水産マンスリーレポート

2013年7月号 (1/3)

商品情報

梅雨空の下、紫陽花が可憐に咲いております。
梅雨が明けたら、愈々灼熱の夏を迎えます。
7月には、海開き、山開き、七夕、夏祭り等々とイベントが盛り沢山です。
半夏生(7月2日)で蛸、祇園祭(7月17日)で鱧、土用の丑(7月22日)で鰻を食し、
暑さを乗り切りましょう。
7月号をお届けします。

青 物

ノルウェーサバ

先月同様、2012年巻き網物・トロール物共にノルウェー現地在庫及び国内フリー在庫はほぼ払底しています。
国内原料は品薄の為、引き合いは非常に強くなっており、製品に関しても先物価格を反映し、安値玉が消えたことから相場は横這いから強含みに推移すると予想します。
2013年度新物はアイスランド、ノルウェーとも7月辺りから水揚げされる価格帯が注視されます。

国産アジ

九州地区
現在、対馬・西沖海区で鯵を狙って操業している船団はなく、東海海区のみの漁獲・水揚げとなっています。その為、相変わらず魚質に見合わない高値で推移中です。
いずれにせよ、あと1か月でシーズン終了見込みです。

山陰地区
浜田は水揚げなく、境港は極小(10g以下/尾)主体の水揚げとなっています。
冷凍現物はほぼ皆無です。

銚子地区
5月9日の単発漁以来水揚げがありません。

ヨーロッパアジ

オランダ・アイルランド産は国内搬入量が激減(前年度の1/2)しましたが、極度の製品販売不振により、荷動きが鈍い状況です。ノルウェー産はほぼフリー玉が出ていない状況です。

台湾アジ

現在、対日向けに向かない80-100g/尾中心の貧漁です。
現地オファーは昨年とほぼ同じ(C&F$1,200/mt)ですが、円安の為、コスト高が確定です。
7-9月に期待です。

韓国アジ

忠武にて少量の水揚げが続いていますが、未だ本格化していません。

カットタコ

中国カットダコ

(岩ダコ)
一部禁漁が始まっています。ベトナム新物が高値張り付きの状況の中、対日向けは中国産が主力ですが、現地の漁自体も良くなく、浜値を下げる要素が見当たらないのが現状です。
但し、アフリカ真ダコの台頭で岩ダコとの価格差は縮まってきており、これ以上の岩ダコの上げは国内マーケットでは通用しないのではないかという見方も出てきています。

(真ダコ)
アフリカ原料の下げを受け、国内の中国産真ダコの相場にも一部影響が出始めています。
アフリカ原料の製品の搬入量にもよりますが、中国真ダコもアフリカ真ダコの下げ相場に引っ張ら れる可能性が高いと思われます。
この動きから岩ダコとの値差が縮まり、岩ダコから真ダコへ切り替えるユーザーの動きが強くなる事が予想されます。

ベトナムカットダコ(岩ダコ)

漁は少しずつ好転している模様ですが、浜値を下げるには至らず、現地浜値は高値張り付きの状態です。
寿司種・唐揚げ等はオーダーがあるようですが、ボイルカットに関しては、半分様子見が続いている状況です。
2/3g以下の小型サイズ含め、昨シーズン物も各社底をついてきているとみられますが、国内マーケットが新物価格に追いついておらず、今年のメインシーズンも残すところ約3ヶ月の中で、下げる場面があるのか注視されるところです。

その他凍魚・加工凍魚

赤魚

イルミンガー外洋が漁獲枠消化90%と順調に漁が為されています。
しかしながら、昨年より20%減枠となっており、相対的には多くはない状況です。
DAPは増枠となった為、原料事情は悪くないと思われます。
相場は、今後の外国船によるイルミンガー操業次第と思われます。

開きキス

先月と同様、小型サイズ(30~40尾)の引き合いは依然強いままです。
量販店での販売も好調で、20尾サイズが欠品など全体的に品薄状態が続いています。
タイ現地では雨季に入っており、まとまった漁が無い状態です。
ベトナム現地では、アソートが小型主体から大型サイズ(15~25尾)に変わってきています。
両産地とも原料価格は横這いもしくは上げ相場になっています。
ここ数年で最高値になっている為、夏場の最需要期以降は価格変動の可能性があり、注意が必要と思われます。

い か

スルメイカ(船凍)

八戸船団は引き続き紫イカ漁を続けておりスルメ漁に切り替える時期はお盆明け頃と思われます。
小木船団は予定通り6月初旬に出漁しました。漁模様はまだはっきりとはわかりませんが、順調にいけば第一回目の水揚げはお盆前になりそうです。
例年では、当初は型が小さく、秋をむかえる頃から段々と大きくなってくる様です。
実際、今水揚げの生イカの型は150~200gで船凍イカの型に直すと41/45サイズ以下となります。

紫イカ

八戸船団は着漁中です。漁場はミッドウェー付近とのことで、非常に遠いところでの操業です。
漁模様は豊漁とまではいきませんが、そこそこの漁はあるとの事です。
型は16/20中心。ロールイカにすれば、8尾~10尾あたりが中心となります。
今後、水揚げは7月末~お盆前後で久々に纏まった数量が期待されます。
尚、水揚げ後は各船ともスルメイカ漁に切り替わります。

※弊社では九州スルメイカを加工し販売しております。
ツボヌキ・ゲソともIFQ仕立てでお使い易くなっております。
また、5尾袋入りもございますので是非ご利用下さい。

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