水産マンスリーレポート

2014年1月号 (1/3)

商品情報

明けましておめでとうございます。
今年の干支は午。
「越鳥南枝に巣くい、胡馬北風に嘶く」
厳しい寒さを故郷の旬魚を食して元気に乗り切りたいものです。
1月号をお届けします。

青 物

ノルウェーサバ

2013年新物(新規漁獲品)の日本向け、海外加工(中国他)向けの搬入が始まりました。
価格帯は円安及び諸外国への販売が順調に進んだことにより、価格が下がらず、更にUPしている状況です。ノルウェー現地在庫もほぼ払底していますが、非常な高値の為、年明け以降の国内販売状況には注視が必要となります。
原料・製品とも現在搬入間近の端境期であり、各社在庫が薄い状況である為、相場は強含みにて推移すると思われます。
2013年度シーズン物:日本買付け数量(推定):約9万tレベル

国産アジ

九州地区
西沖・東海海区にて漁獲は有りますが、基本鮮魚・生加工向けが主体となっています。

山陰地区
浜田・境港はツバス・鰯類(片口・小羽・ウルメ混)主体の水揚げです。

銚子地区
単発的な水揚げで、鮮魚・生加工向け主体の上、魚質悪く、冷凍向けは少量となっています。
*凍結相場・・40~70尾/10㎏、k¥200~230(倉前)

輸入アジ

ヨーロッパアジ

オランダ(船凍)
年内の入札は終了しました。
Channel物の対日向け数量約12,000mt。型は120~150尾/20kg主体となっています。
特に、150尾より小型サイズの割合少なく、相場は強めです。
魚質にも因りますが、大相場(商社出値、倉前)は、
80/120尾 k¥240~250
120/150尾 k¥220~240
150/200尾 k¥230~260
*年明けは、1月7日より検品・入札スタートします。
*西アイルランド物主体予想です。

ノルウェー(陸凍)
対日向け数量約6,000mtで終了。型は最後迄200~300g/尾5~7割と小型サイズ主体でした。
大相場(商社出値、倉前)は、セット条件でk¥250~260レベルですが、300/400gup型の単品オファーは少なく、出てきてもk¥280以上です。

アイルランド(陸凍)
今期の対日向けはほぼ皆無で、アフリカ向けです。

台湾

現地10月以降漁薄く、国内現物もほぼ皆無です。
国内現物もほぼ払底しています。

韓国

現地水揚げは有りません。国内現物は多少有りますが、魚質に難有るロットが主体です。

秋刀魚

今期は12月早々に漁を切り上げる棒受け網船が大半でした。水揚げ総量も11月末時点集計で14.6万トンと前年の7割程度で、平均浜値については2倍近くまで高騰しました。水揚げ量が伸びなかった主原因は、サンマ漁水揚げ開始時の漁場が東寄りで遠かった為だとされていますが、この理由については定かではありません。産地冷凍品在庫は小型メインで、在庫量は例年とは比較にならない低水準と推測されます。

数の子

製品関係

12月に入って徐々に荷動きが始まっています。
荷動きは決して良くないですが、供給量に比して製品出荷量が抑えられた為か、価格の暴落は起きていません。

原料関係

大きな動きはなし。年末の販売状況により年明けから動き出すものと思われます。
漁獲枠では、2013年の供給量を上回る為、年末の荷動き及び繰越し原料の数量次第では混乱の可能性もあります。

その他凍魚・加工凍魚

開きキス

先月より漁獲量が増えてきていますが、トロール主体でのオファーしか取れないような状況は変わっていません。水揚げ分の大型サイズは中国が意欲的に買い付けており、小型に関しては $価もほぼ横這いのまま、為替の影響により新規買い付けは高値です。
現地では、トロール原料も刺し網原料も共に先月と変わらぬ状況です。
ただ、大型サイズの中国からの買いが強く、また、小型(30~40尾)サイズの日本からの引き合いが強くなっています。
トロール原料/刺し網原料・・約10t/日水揚げ
15~20尾10~20%、25~30尾20~30%、40~60尾50~70%

年明けより、春先からの天種商材の商談も増えてきます。
2013/3月頃からの大幅な原料upから価格は横這いで経過していますが、年明けの動向に注意が必要です。

ほたて貝

ホタテ貝柱

オホーツク海のホタテ漁は各地区終了となっており、最終的な漁獲量は当初の計画の27万5000トンを大きく上回る31万5000トンとなる見込みです。これに伴い、新物の玉冷の生産数も当初の見込みの2万6000トンから増産される見込みです(前年実績2万トン)。この数量は過去5年間で最大となっています。玉冷の荷動きはシーズン当初より輸出向けのバルク製品が先行しており、円安環境が続いたことも手伝い、現在も輸出主導の流れは続いています。内販向けは輸出主導で相場が高値で形成されたこともあり、荷動きは鈍いままです。今後も輸出向けの引き合いが続く様であれば、輸出主導で価格が形成され、国内向けは高値・品薄となることが予想されます。

ボイルホタテ

ボイルホタテは産地・消費地ともに在庫枯渇しており、値段を出しても買えない状況となっています。新物は年明けより順次生産開始されますが、市場に出回るようになるのは3月頃の見込みです。新シーズンは越年在庫が全くないことと、昨年同様に両貝輸出の引き合いが既に強いことから、新物は高値必至の状況です。

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