水産マンスリーレポート

2013年2月号 (1/3)

商品情報

厳しい寒波が到来しています。14日の成人の日には各地で大雪が降りました。
しかしながら、2月4日は立春で、梅の開花ももう直ぐです。
旬魚を食して、健康を保持しましょう。
2月号をお届けします。

青 物

ノルウェーサバ

2012年巻き網物のノルウェー現地在庫はほぼ払底しています。
2013年トロール物の水揚げは現時点で約2万t、価格は円安及び来期枠の減少もあり、高いレベルとなっています。
国内相場も12・1月は大型サイズより横這い~強含みとなりました。
加工品も大型サイズ原料生産品より徐々に原料上昇に併せ、強含みに推移すると予測されます。

オランダアジ

年明け漁はスタートしていますが、チャネル海区は小型サイズのアソートが多く、殆どの船が西アイル海区にて操業中です。
西アイル物は大型サイズ主体も魚質思わしくなく、アフリカ向け主体となっています。 現時点の対日向け数量は、チャネル物8,000mt、西アイル物2,000mtの合計10,000mt。
昨シーズンは約14,000mtが国内に搬入されましたので、今シーズンは大幅な搬入減で終了する見込みです。
また、年明けより海上運賃値上げ及び円安の影響でコスト高となっており、特に大型サイズは年内搬入物より高値となっています。

ノルウェーアジ

年明けに単発的に1,300mtの水揚げがありましたが、大幅な搬入減が確定しており、価格が高騰しています。フリー玉は殆ど出回りませんが、\270~300/kgが大相場となっています。

アイルランドアジ

昨シーズンは約7,000tが国内搬入されましたが、今期はほぼアフリカ向けに販売されており、国内搬入は殆どありません。

九州・山陰アジ

現在サバ主体の水揚げとなっており、アジ類は少な目です。
冷凍は殆ど行っておらず、ほぼ鮮魚での流通となっています。

カットタコ

中国カットダコ

(岩ダコ)
春節に入っています。
日本からの買付発注が少ないこともあり、パッカーも積極的な原料の買い付けは行っておらず、漁も低調に推移しています。
また、急激な為替変動を受け、各社春節明けの買付は一層慎重になると思われます。
5g以上の大型は引き合い強いが、2/3g以下の小型サイズは未だダブつき感があり、荷動きは低調です。

(真ダコ)
一旦下げ傾向でしたが、円安の影響を受けて一転、各社横這いもしくは上げを唱えている状況です。
この状況を受けて、岩ダコ同様、春節明けに現地オファーを下げさせる動きが起こる事が予想され、中国側の出方に注目です。

ベトナムカットダコ(岩ダコ)

シーズン終了し、漁は低調に推移しています。
例年通りですと、来シーズンは4月~5月のスタートとなる為、纏まった搬入はないと思われます。
昨シーズンは特に小型中心のアソートであった為、中国産同様2/3g以下の小型サイズの不足感は出ておりません。
これにより一部、小型サイズに安価品が出回っている模様です。

い か

スルメイカ(船凍)

2012年度の小木船凍スルメイカ漁は終漁となりました。
小木港での水揚げ量は約45万ケースに留まりました。(昨年度72万ケース 昨対 62%)
また、小木船団所属での他港水揚げは(函館・八戸など)115万ケースとなり、これも昨年度の130万ケースを下回る結果となり、他港合せての合計が160万ケースとなりました。
昨年度は約200万ケースありましたので、約2割減少したことになります。
サイズ別では~17や18/20などの大型は増え、26/30以下の小型サイズが減りました。
特に、36/40から51/60のサイズが前年対比30%以下と大きく減少しました。
浜値推移も初夏~10月初旬頃までは概ね安値感でしたが、八戸トロール漁での加工用イカの大不漁を受け、そのあとは相場が緩むことなく高値形成で終始しました。
今後は消化ペースを見ながらの相場形成になると思われます。

年明け漁模様

八戸船団は年明け~2月一杯まで紫イカ漁の予定でしたが、太平洋を探索しても魚群が見つからず、スルメイカ漁に大半が切り替えました。
それも現在まで思う様に獲れず、全船 太平洋を諦め日本海で操業中です。
冬場の日本海ということで時化も多く今後漁を切り上げて帰港する船も出てきそうです。

※弊社では11月より九州スルメイカを加工し販売しています。
ツボヌキ・ゲソともIQF仕立てでお使い易くなっております。
また、5尾袋入りもございますので是非ご利用下さい。

その他凍魚

赤魚

アイスランド近海物は不漁の状況が続いています。
国内市況は多少在庫が軽くなり、サイズにより多少荷動きが良くなってきました。
製品は需要期ということもあり、順調な荷動きになっており、相場は当面横這いで推移すると思われます。

ほたて貝

ホタテ貝柱

ホタテ貝柱は各サイズで品薄感が出てきています。昨年11月以降より円安環境が続き、またアメリカでの在庫消化が進んだことから、一気に輸出が加速した格好となっています。この流れに内販も追随し、製品確保に走った業者も多く、現在は相場強含みとなっています。このままでは新物を待たずして在庫払拭する恐れが出てきており、今後は注意が必要となっています。

ボイルホタテ

ボイルホタテは産地・消費地ともに各サイズ在庫払拭しており、無い物相場の様相を呈しています。既に噴火湾地区では新物の水揚げ・製造が開始されていますが、まだ貝が小振りで4S以下の小型サイズ中心のアソートとなっています。新物が潤沢に市場に出回るのは例年通り3~4月頃の見込みです。今年は円安を背景に中国からの原貝への引き合いが多く寄せられており、どれだけの原貝が輸出されるかが製品価格形成のカギになると思われます。

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