2013年6月号 (1/3) | ![]() |
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紫陽花、薔薇、露草が咲き出しました。
昼が随分と長くなったと思いましたら、もう夏至(6月21日)です。
各地で鮎の解禁日が告示されています。
鰆・鯵・鰹が旬を迎えています。
6月号をお届けします。
先月同様、2012年巻き網物・トロール物共にノルウェー現地在庫及び国内フリー在庫はほぼ払底しています。
価格は円安(1ノルウェークローネ:2012.11/14円台⇒2013.04/17円台)。(為替だけで約20~30%UP)
来期漁獲枠の減少(15万3355mt・・昨年比15%減少)。
日本インポーターの当初買い控えにより、日本以外への輸出が先行した結果、全サイズとも高いレベルとなっています。
2013年度新物相場は、8月頃より水揚げされるアイスランド産の価格帯に注視が必要です。
九州地区
現在対馬海区で操業している船団は少なく、東海海区中心の水揚げになっています。
漁のスタートが遅れた為、魚質今一でも全サイズ例年より浜値@1,000~2,000浜高で推移中です。
山陰地区
浜田・境港ともに小型サイズ(80g以下/尾)主体の水揚げとなっています。
冷凍現物は少なく、主に生加工向けとなっています。
銚子地区
5月9日に単発で650mtの水揚げがありました。サイズは200-300gの大型サイズではありましたが、餌(アミ)残しが多い。その為。比較的安値(k150-180)で消化中です。
前月同様、オランダ・アイルランド産は国内搬入量が激減(前年度の1/2)しましたが、極度の製品販売不振により、荷動きが鈍い状況です。
ノルウェー産は、ほぼフリー玉が出ていない状況です。
現在の対日向けに向かない80-100g/尾中心の水揚げです。
現地オファーは昨年とほぼ同じ(C&F$1,200/mt)ですが、円安の為、コスト高が確定です。
今後の大型化が期待されます。
今期は5月27日より出漁予定です。現地水揚げ待ちの状況です。
(岩ダコ)
GW需要も終わり、荷動き自体は落ち着いています。
これからの夏季需要に向けて各社現地からの買い付け行っていますが、現地の強気なオファーに、円安が加わり、昨年の価格帯からは1割程度のコストアップになっていると思われます。
国内相場に影響してくるのは7月以降と思われ、特に引き合いの強い5g以上の大型サイズに関しては、4桁台に突入の可能性もあり、荷動き鈍化が懸念されます。
(真ダコ)
円安で若干のコストアップが予想されますが、アフリカダコの相場下落の中、荷動きが鈍化している状況もあり、中国産真ダコ相場にも今後影響が出てくる可能性があります。
岩ダコの相場、荷動きにも影響ある為、留意が必要です。
未だ纏まった漁の情報がなく、例年と比べスタート遅れている模様です。
昨年の現地$オファー据え置きでスタートしている為、円安分がコストアップ(約2割)となっており、日本側の積極的な買いは見られません。アフリカダコの相場下落により、EUの需要が減った場合、現地オファーが下げてくる可能性も予想され、各社様子見の状況です。
ヒネの国内在庫が枯渇してくるタイミングが一つのポイントになると思われ、7月辺りの状況次第で、各社国内相場を底上げしつつ、本格的に買いに入ると思われます。
DAP漁獲枠が増加しましたが、漁獲量は多くなく、品薄感があります。
製品も若干の品薄感があるサイズが出てきています。
為替の影響もある為、今後弱含みの可能性は少ないと思われます。
原料・製品ともに横這い推移と推測されます。
夏場の需要期を前に各社在庫確保で、国内在庫非常にタイトな状況が続いています。
価格上昇に伴い、1枚単価を調整する為に、小型サイズの引き合いが非常に強くなっています。
タイ現地では漁模様が良好で、7月頃まで漁が続きそうです。主な漁場はタイ西部に集中していますが、依然メインパッカが原魚を高値で買い集めています。アソートは大型(15~25尾)主体です。
ベトナム現地では、刺し網/トロール共に漁が悪く、オファーが出てこない状況です。
アソートは小型(30~60尾)主体です。
ここ数年で最高値になっていますが、タイ・ベトナムへの日本側からのオーダーがかなり入っており、製造がまったく追いついていない状況です。原料高値を受け、中国からの買い付けはほぼ無くなっています。30~40尾は、US$10.0を超えたオファーになっています。
八戸船団は出漁しました。
しかし、大半の船は当初の予想に反し紫イカ狙いに向かいました。小木船団は6月の出漁です。
新漁を前にして品薄感が広がり、現在は殆どのサイズは品薄・欠品間近の状態となっています。
需要の多い23/25・26/30サイズは顕著にそれが表れています。
スルメイカ漁が始まりましても最初のうちは小形サイズの漁獲になりますので、中心サイズの搬入は8月後半~9月初旬となる見込みで、今後暫らく品薄状態が続いて相場はしっかりとしていく状態が続くと思われます。
5月中旬より八戸船団が出漁しました。
間もなく着漁との情報です。冬漁が不発に終わり、製品供給が途切れている現状では、仮に漁獲が回復しても、製品がはたして売れるか?という不安もありますが、先ずは漁の回復、製品供給の再開を望んでいるメーカーも多い様です。
※弊社では九州スルメイカを加工し販売しております。
ツボヌキ・ゲソともIFQ仕立てでお使い易くなっております。
また、5尾袋入りもございますので是非ご利用下さい。
オホーツク海沿岸でのホタテ漁は北部地区より本操業が順次開始されており、新物の生産が開始されていますが、漁が開始されて間もないことから出物は限定的となっています。
価格は産地・消費地ともに越年在庫が払拭していること、またアメリカ・中国・台湾などの輸出向けの引き合いが強いことから浜値は高値スタートとなっています。
この時期にしては成長具合が良く、地区によって多少の違いはあるものの平均で歩留まりは12%以上となっており、製品の中心アソートは3~4Sとなっています。
今後は円安で追い風を受けている輸出向けの動向次第では、浜値がヒートアップする可能性も十分に考えられます。
噴火湾産加工貝の今期新物の水揚げは約7万3000トンを水揚げし、ほぼ終漁となっています。
この内、3割程度が両貝冷凍され中国へ向けられており、国内向けのボイル製品は昨年より3割減の1万トン前後と推測されています。
シーズン当初より中国向けの両貝冷凍が好調で浜値は高値を維持しています。これにより現行の製品価格は中心サイズのL,M,Sで¥850/㎏~(NET800g/大卸価格)となっており、国内末端での荷動きは鈍くなっています。
しかしながら、供給量が昨対比3割減と少ないことから、今後は相場横ばいと推測されます。