2014年6月号 (3/3) | ![]() |
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浜値ca$2.30(暫定)の魚価は暫定でStartした模様です。
当面、アメリカ向けの生産が優先され、5月以降対日向けの生産が開始される見込みです。
気になる価格ですが、大手水産がus$4.95/lbsで成約したとの情報です。
今期の品質、若干型が大きいものの肩肉の身入りが悪い様な情報です。
4月後半から対米向けに生産が始まりました。
今後、順次対日向けの生産が始まります。
各社、ロシア産の搬入を危惧しているのか、セクションの生産が重視され進んでいる印象です。
5月に入っても搬入が少なく、船主は依然強気な価格を固守する状況ですが、国内相場は高値疲れもあり、冷静で落札される価格も徐々に落ちてきている印象です。
5月に入っても東サハリンの活ズワイガニの搬入が細々と継続されています。
昨年より高値(@K/800円~)で取引されており、更に活が必要な業者には更なる高値で取引されています。
今後、北オホーツク(マガダン沖)の船凍品の搬入も始まる等、ボイル冷、生冷などで相場に注意が必要です。
ロシア産タラバガニは日本への搬入見込みは無くほぼゼロとなっています。
8月一部アラスカ産タラバガニの漁獲が見込まれますが、扱う業者が限られ姿の生産が重視される見込みです。
間もなく、量販店向けの加工用原料の買付時期となる為、相場は徐々に影響が出ると思われます。
各産地ともBT→バナメイへ養殖をシフトした業者が多く、全体量が激減しています。
ベトナムでは加工品向けの自国の原料調達が困難な為、インドで買付が増え、且つ、その他アメリカ・EUの買い付けも強い為、現地相場強含み感が出ています。
この状況は継続されると予想され、今後の動向に注意が必要です。
タイの生産数量は一昨年50万t→昨年20万tまで減少し、今年は25万tと昨年よりは若干回復傾向にあると予想されていましたが、工員を大量解雇している工場もあり、工場稼働停止状態となり、生産の見通しが不透明な状況です。
インドやベトナムでは、春に投入した稚エビが順調に生育していることもあり、前月に続き弱含みな状況が続いています。供給面や価格面から、バナメイの需要増加が予想されます。
インドではフラワー種など天然エビが~6月初めまで禁漁中となっています。禁漁明けに注意が必要です。
今や量販店の定番アイテムであるアルゼンチン赤エビは、年明けの国内搬入量が昨年1年分を既に超えており、その他のエビと比較すると割安感がある為、今後も赤エビ中心に取り扱いが増加すると思われます。
BTは、大型(4/6~13/15サイズ)中心に品薄状況が続いています。また、他種類のエビに需要が取られ、荷動きが悪い状況となっています。
アルゼンチン赤エビは、上記にも記載しましたように国内搬入量増加に伴い、弱含みな状況となっています。値頃感から今後、外食・量販店共に取り扱いが更に増加すると予想されます。
産地の急激な下落相場での水揚げ期に入る為、養殖量の多いバナメイを中心に価格の下落が予想され、今後取り扱いに注意が必要です。
バナメイ原料を使用している加工品は、原料の先安感より全体的に横這い~弱含みで推移する見込みです。
対してBT原料を使用している加工品は、現地状況が芳しく無い事より、今後横這い~強含みな状況が続くと予想されます。
その為、ユーザーの取り扱いも変化する事が考えられます。
貨物は日本中心に到着した模様です。
シトカ・カナダ・ブリストルの動向に目が行っている為、大きな情報はありません。
現地腹出し卵が一部仮価格にて積み出しました。日本-カナダの最大手同士の仮価格設定が難航との情報も聞こえてきます。
今後は後述のシトカ価格がほぼ決まったことから、最終価格での値差がどれほどかが焦点になると思われます。
各社10%ベース、FLATベースと決め方は差がありますが、最終支払い価格は$650~660/st FOBの模様です。
GW明けより搬入が開始されており、今後加工業者との価格交渉が開始されると思われます。
カナダ・ブリストルの動向を睨みながらの交渉です。
4/27より漁開始され、5/14にて終了しました。
巻網 18,668st(漁獲枠 19,523st)、刺網 6,468st(漁獲枠 8,367st)の計25,136stとの情報。
一部メス選別品がある為、実際の抱卵ニシン生産量は約20,000st程度の観測です。
日本・中国ともガラの引き合いが弱く、今までのようにガラ販売で数の子のコストを下げるのも限界があり、アラスカの中で生産コストが最も高くつくエリアなので、ガラ苦戦となると買付価格の置き場難しくなります。