2013年4月号 (1/3) | ![]() |
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菜の花が満開で、桜前線が例年より早く北上しています。
駿河湾の桜えび春漁も、3月15日に解禁となりました。
春の旬野菜(筍、蕗、そら豆、アスパラガス、蕗の薹、独活、・・)に、
旬魚(鰆、鰊、蛍烏賊、甘鯛、細魚、・・)。
春の味覚を堪能しませんか。
4月号をお届けします。
先月同様、2012年巻き網物・トロール物共にノルウェー現地・国内共に在庫はほぼ払底しています。
価格は円安、来期漁獲枠の減少、日本インポーターの当初買い控えにより、全サイズとも高いレベルとなっています。
加工品も中国旧正月の影響で2月生産がなかった為、国内在庫も順調に消化が進み、価格は強含みで推移すると思われます。
九州・山陰共にアジの水揚げ少なく、ほぼ鮮魚・生加工向けとなっています。
特に、例年同時期に対馬海区にて小アジの水揚げがスタートしますが、現在イワシ主体の漁獲になっています。
オランダ・アイルランド産は国内搬入量が激減(前年度の1/2)しましたが、極度の製品販売不振により、荷動きが鈍い状況です。
ノルウェー産にていては、ほぼフリー玉が出ていない状況です。
(岩ダコ)
春需要を控え、現地生産スタートしています。
各社の在庫ポジションにもよりますが、5g以上の大型サイズは不足気味、逆に2g以下の小型サイズは少々ダブつき気味です。しかしながら、昨年末からの急激な為替変動の中で、国内在庫の安手のオファーも減ってきており、国内製品相場は為替の影響分の上げが予想されます。
(真ダコ)
為替の影響受け、製品は上げの動きが出そうな気配です。
思った以上に岩ダコへシフトしているユーザーが多く、各社積極的な買いは見られない状況です。
こういった状況の中、現地サイドの真ダコ原料が滞留しているのでは?といった情報も聞こえてきています。
例年通りですと、来期漁獲シーズンは4月~5月のスタートの見込みです。
したがい、今のところまとまった搬入はほとんど無いと思われます。
昨シーズンの小型中心のアソートの影響で、2/3g以下の小型サイズは一時、国内でダブつき感が出ていましたが、中国産同様、為替の影響を受け、安手の国内在庫製品のオファーは少なくなっています。
昨シーズンは中国の高値が影響し、各社積極買いが見られましたが、今シーズンも同じ小型中心のアソートであれば、ベトナムからの積極買いは各社控えることが予想されます。
為替(円安)の影響から多少の価格変動はあるものの、大きな上げ相場ではないと思われます。
製品価格も横這いで推移しています。
一方で、DAPの漁獲枠増から漁獲が多ければ、今後魚価を下げる可能性もあります。
船凍イカは端境期に入りました。
今月の荷動きは低調ですが、4月以降消化状況を見ながらの相場形成となります。
但し、在庫で残っているもののコストは高いと見られ、ユーザーも必要最低限の消化になると思われますので、今後どの様な相場形成になるのかが注目されます。
尚、新漁は八戸が5月出航、小木は6月出航予定です。
1~2月の漁も殆ど水揚げ無く終わりました。
昨年、夏漁で若干獲れた原料を大事に加工している先は見受けられますが、注文に対応した生産のみ行っている様です。
フリー玉は皆無に近い状態で、これは今年の夏漁(6月~8月)まで続くと思われます。
※弊社では九州スルメイカを加工し販売しております。
ツボヌキ・ゲソともIFQ仕立てでお使い易くなっております。
また、5尾袋入りもございますので是非ご利用下さい。
ホタテ貝柱は各サイズ品薄で無い物相場の様相を呈しています。荷動きが停滞していた国内向けを尻目に、昨年11月以降アメリカ・中国向けの輸出が伸長し、結果的に国内向けのパック品が不足する事態となっています。オホーツク海の新物が出回るまで凡そ3ヶ月程度ある為、今後在庫払拭するのは確実視されています。
ヒネ在庫が払拭した状態でスタートした今シーズンの噴火湾ホタテ漁は、生育不良・低歩留りにも拘らず、昨シーズンのスタート時に比べ原貝価格で約20%程度UPしており、浜で入札が行われる度に相場が高騰しています。中国からの冷凍両貝の引き合いが例年以上に強く、これが相場高騰を招いている最大の要因となっています。現状では既にボイル製品各サイズ¥850/㎏(大卸価格)を超える事態となっており、このまま行けば消費減退は確実視されています。