水産マンスリーレポート

2013年6月号 (3/3)

商品情報

か に

ズワイガニ(オピリオ)

カナダ産NF

漁は終盤となり、順調に漁獲枠(52,099mt)を消化中です。しかしながら、身質の程度が低くなっており、Softshellが散見されれば、枠を残したままクローズされる場面も予測されます。
価格はus$4.65/lbs+ボーナスFOBに。昨年対為替差約20%が価格を押し上げて取引されており、製品に転嫁される為、今年の製品相場は上昇する見込みです。
今シーズンの対日向け12,000mt(加工用を含む)と、昨年対比約70%の扱い量と推測されますが、ここに来て北海道陸冷ズワイガニの原料の見込みが薄くなってきたことや、アメリカからの追加発注があり、追加発注等からほぼ満枠が消化される見込みです。

カナダGULF

順調に枠(22,220mt)が消化されながら終盤を迎えます。国内の越年在庫から発注が減った。
日本を尻目に対米向けが主力となりましたが、対日向け分は順調に搬入され始めました。
気になるサイズ組成は当初の予想よりも若干大型が多いとの情報。今後順次市場に拡販が行われると思われます。

ロシア産活ズワイ

5月後半になって北海道/紋別・稚内共に搬入の見込みが薄くなっています。
気になる価格は、K400円台後半まで下がった浜値も、徐々に上昇しつつあり、今後の市場は徐々に上向きになると思われます。
それ以外で気になるのは、カムチャッカ沖から搬入されるバルダイ種で、今年は安価で搬入が多くなっています。アメリカ産原料に与える影響は大きいと思われ、今後の市場の動向に注意が必要です。

ロシア産船凍ズワイ

今年2月から始まった日本海側(沿海州、間宮)では、搬入の大半がボイル冷で品質は芳しくなかった為、平凡な取引となりました
引き続き4月中旬から始まったマガダン沖ズワイガニ漁は、操業船名が明記されていないLOTは北海道に荷揚げされ、明記されたものは韓国に荷揚げされています。
特に、今年のアメリカ産・カナダ産ズワイガニの組成が小型の組成の為、大型を調達する為にはロシア産の扱いが必要となります。
今後、実需となりますが、それに合わせて為替が円安となっており、一昨年を思い起こすような相場が見込まれます。
今後、搬入がピークを迎える為、相場に注意が必要です。

タラバガニ

ロシア産

ロシア海域オホーツク海のタラバガニ。冷凍は端境期で搬入の見込みがありませんが、活については中国側の買い意欲が強く、高値で取引された模様です。
一方の国内在庫は5~6月に掛けて、量販店向けの加工用原料として引き合いがありました。
7月は引続き良品の買付けを行いたい量販店向け・業務向け加工原料の手当てが進む為、相場は横這いからやや強含みにて推移すると予想します。
それ以外に、安価な原料を海外でむき身加工しているとの情報があり、今後市場に大きな影響が出てくると思われます。

数の子

カナダBC

現地大手パッカーと日本側大手インポーターとの間で成約に至った模様です。
インポーターのNO.1の円価コスト大/中/小 混価格を¥2,200~2,300/kgと推定しています。
焦点は、だぶ付き気味の大サイズ組成が高い刺網漁(Gill)の数の子に。

シトカ

当初引き合い強かったのですが、カナダBC/ブリストル豊漁の影響受けて一部で価格伸び悩みの状況も。今年のサイズが例年より大型によっていることがネックになっています。

ブリストル

シーズン前の予想に反して、巻網/刺網とも満枠漁獲を達成し、ほぼ29,000tレベルになりました。
近年稀に見る豊漁となり、6月中旬以降国内検品開始されていますが、全量消化は難しいとの観測が出ています。

*今年のカナダBCとブリストルの豊漁がシトカの数量減を補う形になっています。但し、サイズ的には大サイズUPに偏る形で中・小サイズの供給は減少しています。

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