2014年2月号 (1/3) | ![]() |
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厳しい寒さが続いておりますが、暦の上ではもう直ぐ立春です。
僅かですが、日の出が早く、日の入りが遅くなって来ております。
梅の開花が待ち遠しい季節です。
旬魚の寒鰤・寒鯖料理で、ソチオリンピック大会のテレビ観戦は如何でしょうか?
2月号をお届けします。
2014年1月よりトロール物の水揚げがスタートしました。
価格帯は2013年シーズン巻網物(9月~10月中旬)より若干高値で推移している状況であり、各サイズとも諸外国、海外加工(中国他)向けに引き合いが強く、ノルウェー現地在庫も払底状態です。
原料国内相場もフリー在庫は少なく、品薄感から相場は強含みに推移すると予想します。
また、製品も中国が旧正月に入り端境期となる為、当面は強含みに推移していくと予想します。
九州/山陰地区
対馬~境港漁場にて極小アジ(30-50g)主体。
銚子地区
単発的な水揚げが有りますが、鮮魚・生加工向け主体の上、魚質悪く、冷凍向けは少量となっています。
ノルウェー(陸凍)
対日向け数量約6,000mtで終漁。型は最後迄200~300g/尾⑤~⑦割と小型サイズ主体でした。
大相場(商社出値、倉前)は、セット条件でk¥250~260レベルですが、300/400g型及び400gup型の単品オファーは少なく、出てきてもk¥280以上です。フリー玉はほぼ出てきません。
アイルランド(陸凍)
今期の対日向けはほぼ皆無で、アフリカ向けです。
現地10月以降漁薄く、国内現物もほぼ無しです。
現地水揚げは有りません。国内現物は多少有りますが、魚質に難有るロットが主体です。
平成25年度の国内サンマの総水揚げ数量は14.7万トン(昨対68%)、平均単価は昨対2倍という結果となりました。産地の冷凍原料在庫は乏しく、原料不足と単価の値上がりで、国産原料での製品の動きへの影響が懸念されます。国内在庫の不足を補おうと、台湾産の船凍サンマが銚子地区中心に入荷有りますが、単価は現状の国産より安価な為、解凍・加工用で引き合いが強くなっています。台湾サンマは引き続き現地からの買付が続きそうです。
【12月の販売状況】
(大阪地区)
加工業者が東京での値崩れ恐れて、製品を関西地区メインで積んだ為、12月中旬より価格下落しました。
(東京地区)
上記のように値崩れ警戒して加工業者が無理に製品を積まなかった為、大きな値崩れはなく、寧ろ年末には製品が足りない状況になり、低空飛行のまま墜落せず。
加工業者が大きな値崩れを恐れて無理に製品化せず、原料のまま越年したものと思われ、よって異常なまでの値崩れは起こさずに終了しました。
サンフランシスコ漁が1月よりスタートしました。第一報では魚体100g前後/卵率12%前後と通常年に比して約3%-4%低い卵率。初回漁以降もこの傾向続いているとの情報で、数の子目的のサンフランシスコでこの卵率では日本側の食指が動かず、交渉長期化の観測です。
他魚種に比べ価格上昇率が低いことと、需要期ということもあり、消化は順調です。
サイズにより品薄感もあり。
中国の旧正月もあることから、在庫に過剰感はなく、今後の為替等のコストアップ次第では、相場が上げていくことも考えられます。
ベトナム現地では先月と同様、刺し網原料の水揚げが減少しており、トロール主体にオファーしかとれないような状況です。(全体数量の約7割以上がトロール)
水揚げ分の大型サイズは中国が意欲的に買い付けしており、小型は日本向けに好調に出荷中です。先月のオファー価格から現地は若干下げ気味ですが、為替の影響と春先に向けての商談が増えてきている為、国内相場は横這いです。
15~20尾10~15%、25~30尾25~30%、40~60尾55~65%
タイ現地ではアソート、20~30尾サイズが中心となっており、主要パッカーの買い付けが独占状態になっています。特に30~40尾の引き合いが強くなっており、価格はほぼ横這いです。
オホーツク海沿岸のホタテ漁は既に終漁となっており、原貝ベースで31,5万MT、玉冷製品ベースで2,5万MTと共に過去最高の生産高になる見込みです。今シーズンは序盤より過去に例が無い程に貝の生育・歩留が良く、玉冷製品の大増産に繋がった格好です。玉冷販売の荷動きは輸出が先行し、国内向けは未だ停滞気味となっています。国内向けに関しては大幅な増産になったにも関わらず、輸出向けの価格帯に付いて行けず、また製品アソートも大型に寄ったことにより結果的に粒単価の上昇を招き、量販店や業務筋での扱いが大幅に減っている状態となっています。為替の環境も良く、今後も輸出向けの引き合いは継続することが十分考得られる為、国内向け製品は相場保合いなる見込みです。
ボイルホタテは先月同様に産地・消費地ともに在庫枯渇しており、値段を出しても買えない状況が続いています。噴火湾の一部の地区では新漁が開始されていますが、サイズは例年と同じように4S、5Sの小型中心のアソートとなっており、業務・量販向けの中心サイズとなるM~2Sが市場に出回るまであと2か月程度かかる見込みです。新物価格はヒネの越年在庫が全くないことから、高値スタートになることは確実な情勢となっています。