水産マンスリーレポート

2014年7月号 (1/3)

商品情報

梅雨がやや長引いてようですが、様々な種類の紫陽花が咲き誇っております。
梅雨が明けますと本格的な夏が到来します。
盛夏の中、海に山に出掛け、夏祭りに参加とイベントが目白押しです。
夏バテ防止に、蛸(半夏生7/2)、鱧(京都祇園祭7/17)、鰻(土用の丑7/29)を食してみては如何でしょうか。
7月号をお届けします。

青 物

ノルウェーサバ

2014年度、夏サバ漁がスタートしました。サイズが昨年同様400/600gが中心であり、現時点では水揚げは約10,000mt。小船での水揚げが多く、品質にブレがある為、日本勢の買付けは様子見となっています。
原料相場は今期増枠を見越し、安値期待感はあるものの、搬入数量が少なく、横這いに推移すると予想します。
製品相場も同様に安値期待感があるものの外地加工原料も多くなく、相場はやはり横這いに推移すると思われます。

秋刀魚

6月中旬現在、台湾船は三陸の遥か沖、200海里外での棒受け網操業船が15隻程度。漁模様は並で2号サイズ中心と魚体はまだ小型です。まだ台湾は全船出漁していません。現状での昨年度国内冷凍品、及び台湾サンマのフリー在庫はごく限られた程度と推測されます。
ます。また今期の出漁予定日は以下の通りです。

【刺し網漁】
7月6日   出漁
【棒受け漁】
7月22日  10t未満船出漁
8月1日   10t未満船ロシア海域解禁
8月10日  19t未満船出漁
8月15日  29t未満船出漁
8月20日  大型船出漁

ほたて貝

ホタテ貝柱

中心サイズは3S~5Sになります。輸出の引き合いも強く、相場は高値維持しています。国内在庫は2S以上のサイズは品薄であり、更に相場は強含むと想定されます。オホーツク産は20,000mtの想定です。今期、夏季にエルニーニョ現象が発生する可能性があり、ホタテの生育に影響を与える可能性があります。今後の生育状態に注視するところです。

ボイルホタテ

今期ボイルホタテ生産数量は製品ベースで約9,000~10,000mtレベルになる想定されます。また両貝冷凍に約25,000mtが回ったと考えられます。現在、国内荷動きは鈍いものの相場下げの要因無く、横這いを維持しています。しかし、今後の動向には注意が必要です。

い か

スルメイカ

八戸船団は既報通り殆どの船が紫イカ狙いです。小木・函館船団が5月下旬より順次出漁し着漁しました。
漁場は日本海中部、大和堆周辺とのことです。
漁模様も出だしは好調で、800ケース/1日漁獲した船もあった様です。(満船、約1万個)
型は41/45 46/50中心で、今後の成長に期待です。
新物入船は早くて7月中旬、これからの漁模様で相場が形成されていくと思われます。

ムラサキイカ(北太平洋)

八戸船団が5月中旬より出漁しています。
漁場は太平洋を東に向かい、日付変更線あたりでの漁をしているという状況です。
こちらも漁模様は良く、100㌧/1船 漁獲の可能性も出てきました。
型は開き耳取りで16/20 21/25中心とのこと。(約12kg/箱)
今後早ければ、7月中に帰港し相場が形成されることとなります。

カットタコ

中国カットダコ

(岩ダコ)
原料不足感から製品相場がジリ高になっています。
夏季需要に向け国内搬入は安定していますが、7月の半夏生向けでタコ飯需要あったものの、6月の荷動きは鈍く、製品価格の上げが影響していると思われます。
ベトナムの水揚げ状況悪く、ベトナム製品高値予想されることから、各社中国からの買付けがメインになる事が予想されます。

(真ダコ)
アフリカ原料に引っ張られる形で各社製品値上げの動きが出ています。
岩ダコ同様に6月の荷動き悪く、製品価格上げの影響で、7月以降の荷動きにさらに影響が出ることが予想されます。

ベトナムカットダコ(岩ダコ)

例年と比べ漁獲が落ちている模様です(昨対20%減)。
また中国の買いも堅調に行われている事から、浜値が上昇しています。
また200g以上の原料アソートが6割を占め、2g以下の小型サイズの製品出来にくくなっています。
例年ですと9月末頃までシーズン続く為、今後の現地水揚げに注意が必要です。

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