水産マンスリーレポート

2014年6月号 (2/3)

商品情報

その他凍魚・加工凍魚

赤魚

製品は中心サイズ以外の大型・小型サイズの引き合いが強く、品薄感があります。
相場感は強含みこそあれ、弱含みの様相は現状有りません。
原料状況はイルミンガーの操業悪く、高値唱えとなっているものの、製品への転嫁ができるか懸念があります。

開きキス

ベトナム現地では比較的漁獲は安定しており、順調に推移しています。
トロールの漁獲量は横這い、刺し網は減少です。
水揚げ分の大型サイズは中国が意欲的に買い付けしている状況は変わらずですが、先月に比べ、徐々にサイズ組成は大型に寄ってきています。
大型サイズの品薄感により、日本国内では20~25尾サイズの引き合いが強くなっています。
下記アソートでの買い付けが主体になっています。
15~20尾20%、25~30尾30%、40~60尾50%

タイ現地では、悪天候と禁漁(エリアによっては)もあり、水揚げ少なくなっています。
特に、刺し網原料が少なく、ほぼトロール主体での漁獲になっています。
以前に比べ、日本向けがコンスタントに出荷ができ難くなっている状況です。
中心漁獲アソートは、25~40尾サイズです。

以前はタイがほぼ主体だった生産も、昨年度の大幅な価格改定により、この1年間でベトナムからの入荷も徐々に増加しています。

鮮魚

養殖カンパチ

養殖カンパチは高値が続いています。
築地大卸価格は¥1300~1,400/㎏となっており、鹿児島・愛媛からの入荷が中心となっています。価格が高過ぎて荷動きは鈍く、量販店・回転寿司などは品揃えの一種としての取り扱い程度です。荷動きが鈍いですが、それ以上に在地量が少ないことと、養殖飼料、漁船の燃油代などが軒並み高くなっていることから、今後も相場保合いが予想されます。今後、全国的に稚魚の池入れが始まり、現行の相場が非常に良いことから、池入れ数量を増やす業者もいれば、昨年・一昨年と相場の暴落により体力を落とした資金的に厳しい業者も存在しており、二極化が進んでいる状況です。
池入れ数量を増やし過ぎれば、昨年・一昨年の大暴落の二の舞が予想される為、適正な池入れ数量が望まれます。

養殖ハマチ

養殖ハマチもカンパチ同様に高値張り付きが続いており、築地大卸価格は¥1,000~1,100/㎏となっています。
既に3年魚の出荷は全国的にほぼ終了しており、今後3㎏台の新2年魚の出荷に切り替わります。4月、5月と全国各地で天然物の水揚げが続いたことから、量販店は天然物にシフトしましたが、カンパチ同様に在池量が例年に比べ圧倒的に少ないことから、鈍い荷動きでも相場高止まりとなっています。
夏過ぎよりハマチの需要期となりますが、物不足が深刻化する恐れがあり、既に需要期使用分として仮押さえする動きも出てきており、今後は相場高止まり~強含みが予想されています。
現在行われているモジャコ漁は鹿児島・大分・宮崎・高知・熊本でほぼ終漁となっており、鹿児島・大分ではほぼ計画通り、高知・宮崎・熊本では計画の半分程度の補漁に留まっている状況です。
長崎では補漁状況が非常に悪く、漁期を再延長し現在も行われています。

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