず、製品価格ジリ上げの状況です。
岩ダコの相場ジリ上がりの中で、冬場に向けて価格が上がってくる可能性高いと思われます。
シーズンも残り約2ヶ月となり、各パッカーはオーダー取りながら原料確保に動いている模様です。
昨年より原料相場は上がったものの、製品価格についてはほぼ横這いであり、オーダー確保の意図が見えるシーズンとなっています。
但し、ある程度のオーダーを抱えたパッカーは、即値上げに転じる可能性ある為、各社買付けのタイミングが重要になってくると思われます。
国内相場は据え置きから若干強含みで推移する事が予想されます。