2014年3月号 (1/3) | ![]() |
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早春賦(春は名のみの風の寒さや 谷の鶯歌は思えど・・♪♪)に歌われるような季節です。
梅が咲き、菜の花が咲き出しました。
春の魚介も店頭に並び始めました。
大阪湾、播磨灘のいかなご漁の解禁日は2月28日に決まりました。
3月号をお届けします。
2014年トロール漁は水揚げ数量約50,000tで終了しました。
昨年同様の数量となり、日本向けは約1~2万tと推測します。
価格帯も2013年巻き網物と比べ高値となっており、ノルウェー現地在庫もほぼ完売状態となり、日本及び諸外国の引き合いが強く、終了となりました。
2013年巻き網物から2014年トロール物のトータルで約9~9.5万tレベルの為、原料・加工品相場ともに大きな変化はなく、2014年巻き網シーズン迄は、相場は高値横這いで推移すると予想します。
九州/山陰地区
対馬~境港漁場にて極小アジ(30-50g)主体。
銚子地区
単発的な水揚げで、鮮魚・生加工向け主体の上、魚質悪く、冷凍向けは少量です。
ノルウェー(陸凍)
対日向け数量約6,000mtで終漁。型は最後迄200~300g/尾⑤~⑦割と小型サイズ主体。
大相場(商社出値、倉前)は、セット条件でk¥250~260レベルですが、300/400g型及び400gup型の単品オファーは少なく、出てきてもk¥280以上です。フリー玉はほぼ出てきません。
アイルランド(陸凍)
今期の対日向けはほぼ皆無で、アフリカ向けです。
現地10月以降漁薄く、国内現物もほぼ無しです。
現地水揚げは有りません。国内現物は多少有りますが、魚質に難有るロットが主体です。
現状、大きな動きがありません。
台湾産も2月に入りましたが、これといった動きはありません。
オホーツク海のホタテ漁は春以降より順次生産が開始されますが、31万5000tを記録した昨年と同様に2年連続で30万tを超える漁獲量となる見込みです。昨シーズンは米国でのホタテの減産を受けて輸出好調、内販不調となりましたが、今年もアメリカでの減産予測が出ている為、輸出先行のマーケット形成が行われる見込みです。現行の国内向けの荷動きは需要期を過ぎている為、芳しくない状況で、特に多くの量販店では品揃えの一部としてしか捉えておらず、回転寿司やファミレスなどの外食向けでは低調ですが、安定的な荷動きとなっています。
噴火湾ボイルホタテは各地区で順次新物生産が開始されています。この時期にしては生育が良く、歩留まり25%前後となっており、全体的な中心アソートはS、2S、3Sとなっています。3月より噴火湾全地域にて本操業が行われる予定ですが、原貝の価格は¥200/㎏を超える超高値で推移しており、昨年同様に中国への両貝輸出が積極的に行われるのであれば、更に高値になり国内向けのボイル製品にも影響が出るのは必至と思われます。現状はメーカー卸値(フルアソート)で¥1,000/㎏前後で、昨シーズンの同時期より¥200/㎏以上高値となっており、これ以上高値になれば消費が一気に減退する恐れがあり、注意が必要になります。
国内市況は旧正月で中国加工場が休みで搬入がないことも有り、製品のだぶ付き感はなく、原料も過剰感がない為、相場は横這いから多少強含むことも考えられます。
製品の需要期は過ぎているものの、消費は順調です。
サイズによっては品薄感も有ります。
ベトナム現地では先月に比べて刺し網原料の漁獲が増加し、トロール原料の漁獲が減少しています。
水揚げ分の大型サイズは中国が意欲的に買い付けしていましたが、大型サイズが急激に減少しており、小型主体の水揚げになっています。
春の需要期を前に、大型サイズ(15~20尾)のオファーが出難い状況になっています。
先月のオファー価格から現地横這いです。
15~20尾5%、25~40尾55%、50~60尾40%
タイ現地でもアソート、30~50尾サイズが中心となっており、主要パッカーの買い付けが独占状態になっています。価格高値のまま横這いです。
今後、大型(15~20尾)サイズの需要期に入ってくる為、引き合い強くなることが考えられます。
約3,000st超えとの情報です。
2月に入り大きな上積みないことから、ほぼ終了の観測です(漁獲枠3,442st)。
後半の漁獲は通常の14-15%程度の卵率との情報です。
カナダBCの漁獲が始まる迄は、日本側の動きは出難いものと思われます。
特に前半漁の9-11%の低卵率のLOTが焦点になります。
2月末よりテストキャッチが開始されるとの情報です。